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【京都幕間旅情】上賀茂神社-賀茂競馬,写真は自由でありたいとカメラを構え想う

2024-06-12 20:00:36 | 写真
■AI時代の写真撮影
 閑話休題的に。

 写真を撮影する際に一眼レフかミラーレス一眼か、という時代は実のところもう終わっている印象で、スマートフォンかカメラか、という時代になっているもの。スマートフォンは、そう、iPhoneに絶大な信頼を置いているのですが撮影はわたしはカメラを。

 iPhoneが信頼できると思いましたのは、過去にアメリカの刑事事件でFBIがApple社に対しロック解除を命令したものの、Apple社は使用者以外ロック解除は出来ない、バックドアはない、と主張し実際そうだったようで、FBIは一年かけ独自に解除した、と。

 個人情報保護の時代に、こうした元々バックドアを配置しない方法、中国ですと違法になりそうですが、感心したものです、けれども実際のところ、ほかのスマートフォンよりも格段に頑丈で性能が安定していて、10年、とはいかずとも8年9年は使える。

 EOS-MかEOSか、という話題ではなく時代はEOSかiPhoneか、もちろんスマホは色々騎手があるのですことは了承している一方、被写体には平たいスマートフォンを向けるのかカメラの筒先を向けるのか、というところまで、選択肢は転換しているようで。

 AI搭載、ただ昨今どうしても気になるのはNHK報道などで“iPhoneに生成AI”という報道がありまして、大丈夫なのかな、という素朴な疑問が。AIに監視される、というような安易な話題ではないのですが、AI補正が更にきつくなってしまうのではないか、と。

 写真、スマートフォンの撮影写真はある程度補正されているもの、だからJPEGで補正するよりも最初から見栄えの良い画像が、という点は理解するのですが、細部を拡大してみますと補正で画像が逆に粗くなったり、無いものや文字が文字化けしていて。

 OCR技術がAIで高まるとか撮影位置のGPS情報から景色をWeb検索して細部の文字まで補正時に再現するとか、そういう性能が加わるのかもしれませんが、それは写真ではなく絵ではないのか、という、上掲と写真に拘りを持つ側として懸念するのですね。

 合成写真が作りやすくなる、こういう点もAIについて利点というよりも欠点と思う。AIを使えば例えば、たとえ話ですが、預言者に好き勝手な自分の考えを代弁させることができるのでしょうが回教国でこれをやれば鞭打ち刑ではすまないかもしれません。

 AI搭載のスマートフォンは、こんな合成写真を創れます、とお勧めしてくる機能が搭載されますと、例えば故人とか、勝手に画像を捏造されたくない心の内部までAIが入ってくる可能性がある、AIは空気を読む性能がまだありませんし、この点未発達そのもの。

 人工知能と人工学習というものはありますが、社会性の動物である人間は、忘れることを敢えて社会の潤滑剤にしているものでもある、しかしここをAIは学ぶところがありませんし、空気を読む、と日本では表現されますが摩擦の回避への本能もAIは至らない。

 コラージュ写真、結局のところスマートフォンで撮影することにより、そのスマートフォンにAIが搭載されますと、コラージュ写真が基本になってしまうということ、その点でデジタルでは複製が容易ですし、AIは無尽蔵に作成し続ける事さえ可能という。

 AI反対、という訳では無いのですが、一方でこれが撮影の基本となってゆきますと、今でさえコンパクトデジタルカメラは中級機種がスマートフォンに市場荒らされ絶滅しかけている、カメラの領域にAI搭載機が居座り置き換わるのが、ちょっと不安なのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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