2005年の富士総合火力演習まではカメラにフィルムをひとつひとつ装填していたものでその頃東海道線は未だ113系電車が現役でした。
浜松城の写真を眺めつつ、この城郭は東海道の要衝浜松に位置していまして、浜松基地航空祭や富士学校祭に駒門駐屯地祭、清水みなと祭護衛艦一般公開等の際に道中、浜松で少し散策する事もありました、この数年はCOVID-19によりほぼない自衛隊行事の際です。
千僧駐屯地祭や久居駐屯地祭、久々に自衛隊関連行事を撮影へ行脚する様になりますと、要するに2020年1月の空挺団降下訓練始め以来の自衛隊行事となるのですが、じわりじわりとミラーレス一眼が傍流から主流の位置へと転換している様子を現場で実感しました。
E-767早期警戒管制機などが大空を舞う浜松基地航空祭、EOS-Rという最初のミラーレス一眼のフルサイズ機が発表された直後に、航空祭でEOS-Rを使用した方と実際に使った感想を、そう浜松基地はここ浜松城から北へ3kmほどの距離なのですが聞いてみた事が。
EOS-R,バッテリーが全然ダメだった、とは使った印象として聞かされまして、バッテリーパックを10個用意したが全然不充分でバックアップに持ってきた一眼レフが大活躍、と肩を竦めていまして、これが強烈な印象となったのですね、ミラーレスは使えない、という。
EOS-90Dなどはフラッシュさえ焚かなければ一万枚撮影できるといいますが、問題はそんなことではなく、航空祭ではカメラは望遠鏡の代わりに何処に航空機が飛行しているのかを探し続けるのですね、これが一眼レフならば電源がOFFでもMFで探す事が可能です。
航空祭は丸一日続くのですが、ミラーレス機ですとファインダーを表示させるにも電源が必要、一枚も撮らないが電源は常に入った状態、というものが続くものでして、喩えバッテリー完全充電で二百枚撮影可能といわれましても、それ以外で電池を消耗するわけで。
カメラが無ければこうした城郭の写真も撮影出来ないのですけれども、そんななかであの浜松基地航空祭の厳しい評価からも五年以上が経ました、そんな中でつい先日、CANONがAPS-Cのミラーレス一眼新シリーズを発表しました、EOS-Mと別の新系統が誕生する。
EOS-R7,いまも個人的に主力機種であるEOS-7DとEOS-7Dmark2にEOS-KissX7と同じ系譜の“7”を冠した新型機種なのですが、これがAPS-C区分のミラーレス一眼カメラになるという、CANONでは公式発表されたばかりで2022年6月下旬発売予定と発表だ。
EOS-7Dシリーズと同じE-6バッテリーを採用していますので、更に明らかにEOS-7Dユーザーを意識しマウントアダプターによりEFレンズを使用可能という、もちろんEOS-Mシリーズもマウントアダプターはありましたが、ちょっとAF照合性能が難ありといえた。
ミラーレス機の泣き所であるバッテリー持続性は省電力時で500から770枚という。CFカード方式ではなくSDカード専用というのは主力ではなく支援機種と考えてしまうのですが、街中お散歩カメラとして使うならばEOS-M3の後継機種あたりにちょっと考えたい。
一眼レフに拘っている当方、考えれば二十年前はフィルム式カメラに拘っていました、便利ならば移行するのは吝かではないのですが、しかし凄い波の様に変革が訪れるのですね、他方、世の中はカメラブームが終わり写真はスマートフォンが主流となりつつあるもよう。
カメラ、使いやすいものが一番だともうのですが、今の機種はカメラが撮影出来ない領域で撮影技術が生かせる冗長性が低くなっている、撮影出来ない被写体は無いと考えさせられる器材が、どうも新機種ならば良いやと性能より妥協が在りそうで、寂しいものですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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