『若い読者のためのアメリカ史』、英語便さんにご紹介いただきました。
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いつもご利用ありがとうございます。
本日は新刊書籍のプレゼントのご案内です。
英語便のサイトはこちらです。
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- 「若い読者のためのアメリカ史」
- 英語便メンバー3名様へプレゼント!
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本日は12月発売の新刊「若い読者のためのアメリカ史」をご紹介させていただきます。
本書はYale大学出版の"Little Histories"シリーズからの1冊(翻訳本)で壮大なアメリカの歴史をその時代の人の目線で描き出し、ひとつの物語のように描いた1冊となっています。
歴史を学ぶことで今日のアメリカの文化や思想もより理解できるようになると思います。ぜひ新年に読む一冊としてご検討ください。
今回はすばる舎さんより、特別に英語便メンバー3名様へ本書のプレゼントがあります。
ご希望の方は以下の要綱に従い期日までにご応募ください。
https://www.eigobin.com/news/news20190107.html
みなさまのご応募お待ちしております!
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翻訳者の上杉隼人さんは、英語便の熱心なメンバーであると同時に、スター・ ウォーズやアベンジャーズ関係を含めて翻訳書50冊以上出版しているスゴ腕 翻訳者です。
上杉さんのブログGetUpEnglishで読者の声や 上杉隼人さんのご経歴、過去の翻訳書一覧がご覧いただけます。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish
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ネイティブ添削で学ぶ英文ライティング 英語便
英語便運営 - 英文ライティング総合情報サイト Writing Buzz
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英語便さんにはいつも大変お世話になっております。毎日利用させていただいております。
本年もよろしくお願いします。
英語便さんの便利さを知っていただきたく、以前に掲載した記事を再掲します。
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GetUpEnglishでは、オンライン・ネイティブ添削「英語便」(http://www.eigobin.com/)のサービスのすばらしさを11月13日(月)から昨日11月17日(金)の5日間にわかって紹介しました。
Eigobin Special 1
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/c8b2c5dd559a547c4e8ae2fc2f3037bc
Eigobin Special 2
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/1a0d05285dc85b532c14d2f276751944
Eigobin Special 3
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/f926137da24c2d94c6879fa4c51451c7
Eigobin Special 4
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/66c056eb23c25a5034afc7e24442574b
Eigobin Special 5
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/50fc439c719ad8026247f3c48ef2fae5
本日のGetUpEnglishでは、英語便のコースや料金について、一人のユーザー(a heavy userというべきでしょう)として、ご紹介します。
最後にプレゼントのお知らせもありますので、どうかお見逃しなく。
■英語便スタンダードコース
プロフェショナルな英文添削を、いつでも手軽に受けられる。
自分で書いた英文をチケットを使ってネイティブ添削してもらえる。
期間は6ヶ月で、チケットを使って、ビジネス、アカデミック、試験対策はじめ、プライベート文章のチェック、また学習のための日記のチェックなど、あらゆる用途の英文をネイティブ添削してもらえる。
上杉はこのサービスを2011年1月からずっと受けていますが、強調したいのはその「安さ」と「速さ」と「正確さ」です。
Eigibin Special 3で紹介した、このあたりの原著者へのメールのチェックで、チケット2枚から3枚で、大体2000円から3000円です。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/f926137da24c2d94c6879fa4c51451c7
Eigobin Special 1で紹介した、ちょっと長い文章でも、チケット5枚から6枚で、せいぜい5000円から6000円ぐらいで済むと思います。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/c8b2c5dd559a547c4e8ae2fc2f3037bc
このコースの中に「英語便スタンダード50」「英語便スタンダード100」「英語便スタンダード200」の3つが用意されていて、わたしのようなheavy userであれば、チケットが割安で購入できるので、さらにお得になります。
http://www.eigobin.com/course.html
最初は「英語便スタンダード50」から始めてみるのがよいと思います。
そして、このコースにも、Eigobin Special 4やEigobin Special 5で紹介したTOEIC Writing Testの問題のほか、英検やTOEFLのライティングの模擬問題も受けられるので、大変ありがたいです。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/66c056eb23c25a5034afc7e24442574b
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/50fc439c719ad8026247f3c48ef2fae5
「速さ」も相当なものです。各種テスト前はおそらくユーザーから添削依頼が殺到するので時間を少しおかないといけないですが、大体2, 3日できっちり戻してもらえます。
試験前は復習に時間がかけられるように5日ぐらい前に出して、戻してもらった添削をじっくり確認してから試験にのぞむようにしましょう。
「正確さ」はこの5日間でご紹介した添削例をぜひご覧いただきたいと思います。
Eigobin Special 1
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/c8b2c5dd559a547c4e8ae2fc2f3037bc
Eigobin Special 2
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/1a0d05285dc85b532c14d2f276751944
Eigobin Special 3
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/f926137da24c2d94c6879fa4c51451c7
Eigobin Special 4
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/66c056eb23c25a5034afc7e24442574b
Eigobin Special 5
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/50fc439c719ad8026247f3c48ef2fae5
■「日英翻訳だけでなく、英日翻訳にも実は大変役立つ
日本人学習者では気がつかなかったことをたくさん教えてもらえますし、「ああ、英語ではそういうのが自然なのか!」と思うことが何度もあります。
そして、こうしたネイティブ感覚は日英翻訳だけでなく、上杉がメインにしている英日翻訳でも参考になることが実はたくさんあるのです。
たとえば、Eigobin Special 2で紹介したような
「本年2016年4月1日、GetUpEnglishは10周年を迎えました」のような文は、
Today, April 1st is the tenth anniversary of GetUpEnglish.
でももちろん通じますが、英語としてはもう少しcatchyな言い方をしたいところで、
Today, 1 April 2016, marks the tenth anniversary of GetUpEnglish!
