◆不死鳥の紋章とともに白いF-16が舞う!
アメリカ空軍のアクロバットチーム、サンダーバーズが航空自衛隊千歳基地にて飛行展示を行う旨、航空自衛隊千歳基地HPに掲載されている。http://www.mod.go.jp/asdf/chitose/
日本のアクロバットチームといえば、航空自衛隊の松島基地、第4航空団のブルーインパルスが有名であるが、使用するのは国産のT-4練習機、亜音速機だ。しかし、米空軍のサンダーバーズは超音速のF-16戦闘機を運用、実際にサンダーバーズや、米海軍のF/A-18を使用するブルーエンジェルスによる飛行展示をみた方に聞くと、亜音速機とは迫力が比較にならないとのこと。
千歳基地は、航空自衛隊第2航空団がF-15飛行隊二個をもって北方防空にあたる航空自衛隊の最重要基地の一つに数えられる場所で、八月の千歳基地航空祭とは別に15日木曜日は、基地が開放されるとのこと。基地開放は0800~1330時で、JR千歳駅から千歳基地まで、0800~1400時(千歳駅発の最終は1300時)片道大人200円にてシャトルバスが運行されるとのことだ。
米空軍サンダーバーズの千歳基地飛行展示は、北海道初の飛行展示として実現したもので、F-16戦闘機の高い機動性を縦横無尽に活かした飛行展示には期待が高まる。特に前回来日の際には悪天候により飛行展示がほとんど行えなかったことを思い出すと、今度こその快晴を祈念したい次第。
他方で、航空自衛隊のブルーインパルスも、現在運用されている亜音速のT-4に代えて、日米共同開発のF-2を以て運用することが可能か、議論されていたことを思い出した。なるほど、F-2は機体強度の問題が当時は改善される前で、加えて高価な支援戦闘機であることから実現には至らなかった。
高い技術力を有するアクロバットチームはその存在だけでも航空自衛隊の技量の高さを誇示することができ、日本に対する軍事的野心を平和的に緩和することが出来る点を考慮すれば、超音速のF-2が、現在のT-4に代えてブルーインパルスに採用されていても、それはそれでよかったのでは、と考える次第。
F-2をブルーインパルスが運用すれば、強度問題が克服されたことも世界に示すことが出来よう。そんなF-2であるが、アメリカでの製造分担部分の生産がいよいよ終了するとのことで、生産関連設備を買い取るでもしなければ、生産終了は必至となっているとのこと。サンダーバーズ来日とは無関係ではあるが、ふとそんなことを思い出した次第。
HARUNA
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