北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】舞鶴鎮守府120周年記念マリンフェア.夜景撮影と第2師団(2021-10-30)

2021-11-21 20:20:35 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■新日本海フェリーはまなす
 舞鶴基地一般公開という貴重な機会の夜には更に貴重な自衛隊フェリー輸送という機会に恵まれました話題です。

 はまなす、このフェリーは208mあります。ただもう一つ印象深いのは、不整地運用を前提とした3-1/2tトラックこと旧称73式大型トラックと比較すると、路上の輸送に特化した民間のトラックやトレーラーは大型、輸送艦とフェリーの搭載量を思い起こすのですね。

 ひゅうが全長が198mですので、はまなす全長のほうがもう少し長い。そしてやはりといいますかフェリーですので車両輸送能力は大きく、トレーラー158台と乗用車66台を輸送可能、人員輸送、もとい、旅客定員も746名となっています。竣工は2004年、ベテランだ。

 あかしあ。はまなす姉妹船が舞鶴と小樽を結んでいまして、ともに三菱重厚長崎造船所の建造船、舞鶴のヘリコプター搭載護衛艦はるな建造と同じ三菱長崎、通称"長船"の生まれという。第一世代ヘリコプター搭載護衛艦の有終の美を飾った、くらま、も長船生まれです。

 おおすみ型輸送艦はトラック32両を搭載できる、こう説明された際に、なにしろ輸送艦は揚陸任務を担うために輸送に特化したフェリーやRORO船とは違うのだとは認識していたものですが、それにしても32両とは機械化部隊の時代には過小と考えさせられました。

 はくおう。自衛隊も政府傭船として高速フェリーを長期チャーターしていますが、自衛隊の輸送艦は作戦輸送に徹して、業務輸送については輸送に特化した船舶の有用性というものを認識し転換しているという視点では、はくおう、一歩前進というところでしょうか。

 フェリー航路。一方で利用しなければ航路の維持は難しいものでして、これもトラック物流などには重要な航路ではあるのですが、自衛隊も利用することで需要は可能な限り活用しなければ航路維持の検討対象ともなってしまうように、危惧してしまいます。乗りたい。

 日本のフェリー航路は北大路機関が創設された頃と比較しましても減っているもので、これは利用を考えないと、ブルートレインのようにほかの交通手段に淘汰され、しかも淘汰されたものの代替交通手段がそれほど便利ではない大損、という事もあり得るのですね。

 舞鶴からのフェリー航路。憧れるのですが、ダイヤが難しい。舞鶴を2350時に出航して小樽へ翌日の2045時に到着するという。小樽からは2330時に出航して舞鶴へは2115時に到着するという航路です。金曜日の深夜に出航すれば土曜日の夜に到着する日本海航路だ。

 小樽と札幌は快速エアポートが一部小樽まで運行されていますので、金曜日の夜に出発して土曜日まる一日を船旅でゆったり過ごし、土曜日の夕方に北海道でホテル一泊、日曜日を航空祭でも駐屯地祭でも満喫し、そして帰路は飛行機で、というのも良いかなとおもう。

 北海道まで、運賃は。いまは特別期間中となっていまして、ステートB個室、これは二人用個室なのですけれど、これを一人分の運賃で貸し切ることができます。この場合の運賃が21200円となっていまして、一人旅を広々とした個室で船旅を楽しめるというのですね。

 寝台特急がほぼ壊滅状態という中でフェリーの船旅というものは日常の中で移動というものそのものに目的を見い出す事の出来る貴重な機会です。ただ、COVID-19の影響は旅行業が最大の顕著な被害、現状は利用しようにも行った先の状況がまだ、という状況です。

 デッキチェアで読書を楽しみつつ、まあ今は少し寒いですけれども、おもいきって船旅に出てみたいものだ、いいなあ、と考えつつ。久しぶりにみました陸上自衛隊車両の列、そして舞鶴の護衛艦とアメリカのイージス艦という並びを撮影しつつ夜は更けてゆきました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】天龍寺,紅葉快晴の嵐山散策と来月は冬の風物詩"嵐山花灯路2021"を想う

2021-11-21 18:10:38 | 写真
■紅葉以上に嵐山花灯路の赤信号
 抑え気味のCOVID-19なのですが隣国の再拡大が急激である点を踏まえますと一抹の不安はよぎる、ただ自粛の影響は既に厳しい現実も突き付けています。

 天龍寺へお散歩へと行って参りました、庭園に入った写真ではありませんが青空とともに紅葉の木々が色づいています情景は中々の絶景で、嵐山は紅葉の季節を終えますと冬の寒さが厳しさを迎える前にもう一つの風物詩、嵐山花灯路、淡い光が集束し夜を彩ります。

 嵐山花灯路2021、驚くべきことにこの2021年は花灯路最後の年ということでした、嵐山花灯路のポスターには“17年の歴史に幕”とありまして、12月10日から19日まで最後の花灯路が点灯します。しかし、驚きました、今年で最後という。終わる行事なのか、とも。

 東山花灯路も来年三月の、つまり年度内を以て終了するとのことで、これは初冬の風物詩と早春の風物詩が一度に消える事となります。驚いたが残念だ、と一言で済ませられるのではなく、これは協賛企業のCOVID-19による経営悪化の影響なのでしょうが大丈夫か。

 花灯路では、天龍寺と宝厳院と常寂光寺に渡月橋を超えて法輪寺、落柿舎と野宮神社とともにライトアップするもので、夜間特別拝観を行う寺院もありますし竹林の小路のライトアップとともに転々と経路を照らす情景は、日常の中の非日常という様な情感を醸し出す。

 京都市は市の財政が急激に悪化しています。勿論市役所など長期計画の進展にCOVID-19が重なったものも挙げられるのですが、京都市京都府も、阪神大震災や東日本大震災による自粛機運を遥かに超える、2009年新型インフルエンザ以上の事態を想定していなかった。

 花折断層が動いた場合の想定京都大震災、こうしたものと並ぶ経済的な被害、というところでしょうか。京都には製造業もありますが、観光業が主体となっているのは現実というもの、文化財や市街地の物理的被害はないのですが、こうした影響が及んでいる現実です。

 都ライト。京都にはもう一つ学生と住民主体のライトアップも行われているのですが2020年度は活動したものの2021年度には、無理であるのは全くその通りなのですが活動できていないのですね。しかし、活動していないだけであり、明確には終了を明言していない。

 企業協賛金を求めるのは無理というものです、なにしろCOVID-19の影響が大き過ぎる、一方で、花灯路は紅葉の季節が終わった後の観光需要を維持し、桜の季節の前の観光需要を創出するものであり、観光需要がCOVID-19により掘り起こせないという判断なのか。

 花灯路、小さな行燈を並べる現在の方式を維持する事は難しいでしょうが、例えば道路使用許可を得て、有志の自家用車を集め前照灯にて毎時数回短時間点灯を行うライトアップなどならば、参加することも出来ますし、予算を抑えられます。何か方策はあるのでしょう。


北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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