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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

フロイトさんは傾聴の元祖!(心と心をつなぐ 7/10)

2012-02-13 | 第八章「魂と聖霊」

 中欧のブタペスト、ウィーン、プラハに昨日まで約一週間還暦記念?旅行を楽しませて頂いた。寒波到来で心配だったが、交通の混乱もなく、気合いを入れて防寒対策もしたこともあり予想外に快適な旅であった。

 さて、生き甲斐の心理学の恩師のU先生やKさんから教えていただいたウィーン大学にあるフロイトの銅像を見学に行った。生き甲斐の心理学では、直接的にはフロイトの14の防衛機制を勉強するが、そのほか、カールロジャースやエリクソンにも大きな影響を与えているので、生き甲斐の心理学もフロイトなしでは語れない。一度見学したいと思っていた。

 個人的には初めてのヨーロッパ旅行で、慣れない地下鉄にのってウィーン大学近くの駅で降り、何となくウィーン大学の構内に入る。中庭に銅像があるはずだが、館内で迷い途方に暮れていると、親切な人が英語で言葉をかけてくれ正面玄関から入ればすぐに判るということで辿りつけた!

 ウィーン大学にゆかりのある名士を記念して、沢山の銅像等があったが、地味で余り目立たない場所にフロイトの像があった(フロイトはウィーン大学では講師の地位だったとかで、マイナーな位置に置かれているのだろうか?)。しかし、その前に一人の学生がずっと像に見入っていた(感動するほど)。私も、生き甲斐の心理学で難関の14の防衛機制の理解が深まるよう祈りつつ、銅像を眺めた。

 

 次に、地図で見つけた、二つの尖塔で有名なヴォティーフ教会の前のシグモント フロイト公園を訪れ、記念に公園の看板を撮影した。看板は、残念ながらSigumund Freud Parkの文字の大半が張り紙によって見えなくなっていた。ただ、これも世の中全体にフロイトが行きわたり、世界がポスト・フロイト化したためかもしれない。気にすることはない!

 

 ヴォティーフ教会で有名なステンドグラスを観たかったが、見学時間外ということで見られず、さらに、フロイト記念館に向かう。そこは、ベルクガッセ19番地にあり、35歳から82歳までのウィーンでの本拠地で、多くの著作や臨床経験をされたところである。教会方面から道を曲がると急な坂があり、ちょうど雪道で車いすで難儀する方を助けたりしつつ、坂を下り目印の赤看板のFreidを見つけた。記念館はドアが閉まっていて開館しているのかも判らず茫然としていると、通りがかりの人が、ブザーを押し、ドアのノブを押して入れとアドバイスをしてくれて、やっと中に入ることができた。

 記念館の中では、学生の集団で混雑していたが、有名な治療に使った長椅子があった。フロイトは自由連想法を36-40歳ころに、暗示療法や催眠療法等を放棄して編み出していくが、長椅子は催眠療法等の名残を示しているとも言われているが、観ていると14の防衛機制を研究しつつ、心理療法を発展させたフロイトの画期を感じることができる。フロイトはやはり心理療法、傾聴、・・・の元祖なのだろう。

 なおフロイト記念館には、珍しフロイトの晩年の動画映像、そしてミニ古代博物館のような、フロイトの収集したエジプト、ギリシャ等の遺物もあり、いろいろ考えさせられた。丁度、当日は美術史博物館やゲーテの像なども観たので、こうした文化の中で、フロイトが育まれたことも感じた。

 

 参考文献:フロイト 無意識の扉を開く ピエール・ババン著 小此木啓吾監修  創元社

 心と心をつなぐ 8/10

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