◆日本最大!、来場者20万の航空祭
明日、入間基地航空祭が行われます。あまり参考にならないかもしれませんが、ご参考になれば、と。
入間基地は、西武鉄道稲荷山公園駅に隣接する首都圏の航空自衛隊基地で、中部航空方面隊司令部が置かれているほか、C-1輸送機の飛行隊と航空総隊司令部飛行隊等が展開する基地です。航空祭は毎年11月3日に開催され、都心から西武電車で一本という好立地から我が国最大の来場者を誇る航空祭です。ここ数か月間、“入間基地航空祭入場料”、というキーワードでのアクセスが目立ちますが自衛隊関連行事は全て無料です。“入間基地有料席”、というキーワードでのアクセスも目立ちますが、米軍基地の一部行事と異なり有料席の設定はありません。
どのくらい混雑するのか?。もっともな質問ですが、最も混雑するのは滑走路を見渡せる最前列部分、ブルーインパルスの駐機している区域周辺です。理由はブルーインパルスの離陸までの行進などを撮影するために多くの人が集まるためです、開門十五分で人は近寄れないほど。お手洗いのために移動しようにも混雑しすぎているほど。ただし、一般に開放される格納庫前、滑走路が見える場所、エプロン地区というところですが、ここは100×600mと広大な区域が開放されています。
航空祭の見どころは?。いろいろありますが、C-1輸送機の編隊飛行が最大の見どころです。輸送機の編隊飛行というのは中々見ることが出来ませんが、続いて実施される機動飛行でも輸送機なのにこの身軽さ、と驚くことでしょう。これは専守防衛の我が国において最小限の輸送機を最大限活用するために国産輸送機開発において高速度性能を重視しジェットエンジンを搭載したためです。このほか、国産初の旅客機YS-11も飛行点検機として現役ですので、こちらも見所の一つというべきでしょう。
混雑していない場所は無いの?。こちらも尤もな質問ですが、稲荷山公園駅に最も近い正門付近の混雑は凄いことになっています。しかし、北門が臨時開放され、こちらの混雑は正門のように西武電車でピストン輸送されない分だけ幾分か楽です。そして、最前列付近の滑走路が見えるエリアも北門はブルーインパルスの駐機場から距離があるため、多少は。逆に入間基地外柵沿い、狭山市役所付近の県道50号線沿いから入間川付近から撮影される方も多く、こちらは西武新宿線狭山市駅から800mほど歩けば柵越に見ることが出来るでしょう。
来場者のピークは何時くらい?。1245時からブルーインパルスの飛行が行われ、恐らくこの前後30分で数万が動きます。逆に言えば、1000時以後は入りにくく、1200時以降は基地で身動きが取れなくなるかもしれません。早朝に行ってしまう、これに尽きるかもしれません。それでは、出遅れてしまった場合は、ですが、滑走路が見える場所に行かず、一歩引いた場所で観る事をお勧めします。人口密度が多ければ最前列付近では逆に見えるものがありませんが、一歩引けは飛行展示は空で行われますので。
航空祭の飛行予定は?。飛行展示は0935時から飛行点検隊YS-11とU-125による展示飛行、1005時からの総隊司令部飛行隊T-4練習機編隊飛行、1040時からの入間ヘリコプター空輸隊のCH-47と救難隊のU-125にUH-60の飛行展示、1245からブルーインパルス飛行展示、1435からF-15Jの飛行展示です。ブルーインパルスは航空祭の〆として展示されることが多いのですが、本年は一挙に来場者が帰らないよう、ブルーインパルスの後にも機動飛行が行われるもよう。場馴れした方はブルーインパルスの前に基地外に出るのですが。
注意事項は?。入間基地は日本で一番脚立持ち込み禁止の徹底が厳しい基地です、それは20万もの来場者が広くは無いエプロン地区に集まり、過去に多くのトラブルが発生したためです。このため、脚立は手荷物検査にて梱包するよう求められます。だから脚立をお持ちの方は狭山市役所付近に基地の外縁で撮影する方のみ、というところでしょうか。日傘は禁止、レジャーシートも専用地区が設定され、正午までの時間限定で敷くことが許可されます。正午以降はブルーインパルス飛行展示準備で混雑する為撤去を要請されます。隊員の巡回も頻繁に実施されます。
航空祭を楽しむには?。これが重要なのですが、飲み物を多めに、お手洗いは早めに、御帰りは計画的に、というところでしょうか。前述の通りブルーインパルス飛行が航空祭来場のピークですので、この時間帯は通路が過剰通航の危険回避に通行止めとなり基地に入れなくなりますし、帰りの時間帯も基地から出場制限を行うことがあります。入るのに一時間、出るのに三時間、という話がありますのでじっくり腰を据えてみるのか、早めに帰るのか、見極めが重要でしょう。
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