という英語にしてみたところ、英語便の添削講師の方から、「動詞markの使い方がとてもいい」と褒められました。これによって、markの英語の使い方が再確認できます。辞書を引けば、例えば『ルミナス英和辞典』(研究社)にはいかのような定義と例文があり、なるほどと思えるわけです。
〈記念すべき場所・事柄・変化など〉を(はっきりと)示す, 特色づける, 〈感情など〉を表わす; 目立たせる, 〈…〉を(—として)特色づける.
・The ceremony marked the 80th anniversary of our school. その式典はわが校の 80 周年を記念するものであった.
こうした①「日本語→英語」→②「ネイティブ添削」→③「英語を再確認→日本語を再確認」の循環をつづけることで、確実に英日翻訳の技術と知識が高まります。③の部分をなるべくたくさん経験ことが大事であって、そのためには①と②が欠かせません。
そのほか、英語便には
「戦略的ビジネスEメールコース」
http://www.eigobin.com/sbe_contents/
「Academic Writing TOEFL iBT(R)コース」
http://www.eigobin.com/toefl.php
も用意されています。
どちらもこちらのライティング学習の「ペースメーカー」が必要な人にはピッタリでしょう。わたしも「Academic Writing TOEFL iBT(R)コース」をTOEFLの試験前に続けたところ、かなり高いスコアを上げることができて、大変感謝しております。
I’m’aあるいはI’maは口語表現で、I’m going toの省略形で使われるので、注意しなければならない。
今日のGetUpEnglishはこの表現を学習しよう。
○Practical Example
I'ma check my mails now.
「これからメールをチェックする」
●Extra Point
現在読んでいるこの本にこの表現があった。
Tommy Orange, There There
https://www.penguinrandomhouse.com/books/563403/there-there-by-tommy-orange/9780525520375/
◎Extra Example
Maybe I’m’a do something one day, and everybody’s gonna know about me.
「たぶんおれはいつか何かするし、みんなおれのことを知る」
英語便さんにはいつも大変お世話になっております。毎日利用させていただいております。
本年もよろしくお願いします。
英語便さんの便利さを知っていただきたく、以前に掲載した記事を再掲します。
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GetUpEnglishでは、オンライン・ネイティブ添削「英語便」(http://www.eigobin.com/)のサービスのすばらしさを11月13日(月)から昨日11月17日(金)の5日間にわかって紹介しました。
Eigobin Special 1
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/c8b2c5dd559a547c4e8ae2fc2f3037bc
Eigobin Special 2
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/1a0d05285dc85b532c14d2f276751944
Eigobin Special 3
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/f926137da24c2d94c6879fa4c51451c7
Eigobin Special 4
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/66c056eb23c25a5034afc7e24442574b
Eigobin Special 5
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/50fc439c719ad8026247f3c48ef2fae5
本日のGetUpEnglishでは、英語便のコースや料金について、一人のユーザー(a heavy userというべきでしょう)として、ご紹介します。
最後にプレゼントのお知らせもありますので、どうかお見逃しなく。
■英語便スタンダードコース
プロフェショナルな英文添削を、いつでも手軽に受けられる。
自分で書いた英文をチケットを使ってネイティブ添削してもらえる。
期間は6ヶ月で、チケットを使って、ビジネス、アカデミック、試験対策はじめ、プライベート文章のチェック、また学習のための日記のチェックなど、あらゆる用途の英文をネイティブ添削してもらえる。
上杉はこのサービスを2011年1月からずっと受けていますが、強調したいのはその「安さ」と「速さ」と「正確さ」です。
Eigibin Special 3で紹介した、このあたりの原著者へのメールのチェックで、チケット2枚から3枚で、大体2000円から3000円です。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/f926137da24c2d94c6879fa4c51451c7
Eigobin Special 1で紹介した、ちょっと長い文章でも、チケット5枚から6枚で、せいぜい5000円から6000円ぐらいで済むと思います。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/c8b2c5dd559a547c4e8ae2fc2f3037bc
このコースの中に「英語便スタンダード50」「英語便スタンダード100」「英語便スタンダード200」の3つが用意されていて、わたしのようなheavy userであれば、チケットが割安で購入できるので、さらにお得になります。
http://www.eigobin.com/course.html
最初は「英語便スタンダード50」から始めてみるのがよいと思います。
そして、このコースにも、Eigobin Special 4やEigobin Special 5で紹介したTOEIC Writing Testの問題のほか、英検やTOEFLのライティングの模擬問題も受けられるので、大変ありがたいです。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/66c056eb23c25a5034afc7e24442574b
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/50fc439c719ad8026247f3c48ef2fae5
「速さ」も相当なものです。各種テスト前はおそらくユーザーから添削依頼が殺到するので時間を少しおかないといけないですが、大体2, 3日できっちり戻してもらえます。
試験前は復習に時間がかけられるように5日ぐらい前に出して、戻してもらった添削をじっくり確認してから試験にのぞむようにしましょう。
「正確さ」はこの5日間でご紹介した添削例をぜひご覧いただきたいと思います。
Eigobin Special 1
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/c8b2c5dd559a547c4e8ae2fc2f3037bc
Eigobin Special 2
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/1a0d05285dc85b532c14d2f276751944
Eigobin Special 3
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/f926137da24c2d94c6879fa4c51451c7
Eigobin Special 4
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/66c056eb23c25a5034afc7e24442574b
Eigobin Special 5
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/50fc439c719ad8026247f3c48ef2fae5
■「日英翻訳だけでなく、英日翻訳にも実は大変役立つ
日本人学習者では気がつかなかったことをたくさん教えてもらえますし、「ああ、英語ではそういうのが自然なのか!」と思うことが何度もあります。
そして、こうしたネイティブ感覚は日英翻訳だけでなく、上杉がメインにしている英日翻訳でも参考になることが実はたくさんあるのです。
たとえば、Eigobin Special 2で紹介したような
「本年2016年4月1日、GetUpEnglishは10周年を迎えました」のような文は、
Today, April 1st is the tenth anniversary of GetUpEnglish.
