北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

第五次南スーダンPKO自衛隊派遣部隊、中部方面隊第三師団中心の400名が今週派遣へ

2013-11-17 23:17:53 | 防衛・安全保障

◆任務拡大と共に人員・装備を増強し派遣

 防衛省によれば、南スーダンPKOの第五次派遣部隊を今週末の金曜日、中部国際空港及び伊丹空港より派遣するとのことです。

Pimg_1749 派遣部隊は中部方面隊第三師団を中心として隊長の井川賢一1佐以下に編成され、特に今回派遣される第五次派遣部隊の活動開始と共に自衛隊の南スーダンPKO任務活動範囲が拡大されるため、人員400名と増強され、併せて装備なども強化して派遣される、とのこと。

Pimg_5023 派遣部隊は散開に分け派遣されることとなっており、22日金曜日に先発隊100名が中部空港より南スーダンジュバ空港へ出発し、現地には23日土曜日に到着します。続いて主力第一波180名が11月30日に伊丹空港をチャーター機にて出発して12月1日に到着します。

Pimg_4974 主力第二波は120名を以て12月18日に同じく伊丹空港よりチャーター機にて出発し、19日にはジュバ空港へ到着します。なお、拡大される任務に伴う派遣車両などの装備の輸送は既に開始されており、航空輸送にて去る14日木曜日に関西国際空港より、そして船舶輸送車両や装備は昨日16日に神戸港を出港しました。

Pimg_5671 現在派遣されている西部方面隊第2施設群主力の梅本哲男1佐指揮下の第四次派遣隊430名は、11月23日から順次福岡空港へ帰国の途につき、先発隊は24日に、主力第一波120名は12月2日に、主力第二波180名は12月20日に、それぞれ福岡空港へ戻ります。

Pimg_1370 このほか、派遣部隊の編成も改編され、現在の現地支援調整所と派遣施設隊という部隊編制は第五次派遣部隊より現地支援調整所の指揮機能や情報収集機能などの機能を派遣施設隊本部に統合することとなっており、これにより必要な支援を円滑に実施することが可能となるでしょう。

Pimg_1374 なお、防衛省では、ソマリア沖海賊対処任務や南スーダンPKO,更には北アフリカアルジェリアでの邦人企業襲撃事案等を受け、現在海賊対処航空部隊の展開しているジブチ航空拠点へ恒久的施設と共にアフリカでの自衛隊活動拠点の設営を検討しているとの報道もあり、将来的に、自衛隊アフリカ方面統合任務部隊、というような部隊が配置される可能性もあるやもしれません。

北大路機関:はるな

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コメント (1)
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