傾聴について考えてきたが、実際の傾聴でよく使う積極的傾聴法を最後にご一緒に考えてみたい。傾聴のポイントである共感や受容なども含まれていて、また実践的なので、私も愛用している。普通のお話を聞くのと違っていて、努力が必要だが、傾聴やロジャースの6条件を身につける上で大切なようだ。
①うん、なるほどと本気で傾聴し単純な受容を表明すること
②相手の言葉の重要な短い最後の言葉を反復すること
③感情の反射、つまり相手の気分・感情と同じレベルで付き合い、共感していくこと
④感情の明確化、つまり言葉に表現できるよう整理整頓してあげること
(「生き甲斐の心理学」植村高雄著 32ページより)
この中で、感情の反射とか、感情の明確化という言葉がでてくるが、これも傾聴とは何かを考える上でとても大切である。抽象的に考えてもいいが、過去一日でも良いが、会話の中で感情のことを話題にしたか、それはどういう感じだったか・・・など、具体的に思索するとよいかもしれない。
日常の中で、スマートに自分の感情を表現する人がいるが、そういうとこから学べることも沢山ある。
先日の多摩動物公園のオラウータン親子も、言葉ではないが、何かが伝わってくる。
傾聴のポイント 10/10