でももちろん通じますが、英語としてはもう少しcatchyな言い方をしたいところで、
Today, 1 April 2016, marks the tenth anniversary of GetUpEnglish!
という英語にしてみたところ、英語便の添削講師の方から、「動詞markの使い方がとてもいい」と褒められました。これによって、markの英語の使い方が再確認できます。辞書を引けば、例えば『ルミナス英和辞典』(研究社)にはいかのような定義と例文があり、なるほどと思えるわけです。
〈記念すべき場所・事柄・変化など〉を(はっきりと)示す, 特色づける, 〈感情など〉を表わす; 目立たせる, 〈…〉を(—として)特色づける.
・The ceremony marked the 80th anniversary of our school. その式典はわが校の 80 周年を記念するものであった.
こうした①「日本語→英語」→②「ネイティブ添削」→③「英語を再確認→日本語を再確認」の循環をつづけることで、確実に英日翻訳の技術と知識が高まります。③の部分をなるべくたくさん経験ことが大事であって、そのためには①と②が欠かせません。
そのほか、英語便には
「戦略的ビジネスEメールコース」
http://www.eigobin.com/sbe_contents/
「Academic Writing TOEFL iBT(R)コース」
http://www.eigobin.com/toefl.php
も用意されています。
どちらもこちらのライティング学習の「ペースメーカー」が必要な人にはピッタリでしょう。わたしも「Academic Writing TOEFL iBT(R)コース」をTOEFLの試験前に続けたところ、かなり高いスコアを上げることができて、大変感謝しております。
『若い読者のためのアメリカ史』、英語便さんにご紹介いただきました。
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いつもご利用ありがとうございます。
本日は新刊書籍のプレゼントのご案内です。
英語便のサイトはこちらです。
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- 「若い読者のためのアメリカ史」
- 英語便メンバー3名様へプレゼント!
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本日は12月発売の新刊「若い読者のためのアメリカ史」をご紹介させていただきます。
本書はYale大学出版の"Little Histories"シリーズからの1冊(翻訳本)で壮大なアメリカの歴史をその時代の人の目線で描き出し、ひとつの物語のように描いた1冊となっています。
歴史を学ぶことで今日のアメリカの文化や思想もより理解できるようになると思います。ぜひ新年に読む一冊としてご検討ください。
今回はすばる舎さんより、特別に英語便メンバー3名様へ本書のプレゼントがあります。
ご希望の方は以下の要綱に従い期日までにご応募ください。
https://www.eigobin.com/news/news20190107.html
みなさまのご応募お待ちしております!
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翻訳者の上杉隼人さんは、英語便の熱心なメンバーであると同時に、スター・ ウォーズやアベンジャーズ関係を含めて翻訳書50冊以上出版しているスゴ腕 翻訳者です。
上杉さんのブログGetUpEnglishで読者の声や 上杉隼人さんのご経歴、過去の翻訳書一覧がご覧いただけます。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish
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ネイティブ添削で学ぶ英文ライティング 英語便
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keep something [someone] at bayで、「(追い詰められたものが相手を)寄せつけずにおく」。
今日のGetUpEnglishはこの表現を学習する。
E-Dicには、
bayは bring something [someone] to bay と同じで、「(犬が獲物を追い詰めたときの)吠え声」。「犬を吠える(だけの)状態に保つ」とは、すなわち「犬がそばまで来て吠えているが、それ以上襲いかかって来ないように食い止めておく」ということである。
とある。そして次の例文が記されている。
○Practical Example
The cornered stag used its antlers to keep the dogs at bay.
「その追い詰められた雄鹿は角を使って、犬どもを寄せつけないようにした」
●Extra Point
E-Dicからもう一例。
◎Extra Example
The Allies' strategy in World War II was to attack Germany while keeping Japan at bay.
「第二次世界大戦における連合軍の戦略は、日本軍を寄せつけないようにしている間に、ドイツを攻撃するというものであった」
☆Extra Extra Point
現在、Tommy Orange, There Thereを興奮して読んでいるが、この表現があった。
https://www.penguinrandomhouse.com/books/563403/there-there-by-tommy-orange/9780525520375/
★Extra Extra Example
"We stayed because the city sounds like a war, and you can’t leave a war once you’ve been, you can only keep it at bay"
「街で戦争が起こっているようだからおれたちはとどまるし、一度戦争に巻き込まれてしまえば逃れられないが、寄せ付けないようにすることはできる」
2月刊行のこの本をお手伝いしているが、
http://www.subarusya.jp/book/b383417.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4799107887
https://yalebooks.yale.edu/book/9780300224641/little-history-archaeology
考古学(archaelogy)のことがよくわかって、大変勉強になった。
Archaeology has always been about people. What has changed is not the people, but the layers of evidence that we use to study them. We began purely as excavators, out for spectacular finds and (sometimes) knowledge. For the most part, we preferred civilisations. Today, we’re interested in everything from human origins to the Industrial Revolution and First World War trenches. Of course, we still excavate statues and buildings – or an emperor’s terracotta regiment; but we’re just as comfortable in the laboratory studying pot fragments or animal bones, or discussing the religious beliefs of Maya rulers. Archaeology is being transformed by new technological methods, such as LIDAR, which can expose entire landscapes and sites deep under tropical forests (see Chapter 39). We’ve become so specialised that there is a tendency sometimes to forget the people.
