北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度十一月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.11.09-2024.11.10)

2024-11-08 20:24:22 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 明日は自衛隊観閲式なのですが一般非公開なので一般公開される行事の話題です。

 11月10日、航空学校創設72周年明野航空祭、今週末最大の行事です。三重県伊勢市に所在する陸上自衛隊航空学校本校の記念行事、近鉄明野駅から若干数のシャトルバス、徒歩20分の場所にあります。陸上自衛隊ヘリコプター編隊飛行とともに、航空自衛隊航空機の飛行展示も予定されていまして、陸上自衛隊の行事なのですが航空祭なのですね。

 明野航空祭、予定では1030時より祝賀編隊飛行、祝賀行事、音楽演奏、明野レインボー飛行展示、1200時まで行われまして、そして1250時から航空自衛隊飛行展示、行動展示、飛行展示が1400時まで行われる、まさに航空祭プログラムが組まれています。ここ、かつてはもの凄い規模の編隊飛行が行われていたのですが、航空科の縮小現場でもある。

 AH-64D戦闘ヘリコプター、AH-1S対戦車ヘリコプター、OH-1観測ヘリコプター、UH-1J多用途ヘリコプター、UH-2多用途ヘリコプター、TH-480練習ヘリコプター、CH-47輸送ヘリコプター、ポスターには一通り描かれています。ただ、ポスターには転向により変更の可能性、とも書かれていまして、そう、お天気なのですよね、晴天を祈りましょう。

 11月9日と10日、防衛大学校開校記念祭が執り行われます。横須賀市小原台に所在します防衛大学校の創設記念行事で、観閲行進と訓練展示のほか、名物の棒倒し、今年からは新競技として棒引きもおこなわれるとのこと。棒倒しは一斉に動きもの凄い迫力と謂いまして、第二大隊が現在二連覇、三連覇を目指しているとのこと。

 韓国海軍強襲揚陸艦マラド横須賀入港、興味深いのはこの強襲揚陸艦マラドが10日まで横須賀に寄港しているのですが、出航予定が10日午後となっているのですね。時間帯によっては、高台の小原台から横須賀を出港するマラドを見ることが出来るかもしれない、ということですね。マラドはドクト級強襲揚陸艦の2番艦です。

 防衛大学校へは京浜急行浦賀駅からの路線バスが便利です、観音崎へ航空母艦を撮影に行きます際に防衛大学校前を通るため。催事は二日間行われます、九日に見学しましてその帰りに同じ横須賀市ですので強襲揚陸艦マラドを撮影するとか、十日にマラドを早朝に撮影した後に防衛大学校開校祭を探訪するなど、面白いかもしれません。

 11月10日、武器学校開校72周年土浦駐屯地祭が執り行われます。記念式典と装備アトラクション、装備品展示、音楽演奏などが行われます。武器学校というのは武器科、つまり各種装備品の整備や稼働率維持などを行う部隊で、かつて師団後方支援連隊には武器大隊が置かれていました、現在は整備大隊二つに分かれているのですけれども。

 武器科ということで整備教材で、陸上自衛隊の装備が一通り揃っている、という展が見所でして、駐屯地祭ポスターには90式戦車、16式機動戦闘車、FH-70榴弾砲、19式装輪自走榴弾砲、73式小型トラック、1/2tトラック、などが提示されていまして、中でも90式戦車は体験試乗をおこなうということ。戦車の体験試乗は最近、貴重なものとなった。

 90式戦車、装備アトラクションとは訓練展示ではないのですが、武器科隊員により教材の装備がどのように機能するのかを展示するものが含まれています。これ、動かし方が若干違うぞ、と本職の方が冷や冷やというか、安全上危険なこともやっているとは聞くのですが、単なる装備品展示よりは一歩進んだ展示をみられる行事ともなっています。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・11月10日:武器学校開校72周年土浦駐屯地祭
・11月9日・10日:防衛大学校開校記念祭
・11月10日:航空学校奏せ湯72周年明野駐屯地祭

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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【榛名備防録】AC-2攻撃機/C-2輸送機派生型を開発せよ!迫る脅威-AC-130ガンシップの日本版が必要だ!

