北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】舞鶴鎮守府120周年と第2師団海上機動,新日本海フェリー(2021-10-30)

2021-11-14 20:11:08 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■北へ帰る第2師団
 おお第2師団、と数多釣り人の中で一人驚いた舞鶴港フェリーターミナルのある前島埠頭、ほかにも多数の自衛隊車輛に驚いた人がいるのかお巡りさんが呼ばれていたよう。

 警察出動で佐官さんたちも集まっていますが、通報があったのでしょうか、埠頭に大量の軍用車両が並んでいる、というようなかたちで。伊丹駐屯地ではなく、舞鶴署は札幌駐屯地の北部方面総監部に電話すべきなのですけれども、今度は現場と署のほうでやり取り。

 旭川駐屯地の第2師団、と現場は署の方に報告しているのですが、舞鶴署は岡山の朝日川と聞き違えたのでしょうか、どうも噛み合わない。部隊の方は、命令にもとづき指定された通路を通行している、の一点張り、みてみると装甲車は96式装輪装甲車くらいでした。

 自衛隊も警察も大変だなあと、痛感するのですが、96式装輪装甲車までは車幅が2.5mの道路運送車両法制限内ですので一般車両と法律上の扱いは同じです、96式装輪装甲車が仮に50両てい団を組んで走行していても、現行の道路交通法では何ら問題はないのですね。

 16式機動戦闘車ですと車幅の問題が出ますし、90式戦車になりますと重量が特殊大型車両となりますので、道路管理事業者か所轄警察署のひとつに経路と走行時間帯の届け出が必要です。お役所的ですが、これさえできれば新幹線の車両陸送さえ可能という制度です。

 7両の5列ですので、ざっと35両というところでしょうか、春日井駐屯地祭の観閲行進ほどではありませんが、鯖江駐屯地祭では見られない規模でして、いやあ、夜景撮影とはいえ、出かけてみますとこういう凄いものと出会えるとは、これは幸運、久々にみたのだ。

 パトカーだけでなくワゴン車まで、とは警邏の際にちょっと見つけたと考えるには準備万端ですが、第2師団、車両のバンパーに部隊名も記されているのですから、第2師団といえば道北、というのは、これは自衛隊に関心がなければわからないものなのでしょうか。

 新日本海フェリーは舞鶴と小樽を結ぶフェリーです。敦賀と小樽を結ぶ航路と、ほかには新潟や秋田を経由して小樽に向かう航路もあるのですが、一番重要なのは京阪神地区と北海道小樽を結ぶ航路で、機械部品から乳製品に農産物魚介類まで、日本海物流中枢の一つ。

 日本海は日本列島の弧状列島、その内側を航行する航路でして、北海道まで海路では短時間で結ぶことができるという。地形から最短距離を航行できるぶん、新日本海フェリーが採用しているフェリーも日本でも最速のものが多いため、一晩で北海道まで到達します。

 太平洋フェリーですとこうは参りません、名古屋から苫小牧まで仙台を経由するのですが、仙台まで一晩、仙台から苫小牧までもう一晩、しかも入港が夕方になりますので現地に前日に入り一泊する必要があるのですね。昔、ちょっと考えたが乗るには時間が掛かりすぎ。

 フェリーの船旅は優雅で好きなのですが、阪九フェリーのような夕方に出航して翌朝早朝に到着する運行ダイヤは例外的、太平洋フェリーですと北海道で一日過ごして戻るだけでも五泊六日、いや一泊六日の強行軍となる、その点新日本海フェリーは小樽まで早いのだ。

 第2師団の車両は、一カ所ではなくもう一カ所にも並んでいまして、こちらは7両8列の60両程度が並んでいます。96式装輪装甲車もいまして、久しぶりだな、第26普通科連隊の第4中隊かとおもって見てみますと、さて第2後方支援連隊の整備大隊所属車両でした。

 はまなす。新日本海フェリーの舞鶴小樽航路に就航しているフェリーは高速が自慢で、最大速力32ノット、航海速力も30.5ノットとなっています。ハイブリッド型CRPポッド推進方式で操舵性能は高い点も特色で、総トン数は16810tでして全長は208mあります。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都発幕間旅情】伊豆急2100系リゾート21と踊り子号JR東日本251系電車並んだ熱海駅

2021-11-14 18:14:47 | コラム
■踊り子号JR東日本251系
 伊豆半島は少し遠出した先ですが、この風景に溶け込んだ踊り子号のJR東日本251系が2020年に引退したというのは驚きでした。

 熱海駅と云うのは東海道本線ではJR東海とJR東日本の境界線となっています駅で、東海道新幹線の駅であるとともにJR東日本の伊東線始発駅、ここには伊豆急行2100系も乗り入れています。赤い伊豆急行2100系が入線していますと、何か新鮮さを感じるものだ。

 踊り子号、2020年3月まではスーパービュー踊り子号が運行されていましたが、こちらも過去のものとなりました。全面展望車というものはバリアフリーに反しているという反対論があるようでして、申し訳ないが、この論点は日本を息苦しくしているよう感じます。

 熱海駅。コロナ前の時代、青春18きっぷで自由気ままに東海道本線を巡るのは、日々買い溜積もる読書の重要な機会でした、新幹線ですとテーブルがあるのでどうしてもパソコンや電子機器で文字を書いてしまう、読書しかできない環境というのは、とても大事です。

 スーパービュー踊り子号、伊豆下田と東京を結ぶ特急で、この特急路線そのものは後継のサフィール踊り子号に継承されています。観光特急という名の通り、機能美と豪華さを兼ね備えた新型車両で全席グリーン車、いちどこれで伊豆の温泉にいってみたいとおもう。

 251系電車はJR東日本が1990年に運用を開始した特急電車で、実に30年間、文字通り観光特急の看板を背負い続けました。時折見かける印象でしたが、製造数は4編成のみ、この少数精鋭で観光特急の看板を背負っていたのですから、考えようによっては凄い。

 伊豆下田の観光地へ向かう特急ということもありまして、10両編成が基本なのですが、3両がダブルデッカー車両となっています、そして残る7両はハイデッカー構造、展望を第一、として設計されている。そのぶん段差があるのは確かなのですけれども、仕方は無い。

 踊り子号といえば国鉄185系電車、こちらは古くなった国鉄485系電車を置き換える特急として導入されていますが、こちらはビジネス特急という色彩が強いものですので、車内には絨毯さえ張られていません、旅というよりは移動、という色彩を感じるのですよね。

 伊豆急行2100系、リゾート21として親しまれる車両は展望車が採用されていますが普通列車としても運行されています、これは乗り得、というものです。車内が高価な特急料金不要の列車は私鉄に若干ありますが、名鉄7000系除籍後、展望車はこれくらいでしょう。

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