北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ソマリア沖派遣海賊対処行動水上部隊第19次派遣隊、護衛艦たかなみ・おおなみ派遣へ

2014-07-05 22:51:52 | 防衛・安全保障

◆第6護衛隊基幹に編成、7月15日出航

 防衛省によれば、海上自衛隊はソマリア沖派遣海賊対処行動水上部隊第19次派遣隊を編成し派遣します。

Dimg_0727 第19次派遣隊は、ともに、たかなみ型護衛艦の護衛艦たかなみ、護衛艦おおなみ、の二隻から編成されており、第6護衛隊として派遣されるとのこと。部隊は7月15日に横須賀基地を揃って出港予定で、現在ソマリア沖において行動中の第18次派遣部隊と現地で引き継ぎを行います。

Dimg_0727_1 派遣部隊指揮官は、第6護衛隊司令の大川努1佐、以下司令部要員30名、護衛艦たかなみ艦長上田裕司2佐以下170名と護衛艦おおなみ艦長加世田孝行2佐以下乗員180名、海上自衛官380名と海上保安庁より海上保安官8名が護衛艦二隻に乗艦します。

Dimg_3036 たかなみ型護衛艦は満載排水量6300t、水上戦闘艦として海上自衛隊では平均的な大きさですが、世界的に見れば満載排水量4000t以上となればかなりの大型水上戦闘艦となります。大型であるため航続距離と長期間の行動に適しており、たかなみ、おおなみ、ともにソマリア沖へは幾度も派遣されてきました。

Dimg_3104 海上自衛隊の海賊対処任務派遣を筆頭に各国の海賊対処行動は、継続して実施されており、これによりソマリア沖のアデン湾における海賊被害は、かなり小規模なものとなってきています。このなかで海上自衛隊は従来まで船団護衛を軸とした海賊対処行動を展開してきましたが、現在は一隻を護衛任務へ、もう一隻を哨戒任務へ充てています。

Dimg_3059 これにより、護衛と哨戒を両立していますが、加えて海上保安庁と外務省の協力によるアデン湾沿岸国での海洋法執行機関の養成を継続的に実施しており、この成果として沿岸国による海賊取締が本格化し、成果を上げてきました。現時点では各国の海賊対処任務の完了の見通しは示されていませんが、海上自衛隊は今後とも継続的に対処行動を継続することでしょう。

北大路機関:はるな

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