考古学はいつの時代にも、人間についての学問だった。変わったのは人ではなく、人間を研究するために使われる証拠の層のほうだ。わたしたちは純粋な発掘者としてスタートし、豪華な出土品や(ときには)知識を探し求めた。十中八九、文明発見のほうが喜ばれた。こんにちでは、人類の起源から産業革命、第一次世界大戦の塹壕まで、あらゆるものごとにその対象は広がっている。もちろん、いまでもまだ彫像や建築物、あるいは皇帝の兵馬俑部隊などの発掘は行われている。だが、研究室にこもって壺つぼの破片や動物の骨を調べたり、マヤの支配者たちの信仰について議論したりしていても、肩身がせまいと感じることはない。考古学は、熱帯雨林の懐ふところ深くに埋もれた景観や遺跡を丸裸にできるLIDARのような新技術を取り入れて変わりつつある(39章)。あまりに特化がすすみすぎて、人間のことをときどき忘れてしまうきらいもある。
やっぱり翻訳する上では絶対的な読書量が必要だと思うし、自分にはそれが全然足りない。今年はこういった骨のある本を英語でも日本語でもたくさん読んでいきたいと思う。
2019/01/07 上杉隼人
発売中です。
若い読者のためのアメリカ史
ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン (著), 上杉 隼人 (翻訳), 下田 明子 (翻訳)
単行本: 464ページ
出版社: すばる舎 (2018/12/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4799107690
ISBN-13: 978-4799107690
発売日: 2018/12/22
【内容紹介】
航海者コロンブスの視点からはじまる
手に汗握る激動の500年
どのようにして今のアメリカ合衆国が形作られてきたのか。
利害がぶつかるなかで、人々は何を求め、いかに行動してきたのか。
本書では、衝突を繰り返し、大陸に広がり、多種多様な人々を抱え、
自由と平等のもとに結合しようと悪戦苦闘してきたアメリカの変遷をたどる。
大陸発見から現代までをその時代の人の目線で描き出し、
ひとつの物語のように繰り広げる躍動感にあふれた歴史書である。
【出版社からのコメント】
誰もが自由であるために、国家はいかに成長するべきか
本書はいかにしてアメリカ合衆国が成り立ったかを記す歴史書である。アメリカの物語は500年におよぶ瞠目すべきものだ。いかにして一国が途方もないほどさまざまな人たちを抱えながらひとつの大陸に広がっていくか、本書に記した。さらにアメリカの人々がいかにして自由と平等の旗印のもとに結合したかも論じた。アメリカのモットーは、国璽にラテン語で記されているE pluribus unum, すなわち「多数から成るひとつ」だ。国家の独立を宣言した創設者たちが強調したのは、アメリカ国民は、事実上すべての人間は、公平に創られ、生命、自由、および幸福追求の権利を保持するということだった。
一見、こうした自由や平等や単一といった考え方はほとんどおとぎ話というか、現実世界から遠くかけ離れているように思える。国内の数十万人もの住民は外から拉致されて奴隷として連れて来られたというのに、どうやって自由を宣言できるというのか? 国内の半分の人間――すなわち女性たちだ――が男性と同等の権利を与えられていないというのに、どうして創設者たちは平等を礼賛できるのか? 真にひとつに結合した国家が、非常に多くのそれぞれさまざまに異なる人たちを受け入れてはたして成り立つのか?
あまりにたくさんの異なる人たち。あまりに違い過ぎて、自分とはまったく関係ない人たち! ほんとうにそうだろうか? 誰もがみな歴史を生き抜き、書き上げたいと願う。だが忘れてはいけないのは、歴史を読み解いて、書いて、記憶すればするほど、その行いも記憶されつつ歴史を生き抜く可能性もさらに広がるということだ。
【著者について】
著者─ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン(James West Davidson)
歴史学者、作家。イェール大学で、アメリカ史研究により博士号取得。アメリカ史を詳細に調査・分析したうえで魅力的な物語として読ませる手法に定評がある。著書に、Virginia Teacher's Edition, America History of Our Nation(2011), They Say: Ida B. Wells and the Reconstruction of Race(2006), Nation of Nations (1981), Great Heart: The History of a Labrador Adventure(1988), After the Fact: The Art of Historical Detection(Volume 1[1981], Volume 2[1986])など。著作は全米の中学、高校の教科書として、多くの教師、学生に読まれている。
訳者─上杉隼人(うえすぎはやと)
翻訳者、編集者。訳書に『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『スパイダーマン ホームカミング』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』『スター・ウォーズ フォースの覚醒』『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』(ディズニーストーリーブック)、ダイアン・ディズニー・ミラー+ピート・マーティン『私のパパ ウォルト・ディズニー』、デイビッド・A・ボッサート『ロイ・E・ディズニーの思い出』(講談社)、『スター・ウォーズ』I, II, III, IV, V, VI(講談社文庫)、ジョン・ル・カレ『われらが背きし者』(岩波現代文庫)ほか多数。
訳者─下田明子(しもだあきこ)
早稲田大学第一文学部卒業(専攻は英米文学)。企業で海外関係の業務に携わったのち、2000年から翻訳業。訳書に『エコ・デザイン・ハンドブック』(共訳、六耀社)、『パスタ』(共訳、クーネマン社)がある。
http://www.subarusya.jp/book/b377937.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4799107690
【目次】
1鳥たちはどこへ導いた?/2空間と時のなかにおける大陸/3ひとつから成る多数 /4黄金時代と黄金の時代/5世界が衝突する時/6われはいかにして救われるか?/7天使たちと見知らぬ者たち/8好景気に浮かれる国/9公平と不公平/10啓蒙と覚醒/11願いごとは慎重に/12口論ではすまない/13平等と独立/14より完全な連邦/15ワシントンの懸念 /16自由の帝国 /17大衆の味方/18綿花王国/19焼き尽くされて/20フロンティア /21国境を越えて/22今後の事態/23どう再建するか/24次なるブーム/25襟の色/26二都物語/27 新西部/28幸運か勇気か?/29進歩派 /30衝突/31大衆/32ニューディール/33世界大戦/34超大国/35世界の終わり/36あなたかもしれない、あるいはあなたかもしれない/37雪崩/38保守派の転換/39つながる/40過去はさらに問いかける 訳者あとがき
2月刊行のこの本の校正も現在進めているが、
http://www.subarusya.jp/book/b383417.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4799107887
https://yalebooks.yale.edu/book/9780300224641/little-history-archaeology
大変勉強になる。
Mexico Cityの北東にTeotihuacánという町がかつてあった。古代テオティワカン文化 (前 3 世紀‐後 7 世紀)の中心地だ。
Some 48 kilometres north of Mexico City, in the Basin of Mexico, towers the Pyramid of the Sun at Teotihuacán. This massive 71-metre high structure makes you feel like a speck of dust in the presence of the gods. And that is exactly what the builders intended. Those who dwelt at Teotihuacán lived at the heart of a vast sacred landscape. The city itself covered more than 21 square kilometres, and it dominated the basin and the surrounding highlands. By ad 100, at least 80,000 people lived there. And between ad 200 and 750, Teotihuacán’s population swelled to more than 150,000. At the time, it was as big as all but the largest cities of China and the Middle East.
