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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-岐阜県大垣市,水都は城郭の鮨屋で頂く鰻祭りの絶品と熱燗の妙

2024-02-12 14:11:32 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 水都、天下分け目の戦いとして知られる関ヶ原の戦いの要諦となった大垣城その遺構を中心として広がる岐阜県大垣市はこうよばれます。

 土用の丑の日には鰻を、といわれるのは気力減退著しい真夏の地獄のような暑さを乗り越えるためということなのですが、それは風邪のような花粉症のような体が疲れすぎた際にも栄養補給という点で理想的なものなのでしょう、人間の護衛艦も、補給が大事なのだ。

 うなぎ。鮨か鰻かという日本の御馳走の選択肢があるのですけれども、日本の場合は寿司屋で鰻が頂ける。そんなわけで今回は岐阜県大垣市の、内陸部という事ですが寿司屋が人気で消費量も多く、川魚料理でも有名な岐阜県のお城型御寿司屋さんで鰻を堪能しました。

 清酒を熱燗で。そう、これまでの話題で示しました通り冷や酒がすきなのですけれども、鰻という、いつまで頂けるかが体験として貴重なひと品を嗜むには、ぐいぐいと呑んで酔いを連れてくる冷や酒よりも、熱燗を御猪口でちびちびと肴の同伴とするほうが、いいか。

 握りの鰻鮨、いっけんして穴子のような装いですが列記とした鰻握りは、鰻の寿司屋での定番の嗜み方、というところでしょうか。焙り炙られ熱々の時機を逃さず、二貫の鰻を酢飯の酸味とともに頬張ると、強すぎない脂身の旨みがちょうど酢飯と口中で解け、旨い。

 肝の焼き霜、考えてみると一尾の鰻さんから頂ける肝の総量は限られているのでぜいたくな一品で、肝は鳥肝のような一瞬の食感の奥に、いや川魚だという繊維の歯応えの崩れ具合の奥に滋味と強すぎるタレの旨みとが味なのか食感なのかを複雑に苦味と調和します。

 御猪口まで燗酒のように熱したのかという、ちょっと持つには手が驚く熱さの御猪口に清酒を注ぎ、そう、お米が醸した日本酒の香りの広がりと寸秒おいてやってくる辛口の先にある酩酊の入り口を、鰻さんの滋味ある味わいとともに幾度も廻して廻し変化をたのしむ。

 卯巻、にちかい鰻玉子巻のような握り。此処は、寿司屋の醍醐味なのですから玉子を箸で解して、分解しつつ肴として清酒とともに頂く事としましょう、こればかりは複雑な美味しさを一口で終えるのは勿体なく、こういうたべものなのだ、とちびちび大切にいただく。

 初寿司、岐阜県を中心に展開する寿司チェーンの本店は岐阜と滋賀を結ぶ国道21号線の大垣市内に天守閣の威容をとどろかせています。今回の鰻は鰻祭りという催しの一環として行われていまして、旬の寿司と酒を国道沿いで手頃にふるまう、お勧めの一軒なのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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