北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

岐阜基地航空祭2013/AirShow in GIFU AIR BASE(2013.11.23) PowerShotG-12撮影速報

2013-11-24 23:00:08 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆史上稀に見る多数来場者の岐阜航空祭

 本日、航空自衛隊岐阜基地にて岐阜基地航空祭が行われました。その様子を取り急ぎG-12の撮影写真にてお送りします。

Dgaimg_2399 岐阜基地航空祭は、本日、快晴の下で実施されました。航空自衛隊飛行開発実験団が展開する航空防衛技術開発の一大拠点として知られ、新装備の試験と実用研究へ対応するべく、航空自衛隊の保有する主要航空機の大半に当たる機種が装備されている基地として有名です。

Dgimg_2571 航空自衛隊には多数の基地と多彩な部隊が展開し、どの航空祭も見所が盛りだくさん、先月の築城航空祭で見上げた実戦部隊F-2の迫力は凄く、今夏に見上げた千歳基地航空祭のF-15飛行隊はお勧めしたいところですが、岐阜基地は飛行開発実験団が置かれており、その分色々な面で一味違う。

Dgaimg_2262 本年の航空祭は、勤労感謝の日の連休となり、ブルーインパルスの参加に加えテレビドラマ“空飛ぶ広報室”における航空自衛隊への関心の集まり、更に中止とはなりましたが米海兵隊MV-22可動翼機の展示展開という情報と共に広く周知され、結果、岐阜基地航空祭としては過去稀に見る規模の来場者を集めました。

Dgaimg_2338 当方一行は、名鉄三柿野駅へ開門一時間前に集合する計画で名古屋部隊との合流を企図し、展開したのですが、三柿野駅からの先行名古屋部隊からは既に開門一時間半前にて駅と基地との陸橋が完全通行不能となっており、急ぎ駅と門前に余裕のある六軒駅へ転進する必要あり、との一方を受けたしだい。

Dgaimg_2358 こうして、開門45分前に新北門前に並んだものの、かなり混雑は極度を極めており、更には今年、手荷物検査が実施されることから、早速ながら今年の混雑状況の重大さを察したもの。他方、早めの展開と事前情報に支えられ、何とか先行名古屋班が最前列確保にたどり着くことができ、列線を前に合流へ成功しました。

Dgaimg_2467 なお、開門30分前に三柿野駅へ前進した方の話では、手荷物検査と陸橋の混雑により、駅から門へ僅か250mの距離を移動するのに一時間以上を要したとのことで、開門後の時間帯に基地最寄駅へ展開したという方は、基地に入るにも非常な困難を要したとのこと。

Dgaimg_2398 今年度の岐阜基地航空祭は、ブルーインパルス飛行展示を例年の、そして全国の航空祭に多く採られている最後の時間帯に実施するのではなく、午前中にブルーインパルスが飛行展示、午後から岐阜基地名物異機種大編隊、という展示を実施し、来場者の入場ピークを調整する試みがなされています。

Dgaimg_2436 異機種大編隊の飛行時は、ブルーインパルス飛行展示時点と比較し、入場者はかなり減ってはいたので、この試みは大成功だったようですが、最寄りの名鉄三柿野駅はホームが満杯となり、改札からホームまで踏切を使わねば移動できない構造上の難点から、列車ダイヤに影響、運転切り上げなどの対応も実施されていたのだとか。

Dgaimg_2392 基地では、三柿野駅の混雑に対し、JR蘇原駅利用の案内を行っていましたが、非電化の高山線では輸送力に限界があり、併せて名鉄六軒駅や各務原市役所前駅の利用も案内していました。航空祭は絵に描いたような青空であったのですが、混雑はかなりのものといえたかもしれません。

Dg_img_2310 混雑は人だけの話ではなく、もちろん人ではないといっても幽霊はファントムだけですし会場は多くの犬猫で混雑していたわけではないのですが、もう一つ、携帯電話の回線も大混雑しており、圏外表示となったり、基地内での電話連絡がほとんど行えない時間帯がありました。

Dgaimg_2266 各務原市役所前駅に近い正門、蘇原駅と六軒駅に近い新北門、三柿野駅に近くメイン会場中心に隣接した北門、交通は便利なのですが、結果、どれくらい混雑していたの、と問われましたらば、説明するのは稚拙な文字の羅列による表現よりも写真の方が全てを物語ってくれているでしょう、午前中でこんな感じ。

Dg_img_2524 混雑はしていましたが、みんなでワイワイ、楽しい一日であったことは確かです。偶然、ああ、本日はこちらでしたか、と顔見知りが多数、先週の福知山以来、という方も多数、先月の築城でお会いして以来、という方も。話題も、混雑をあたかも夏の暑さの如く活き活きと語り、さて来月の新田原や那覇はどうされますか、などなど。

Dgaimg_2602 飛行展示は工夫が凝らされ、特にブルーインパルスの飛行展示を上手く配置したことから、かなりの頻度で飛行している、という印象でした。また、小牧基地からはフィリピン救援へ輸送機や空中給油機などが展開しており、果たして参加できるのか、と一瞬考えさせられたのですが、杞憂でした。

Dgaimg_2613 快晴でしたので、南側会場から仮に撮影していたならば、非常に良好な順光の写真が、とも当初考えたのですが、大気の状態が高高度を往く旅客機の飛行機雲を上手く形成するに適した状態であったこともあり、メイン会場から眺めた上空は幾筋もの飛行機雲がたなびき、ある意味貴重な構図でメイン会場から撮影できた、と言えるやもしれません。

Dgaimg_2609 南側会場からの情景は、当方今回情報が無いのですが、今年、南側会場は何処まで開放されていたのでしょうか、近年は穴場的存在であった誘導路付近も混雑するようになっています。参考までに航空宇宙博物館付近の基地山隣りより撮影した方の情報として、航空宇宙博物館周辺もかなり混雑を極めていたもよう。

Dgaimg_2574 実は、当初、かつて浜松基地航空祭と新田原基地航空祭で成功した、折り畳み式自転車による機動展開も考えていたのですが。しかし、岐阜基地航空祭で見逃せないのは、基地の地上展示、格納庫での展示でして、本年度岐阜基地航空祭ではAAM-4空対空ミサイル改良型と、パネルでBMD疑似弾道ミサイル標的の紹介等が行われていました。

Dgaimg_2581 無人機は昨年度まで、展示されていたものは紅白で視認性を高めた試験機塗装のものでしたが、本年度の岐阜基地航空祭では迷彩塗装のものが置かれており、開発と試験は順調に行われているのだなあ、と感心したりも。こういう展示があるので、岐阜航空祭は基地の地上展示散策が欠かせない。

Dg_img_2625 外来機ですが、百里基地のRF-4,小牧基地のKC-767,それにUH-60とU-125,入間基地のU-125,松島基地のブルーインパルス、美保基地のT-400,明野駐屯地のAH-1SにUH-60J,こんなところでした。海上自衛隊のP-3Cは来ておらず、米軍機も近年と同じく外来展示はされていませんでした。

Dg_img_2642_2 こうした一通りの撮影を終え、最後に電話回線が復活し合流できた方と共に岐阜基地を後にしました、会場と帰路に利用した六軒駅は、ともに混雑していましたが、行って良かった、充実した一日でした。最後になりましたが、本日ご一緒いただきました皆様、ありがとうございました。

北大路機関:はるな

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コメント (4)
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