メキシコ盆地にあるメキシコシティから北へ48キロほど行ったところに、テオティワカンの太陽のピラミッドはそびえ立っている。高さ71メートルもの巨大建築物の前に立つと、まるで自分が神々の御前にでた塵にでもなったような気分になる。それこそが建設者たちの意図したことだった。テオティワカンの人々は広大な聖地のまんなかで暮らしていた。町の面積は21平方キロメートル以上あり、盆地に収まりきらずに周囲の高原にまで広がっていた。人口は西暦100年には少なくとも8万人に達していた。それが西暦200年から750年のあいだに15万人以上にふくれあがった。当時、それより大きな都市は中国と中東にいくつかあるだけだった。
Yale University Pressの"Little Histories"はたがいにつながりあっているので通読すると大変勉強になる。
https://yalebooks.yale.edu/series/little-histories
ただ、翻訳するにはものすごく大変だ……
この本もようやく翻訳脱稿し、今春刊行予定です。
https://yalebooks.yale.edu/book/9780300228816/little-history-religion
2019/01/06 上杉隼人
発売中です。
若い読者のためのアメリカ史
ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン (著), 上杉 隼人 (翻訳), 下田 明子 (翻訳)
単行本: 464ページ
出版社: すばる舎 (2018/12/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4799107690
ISBN-13: 978-4799107690
発売日: 2018/12/22
【内容紹介】
航海者コロンブスの視点からはじまる
手に汗握る激動の500年
どのようにして今のアメリカ合衆国が形作られてきたのか。
利害がぶつかるなかで、人々は何を求め、いかに行動してきたのか。
本書では、衝突を繰り返し、大陸に広がり、多種多様な人々を抱え、
自由と平等のもとに結合しようと悪戦苦闘してきたアメリカの変遷をたどる。
大陸発見から現代までをその時代の人の目線で描き出し、
ひとつの物語のように繰り広げる躍動感にあふれた歴史書である。
【出版社からのコメント】
誰もが自由であるために、国家はいかに成長するべきか
本書はいかにしてアメリカ合衆国が成り立ったかを記す歴史書である。アメリカの物語は500年におよぶ瞠目すべきものだ。いかにして一国が途方もないほどさまざまな人たちを抱えながらひとつの大陸に広がっていくか、本書に記した。さらにアメリカの人々がいかにして自由と平等の旗印のもとに結合したかも論じた。アメリカのモットーは、国璽にラテン語で記されているE pluribus unum, すなわち「多数から成るひとつ」だ。国家の独立を宣言した創設者たちが強調したのは、アメリカ国民は、事実上すべての人間は、公平に創られ、生命、自由、および幸福追求の権利を保持するということだった。
一見、こうした自由や平等や単一といった考え方はほとんどおとぎ話というか、現実世界から遠くかけ離れているように思える。国内の数十万人もの住民は外から拉致されて奴隷として連れて来られたというのに、どうやって自由を宣言できるというのか? 国内の半分の人間――すなわち女性たちだ――が男性と同等の権利を与えられていないというのに、どうして創設者たちは平等を礼賛できるのか? 真にひとつに結合した国家が、非常に多くのそれぞれさまざまに異なる人たちを受け入れてはたして成り立つのか?
