■防衛情報-ウクライナ戦争
射程の大きな空対空ミサイルが中国とロシアで開発され近年アメリカもその潮流にのりつつある今、防空に関する戦闘機の役割もまた多様化しつつあるもよう。
ロシア空軍爆撃機部隊は21日間連続で航空作戦を中止している、10月13日付イギリス国防省ウクライナ戦況報告においてその概況を分析しました。過去には今年3月9日から4月28日までの51日間同様の状況がありましたが、イギリス国防省はその背景としてロシア航空宇宙軍が備蓄するAS-23ミサイルを全て射耗したことが背景にあると分析します。
AS-23ミサイルは爆撃機から投射可能である精度の高いミサイルであり、特にウクライナのインフラ目標などの攻撃に相当数投射しており、順次生産しているとはみられるものの充分備蓄するまでは逐次投入を避けている、このための爆撃機師団の休止状態が設定されているとイギリス国防省は分析しています。そして現在、シャヘド無人機が多用される。
■シャヘド無人機
ロシア軍がロシア国内生産しているとも伝わる射程の大きな自爆用無人機対策は今後本邦でも対策が必要となる。日本も射程内だ。
シャヘド無人機、イラン製でロシア国内でも生産される無人機はウクライナのドナウ川沿岸の港湾施設への長距離攻撃に多用されているとのことで、背景にはドナウ川には対岸にルーマニアが位置しており、誤爆を繰り返した場合、NATOに軍事介入の口実を与える事をロシア側が警戒し、比較的に命中精度に優れたシャヘド無人機を用いているもよう。
精密誘導兵器、というにはシャヘド無人機は信頼性で限界があるとおもれてきましたが、ロシア軍にはシャヘド無人機以上の制度を持つ精密誘導兵器、巡航ミサイル等が枯渇している状況が背景にあると考えられます。シャヘド無人機による攻撃は港湾施設の中でも、穀物貯蔵庫を重点的に叩いており、防空システムの少ない目標を選別しているもよう。
■クピャンスク30回に渡る攻撃
内線防御の限界というべきでしょうかウクライナ軍陣地が攻撃を受け後退する状況がでてきているもよう。
ロシア軍はクピャンスクでの30回に渡る攻撃を行っているとのこと、これはISWアメリカ戦争研究所が10月11日に発表したものです。東部戦線北部のこの顕著な変容について。クピャンスクとその近郊のライマンに攻撃を加えており、ロシア軍は大量の人員と装備品をこの方面に集積、シンキフカとイヴァニフへ攻撃の焦点を遷していると考えられる。
クピャンスクへのロシア軍攻撃は、この攻略によりオスキル川の渡河点を確保できる可能性にロシア軍が着目している事を意味しているという。同時に東部戦線中部ではウクライナ軍がバフムト近郊での一定の前進に成功したという情報がありつつ、逆にロシア軍はアヴディフカとクラスノホリフカにおいて攻勢に転じ、幾つかの陣地占領に成功したという。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
射程の大きな空対空ミサイルが中国とロシアで開発され近年アメリカもその潮流にのりつつある今、防空に関する戦闘機の役割もまた多様化しつつあるもよう。
ロシア空軍爆撃機部隊は21日間連続で航空作戦を中止している、10月13日付イギリス国防省ウクライナ戦況報告においてその概況を分析しました。過去には今年3月9日から4月28日までの51日間同様の状況がありましたが、イギリス国防省はその背景としてロシア航空宇宙軍が備蓄するAS-23ミサイルを全て射耗したことが背景にあると分析します。
AS-23ミサイルは爆撃機から投射可能である精度の高いミサイルであり、特にウクライナのインフラ目標などの攻撃に相当数投射しており、順次生産しているとはみられるものの充分備蓄するまでは逐次投入を避けている、このための爆撃機師団の休止状態が設定されているとイギリス国防省は分析しています。そして現在、シャヘド無人機が多用される。
■シャヘド無人機
ロシア軍がロシア国内生産しているとも伝わる射程の大きな自爆用無人機対策は今後本邦でも対策が必要となる。日本も射程内だ。
シャヘド無人機、イラン製でロシア国内でも生産される無人機はウクライナのドナウ川沿岸の港湾施設への長距離攻撃に多用されているとのことで、背景にはドナウ川には対岸にルーマニアが位置しており、誤爆を繰り返した場合、NATOに軍事介入の口実を与える事をロシア側が警戒し、比較的に命中精度に優れたシャヘド無人機を用いているもよう。
精密誘導兵器、というにはシャヘド無人機は信頼性で限界があるとおもれてきましたが、ロシア軍にはシャヘド無人機以上の制度を持つ精密誘導兵器、巡航ミサイル等が枯渇している状況が背景にあると考えられます。シャヘド無人機による攻撃は港湾施設の中でも、穀物貯蔵庫を重点的に叩いており、防空システムの少ない目標を選別しているもよう。
■クピャンスク30回に渡る攻撃
内線防御の限界というべきでしょうかウクライナ軍陣地が攻撃を受け後退する状況がでてきているもよう。
ロシア軍はクピャンスクでの30回に渡る攻撃を行っているとのこと、これはISWアメリカ戦争研究所が10月11日に発表したものです。東部戦線北部のこの顕著な変容について。クピャンスクとその近郊のライマンに攻撃を加えており、ロシア軍は大量の人員と装備品をこの方面に集積、シンキフカとイヴァニフへ攻撃の焦点を遷していると考えられる。
クピャンスクへのロシア軍攻撃は、この攻略によりオスキル川の渡河点を確保できる可能性にロシア軍が着目している事を意味しているという。同時に東部戦線中部ではウクライナ軍がバフムト近郊での一定の前進に成功したという情報がありつつ、逆にロシア軍はアヴディフカとクラスノホリフカにおいて攻勢に転じ、幾つかの陣地占領に成功したという。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)