2024-11-08 07:01:41 | 先端軍事テクノロジー
■AC-2攻撃機
 今の日本は無人機攻撃に対し余りに無防備ではないか、北朝鮮がロシアへ一万もの兵力を派遣する今、見返りに大量の無人機技術が供与され有事の際には数千の無人機が日本海を越えてくることは必至だ。

 AC-2攻撃機、という機種が自衛隊には必要ではないか、AC-2というのはその名の通り、アメリカのAC-130対地制圧機のように輸送機を原型とした攻撃機で、具体的には側面ハッチや窓部分に20mm機関砲や30mm機関砲を搭載し、側面に対して攻撃する事が出来る機種の必要性です。AC-130のように105mm砲までは不要とは思うのですが。

 AC-130を買えばいいではないか、と反論が来るかもしれませんし何より大きいのは、完全な航空優勢を確保した上で地上戦闘を支援するような機種は日本には不要ではないか、地上戦を航空優勢の元で戦う想定が非現実的だ、という反論です。もちろん当方も例えば山間部に浸透した特殊部隊やゲリラ掃討用にAC-2が必要、とは考えない。

 ランセット無人機に対抗する手段としてAC-2というものの必要性を感じる。ランセット無人機、現在ウクライナへロシア軍がイランから導入したシャヘド136自爆用無人機が猛威を振るい、特にシャヘド136はロシア国内でコピー生産され大量投入されています。シャヘド136とともに改良型は射程が非常に長く2000㎞以上に及ぶ。

 81式短距離地対空誘導弾や11式短距離地対空誘導弾で低速のシャヘド136は簡単に撃墜できる、という反論はあるでしょう。その通りです、しかしロシアウクライナ戦争を見ますとロシア軍は毎月2000機以上、年間で数万機の自爆用無人機をウクライナ長距離攻撃に使用しています。東芝や三菱電機はこの迎撃に見合うミサイルを量産できるか。

 東芝や三菱電機のミサイル生産能力を強化し、年産4万発程度の11式地対空誘導弾を量産できるならば、自爆用無人機の飽和攻撃に対しても十分持ちこたえられるでしょう、が、それは現実的なのか、ミサイルは11式さえあればSu-57戦闘機が来てもKN-25長距離ロケット弾が来ても対応できるというものではない、数あるミサイルの一種類だ。

 AC-2攻撃機、C-2輸送機の側面にM-134ミニガン、これは陸上自衛隊が特殊作戦群用に採用しているものが2021年の第1空挺団降下訓練始めにて外柵沿いで撮影された方に撮影され、既に保有されている装備です、報道公開された方には、撮影しないでください、と言われているとの話を側聞しますが、なにぶんわたしは行っていないので。

 ウクライナでのシャヘド無人機迎撃には様々な航空機が使用されていて、その中にMi-17ヘリコプターに搭載した機銃での撃墜、というものも含まれています、シャヘド無人機は反撃してこないものですから、ヘリのドアガンでも撃墜できるのです。ただ、ここにAC-2というものを投入した場合、とにかくこの機種は滞空時間が長い。

 M-134ミニガンとM-61/20mm機関砲、可能ならばAHEAD弾薬を使用できるラインメタル30mm機関砲を搭載したAC-2攻撃機を有事の際に日本海に空中哨戒させることができれば、シャヘド136の場合は日本海を渡るのに三時間ほど必要ですので早期警戒機などからの無人機飽和攻撃の通報に急行することで、数百機の同時攻撃へも対処し得る。

 ランセット無人機による飽和攻撃は現実の脅威です、一機や十機を撃墜する事は簡単ですが、ランセット無人機は数百から千機単位で運用されます。その脅威への備えはまだまだ構想段階だ。C-2輸送機をミサイルキャリアに転用する研究が防衛装備庁により開始されていますが、機関砲を搭載したAC-2のような航空機も検討すべきと考えます。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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