あまりにたくさんの異なる人たち。あまりに違い過ぎて、自分とはまったく関係ない人たち! ほんとうにそうだろうか? 誰もがみな歴史を生き抜き、書き上げたいと願う。だが忘れてはいけないのは、歴史を読み解いて、書いて、記憶すればするほど、その行いも記憶されつつ歴史を生き抜く可能性もさらに広がるということだ。
【著者について】
著者─ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン(James West Davidson)
歴史学者、作家。イェール大学で、アメリカ史研究により博士号取得。アメリカ史を詳細に調査・分析したうえで魅力的な物語として読ませる手法に定評がある。著書に、Virginia Teacher's Edition, America History of Our Nation(2011), They Say: Ida B. Wells and the Reconstruction of Race(2006), Nation of Nations (1981), Great Heart: The History of a Labrador Adventure(1988), After the Fact: The Art of Historical Detection(Volume 1[1981], Volume 2[1986])など。著作は全米の中学、高校の教科書として、多くの教師、学生に読まれている。
訳者─上杉隼人(うえすぎはやと)
翻訳者、編集者。訳書に『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『スパイダーマン ホームカミング』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』『スター・ウォーズ フォースの覚醒』『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』(ディズニーストーリーブック)、ダイアン・ディズニー・ミラー+ピート・マーティン『私のパパ ウォルト・ディズニー』、デイビッド・A・ボッサート『ロイ・E・ディズニーの思い出』(講談社)、『スター・ウォーズ』I, II, III, IV, V, VI(講談社文庫)、ジョン・ル・カレ『われらが背きし者』(岩波現代文庫)ほか多数。
訳者─下田明子(しもだあきこ)
早稲田大学第一文学部卒業(専攻は英米文学)。企業で海外関係の業務に携わったのち、2000年から翻訳業。訳書に『エコ・デザイン・ハンドブック』(共訳、六耀社)、『パスタ』(共訳、クーネマン社)がある。
http://www.subarusya.jp/book/b377937.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4799107690
【目次】
1鳥たちはどこへ導いた?/2空間と時のなかにおける大陸/3ひとつから成る多数 /4黄金時代と黄金の時代/5世界が衝突する時/6われはいかにして救われるか?/7天使たちと見知らぬ者たち/8好景気に浮かれる国/9公平と不公平/10啓蒙と覚醒/11願いごとは慎重に/12口論ではすまない/13平等と独立/14より完全な連邦/15ワシントンの懸念 /16自由の帝国 /17大衆の味方/18綿花王国/19焼き尽くされて/20フロンティア /21国境を越えて/22今後の事態/23どう再建するか/24次なるブーム/25襟の色/26二都物語/27 新西部/28幸運か勇気か?/29進歩派 /30衝突/31大衆/32ニューディール/33世界大戦/34超大国/35世界の終わり/36あなたかもしれない、あるいはあなたかもしれない/37雪崩/38保守派の転換/39つながる/40過去はさらに問いかける 訳者あとがき
訳あって2月刊行のこの本の校正も現在進めているが、
http://www.subarusya.jp/book/b383417.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4799107887
https://yalebooks.yale.edu/book/9780300224641/little-history-archaeology
以下のようなアメリカ史に関連することも書かれていて、大変勉強になる。
The staggering diversity of Native American societies, from simple hunting bands to wealthy civilisations, posed challenging questions in a Europe raised on the biblical creation story, set in the Middle East. How had the Indians reached the Americas? Had they come by land, or from Asia? Or had some unknown pioneer crossed the Atlantic long before Columbus? American archaeologists are still researching these issues.
In 1589, a Spanish Catholic missionary, José de Acosta, announced that the first settlers had crossed into North America from Asia, with only ‘short stretches of navigation’. We now know that de Acosta was correct and that the Native Americans are indeed of Asian origin.
取るに足らない狩猟集団から財力ゆたかな文明まで、驚くほど幅のあるアメリカ先住民たちの社会の存在は、中東を舞台とした聖書の創造神話に拠ってたつヨーロッパに難問を突きつけた。彼らはどうやってアメリカ大陸にたどりついたのか。陸伝いに行ったのか、それともアジアから? あるいはコロンブスよりずっと早くだれかが大西洋を渡ったのか。アメリカの考古学者たちは、いまなおこういった問いに向きあっている。
北アメリカ大陸に最初にたどり着き定住したのは、「短い航海を何度か経た」アジア人の集団だったという説が、1589年、スペインのカトリック宣教師ホセ・デ・アコスタによってとなえられた。いまではその説が正しく、アメリカ先住民はたしかにアジアに起源をもつことがわかっている。
ネイティブ・アメリカンの歴史は興味深いものがあるし、この本も現在読みすすめているが、かなり面白い。
"There There” by Tommy Orange
https://www.nytimes.com/2018/06/19/books/review/tommy-orange-there-there.html
2019/01/05 上杉隼人
発売中です。
若い読者のためのアメリカ史
ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン (著), 上杉 隼人 (翻訳), 下田 明子 (翻訳)
単行本: 464ページ
出版社: すばる舎 (2018/12/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4799107690
ISBN-13: 978-4799107690
発売日: 2018/12/22
【内容紹介】
航海者コロンブスの視点からはじまる
手に汗握る激動の500年
どのようにして今のアメリカ合衆国が形作られてきたのか。
利害がぶつかるなかで、人々は何を求め、いかに行動してきたのか。
本書では、衝突を繰り返し、大陸に広がり、多種多様な人々を抱え、
自由と平等のもとに結合しようと悪戦苦闘してきたアメリカの変遷をたどる。
大陸発見から現代までをその時代の人の目線で描き出し、
ひとつの物語のように繰り広げる躍動感にあふれた歴史書である。
【出版社からのコメント】
誰もが自由であるために、国家はいかに成長するべきか
本書はいかにしてアメリカ合衆国が成り立ったかを記す歴史書である。アメリカの物語は500年におよぶ瞠目すべきものだ。いかにして一国が途方もないほどさまざまな人たちを抱えながらひとつの大陸に広がっていくか、本書に記した。さらにアメリカの人々がいかにして自由と平等の旗印のもとに結合したかも論じた。アメリカのモットーは、国璽にラテン語で記されているE pluribus unum, すなわち「多数から成るひとつ」だ。国家の独立を宣言した創設者たちが強調したのは、アメリカ国民は、事実上すべての人間は、公平に創られ、生命、自由、および幸福追求の権利を保持するということだった。
一見、こうした自由や平等や単一といった考え方はほとんどおとぎ話というか、現実世界から遠くかけ離れているように思える。国内の数十万人もの住民は外から拉致されて奴隷として連れて来られたというのに、どうやって自由を宣言できるというのか? 国内の半分の人間――すなわち女性たちだ――が男性と同等の権利を与えられていないというのに、どうして創設者たちは平等を礼賛できるのか? 真にひとつに結合した国家が、非常に多くのそれぞれさまざまに異なる人たちを受け入れてはたして成り立つのか?
あまりにたくさんの異なる人たち。あまりに違い過ぎて、自分とはまったく関係ない人たち! ほんとうにそうだろうか? 誰もがみな歴史を生き抜き、書き上げたいと願う。だが忘れてはいけないのは、歴史を読み解いて、書いて、記憶すればするほど、その行いも記憶されつつ歴史を生き抜く可能性もさらに広がるということだ。
【著者について】
著者─ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン(James West Davidson)
歴史学者、作家。イェール大学で、アメリカ史研究により博士号取得。アメリカ史を詳細に調査・分析したうえで魅力的な物語として読ませる手法に定評がある。著書に、Virginia Teacher's Edition, America History of Our Nation(2011), They Say: Ida B. Wells and the Reconstruction of Race(2006), Nation of Nations (1981), Great Heart: The History of a Labrador Adventure(1988), After the Fact: The Art of Historical Detection(Volume 1[1981], Volume 2[1986])など。著作は全米の中学、高校の教科書として、多くの教師、学生に読まれている。
訳者─上杉隼人(うえすぎはやと)
翻訳者、編集者。訳書に『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『スパイダーマン ホームカミング』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』『スター・ウォーズ フォースの覚醒』『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』(ディズニーストーリーブック)、ダイアン・ディズニー・ミラー+ピート・マーティン『私のパパ ウォルト・ディズニー』、デイビッド・A・ボッサート『ロイ・E・ディズニーの思い出』(講談社)、『スター・ウォーズ』I, II, III, IV, V, VI(講談社文庫)、ジョン・ル・カレ『われらが背きし者』(岩波現代文庫)ほか多数。
訳者─下田明子(しもだあきこ)
早稲田大学第一文学部卒業(専攻は英米文学)。企業で海外関係の業務に携わったのち、2000年から翻訳業。訳書に『エコ・デザイン・ハンドブック』(共訳、六耀社)、『パスタ』(共訳、クーネマン社)がある。
http://www.subarusya.jp/book/b377937.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4799107690
【目次】
1鳥たちはどこへ導いた?/2空間と時のなかにおける大陸/3ひとつから成る多数 /4黄金時代と黄金の時代/5世界が衝突する時/6われはいかにして救われるか?/7天使たちと見知らぬ者たち/8好景気に浮かれる国/9公平と不公平/10啓蒙と覚醒/11願いごとは慎重に/12口論ではすまない/13平等と独立/14より完全な連邦/15ワシントンの懸念 /16自由の帝国 /17大衆の味方/18綿花王国/19焼き尽くされて/20フロンティア /21国境を越えて/22今後の事態/23どう再建するか/24次なるブーム/25襟の色/26二都物語/27 新西部/28幸運か勇気か?/29進歩派 /30衝突/31大衆/32ニューディール/33世界大戦/34超大国/35世界の終わり/36あなたかもしれない、あるいはあなたかもしれない/37雪崩/38保守派の転換/39つながる/40過去はさらに問いかける 訳者あとがき
年末年始、どこにも行かず、朝から晩までひたすら翻訳している。何冊か同時並行して進めているので、なかなか思うように進まない。中でもいちばん手ごわいのが、この本だ。
https://yalebooks.yale.edu/book/9780300208832/little-history-religion
すばる舎のイェール大学出版局「リトル・ヒストリー」シリーズの1冊だが、非常に苦しんでいる。
英語もよくわからない表現がたくさん出てくるし、なにより世界の宗教に関する知識が絶対に必要だ。
イスラーム教など、以下のとおり、頭を悩ます表現がこれでもかと出てくる。
It tells us that everyone’s final destination on the other side has already been fixed. The tickets have already been issued. In fact they were issued before we were born. This is called the doctrine of predestination. It’s an idea found in other religious traditions, including Christianity. Wherever it is found it is disputed because of its apparent unfairness and cruelty. But let us take it first on its own terms. Most religions see life on earth as a preparation for what comes after death. The theory is that if we live good lives and follow the precepts of our faith - such as the Five Pillars of Islam - we will be rewarded by God and welcomed into Paradise. But according to one way of reading the doctrine of predestination God has marked everyone’s paper before they’ve sat the exam. So why did God bother to send prophets to warn us to change our ways and work harder? Why struggle, why make the sacrifices of jihad, if our destiny is already fixed? We’re back with our old friend the infallible author whimsically writing the fate of his characters, some to joy and success and others to misery and failure.
クルアーンによれば、すべての人があの世で最後に行き着く先はすでに決まっている。切符はすでに発行されているのだ。実際には生まれる前から発行されている。これはイスラームでは「定命(ていめい)」と呼ばれる教義だ。キリスト教も含めて、ほかの宗教にも見られる伝統的考え方だ。定命の考えは、どこにおいても、その明らかな不公平さと残酷さのために論争の対象となる。だが、まずそのとおりに解釈してみよう。ほとんどの宗教では、この世の人生は死後の世界の準備と見なされる。よい人生を送り、イスラーム教の五行のような信仰上の教えを守れば、神からほうびとして天国で歓迎されるという説だ。だが定命の教義ではその解釈の仕方によっては、すべての人の試験用紙について、試験を受ける前に、神が採点を済ませていることになる。それならなぜ神はわざわざ予言者を送って、わたしたちの生き方を変えてさらに努力するように忠告するのか? わたしたちの運命がすでに決まっているのなら、なぜ苦闘するのか、なぜジハードの犠牲を払うのか? このような絶対的な著者がいるという考えは本書ですでに紹介した。登場人物の運命について、ある者には喜びと成功を、ある者には悲しみと失敗を、気まぐれにつづる著者のことだ。
2019/01/04 上杉隼人
発売中です。
若い読者のためのアメリカ史
ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン (著), 上杉 隼人 (翻訳), 下田 明子 (翻訳)
単行本: 464ページ
出版社: すばる舎 (2018/12/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4799107690
ISBN-13: 978-4799107690
発売日: 2018/12/22
【内容紹介】
航海者コロンブスの視点からはじまる
手に汗握る激動の500年
どのようにして今のアメリカ合衆国が形作られてきたのか。
利害がぶつかるなかで、人々は何を求め、いかに行動してきたのか。
本書では、衝突を繰り返し、大陸に広がり、多種多様な人々を抱え、
自由と平等のもとに結合しようと悪戦苦闘してきたアメリカの変遷をたどる。
大陸発見から現代までをその時代の人の目線で描き出し、
ひとつの物語のように繰り広げる躍動感にあふれた歴史書である。
【出版社からのコメント】
誰もが自由であるために、国家はいかに成長するべきか
本書はいかにしてアメリカ合衆国が成り立ったかを記す歴史書である。アメリカの物語は500年におよぶ瞠目すべきものだ。いかにして一国が途方もないほどさまざまな人たちを抱えながらひとつの大陸に広がっていくか、本書に記した。さらにアメリカの人々がいかにして自由と平等の旗印のもとに結合したかも論じた。アメリカのモットーは、国璽にラテン語で記されているE pluribus unum, すなわち「多数から成るひとつ」だ。国家の独立を宣言した創設者たちが強調したのは、アメリカ国民は、事実上すべての人間は、公平に創られ、生命、自由、および幸福追求の権利を保持するということだった。
一見、こうした自由や平等や単一といった考え方はほとんどおとぎ話というか、現実世界から遠くかけ離れているように思える。国内の数十万人もの住民は外から拉致されて奴隷として連れて来られたというのに、どうやって自由を宣言できるというのか? 国内の半分の人間――すなわち女性たちだ――が男性と同等の権利を与えられていないというのに、どうして創設者たちは平等を礼賛できるのか? 真にひとつに結合した国家が、非常に多くのそれぞれさまざまに異なる人たちを受け入れてはたして成り立つのか?
あまりにたくさんの異なる人たち。あまりに違い過ぎて、自分とはまったく関係ない人たち! ほんとうにそうだろうか? 誰もがみな歴史を生き抜き、書き上げたいと願う。だが忘れてはいけないのは、歴史を読み解いて、書いて、記憶すればするほど、その行いも記憶されつつ歴史を生き抜く可能性もさらに広がるということだ。
【著者について】
著者─ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン(James West Davidson)
歴史学者、作家。イェール大学で、アメリカ史研究により博士号取得。アメリカ史を詳細に調査・分析したうえで魅力的な物語として読ませる手法に定評がある。著書に、Virginia Teacher's Edition, America History of Our Nation(2011), They Say: Ida B. Wells and the Reconstruction of Race(2006), Nation of Nations (1981), Great Heart: The History of a Labrador Adventure(1988), After the Fact: The Art of Historical Detection(Volume 1[1981], Volume 2[1986])など。著作は全米の中学、高校の教科書として、多くの教師、学生に読まれている。
訳者─上杉隼人(うえすぎはやと)
翻訳者、編集者。訳書に『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『スパイダーマン ホームカミング』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』『スター・ウォーズ フォースの覚醒』『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』(ディズニーストーリーブック)、ダイアン・ディズニー・ミラー+ピート・マーティン『私のパパ ウォルト・ディズニー』、デイビッド・A・ボッサート『ロイ・E・ディズニーの思い出』(講談社)、『スター・ウォーズ』I, II, III, IV, V, VI(講談社文庫)、ジョン・ル・カレ『われらが背きし者』(岩波現代文庫)ほか多数。
訳者─下田明子(しもだあきこ)
早稲田大学第一文学部卒業(専攻は英米文学)。企業で海外関係の業務に携わったのち、2000年から翻訳業。訳書に『エコ・デザイン・ハンドブック』(共訳、六耀社)、『パスタ』(共訳、クーネマン社)がある。
http://www.subarusya.jp/book/b377937.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4799107690
【目次】
1鳥たちはどこへ導いた?/2空間と時のなかにおける大陸/3ひとつから成る多数 /4黄金時代と黄金の時代/5世界が衝突する時/6われはいかにして救われるか?/7天使たちと見知らぬ者たち/8好景気に浮かれる国/9公平と不公平/10啓蒙と覚醒/11願いごとは慎重に/12口論ではすまない/13平等と独立/14より完全な連邦/15ワシントンの懸念 /16自由の帝国 /17大衆の味方/18綿花王国/19焼き尽くされて/20フロンティア /21国境を越えて/22今後の事態/23どう再建するか/24次なるブーム/25襟の色/26二都物語/27 新西部/28幸運か勇気か?/29進歩派 /30衝突/31大衆/32ニューディール/33世界大戦/34超大国/35世界の終わり/36あなたかもしれない、あるいはあなたかもしれない/37雪崩/38保守派の転換/39つながる/40過去はさらに問いかける 訳者あとがき
synonymousは「類義語の、同意語の、同義の、同じことを表わす、同じ意味合いの」。
今日のGetUpEnglishはこの語を学習しよう。
日常的にsynonymous withで次のように使われる。
○Extra Example
Yes is synonymous with progressive rock.
「イエスといえばプログレッシブロックの代名詞である」
●Extra Point
現在鋭意翻訳中で今春刊行予定の本に、次の表現があった。
◎Extra Example
Poster art
A.M. Cassandre was famous for his bold, graphic style, most notably his travel posters. His work, with its strong, graphic typography and Surrealist and Cubist influences came to be synonymous with the art of the era. He is still considered by many to be the greatest ever poster artist.
ポスター・アート
アドルフ・ムーロン・カッサンドルは太い、目を引く芸術スタイルでよく知られたけど、いちばんよく知られるのは旅行のポスターね。力強く、グラフィックなタイポグラフィ、シュールリアリストとキュビストの影響が見て取れるカッサンドルの作品は、この時代の芸術を代表するものとなった。今も多くの人たちに、歴史上もっとも偉大なポスター・アーティストと思われている。
2019/01/3 上杉隼人