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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

戦争をしなかった縄文人の人間観は?人間誕生を辿って・・・(縄文からの風 ③ 8/10)

2015-02-09 | 第五章「和解と平和」

 マッサンも念願のウィスキーが完成しお祝い!この朝ドラ、考えてみると根っからの悪人は登場しないようである。いろいろ敵対する人は出てきても和解と平和で楽しくなる・・・

 さて、どんな人でも、ちょっとキザかもしれないが、愛そのものの魂とか神性とか、そういうものを持っていると信じることができるか否かで世界は随分違う。そして、多分信じる人が多ければ、この世は和解と平和の地になるのではと思う。私など、ちょっと昔だが老人ホームで介護をしたことがあるが、認知症の方に愛そのものの魂とか神性を持っていると信じる人(尊厳)とそうでない人とは確かに違いがあると思った。憲法にもでてくる人の尊厳を信じるか否かは実に現実の問題なのである。

 もちろん、人間なので好悪の感情はあり、嫌だと思うことは当然あるだろうが、人に愛そのものの魂が宿っていると信じられれば思考や行動は違ってくる。それで、随分楽になれ部分もでてくる。

 縄文時代は、世界各国の新石器時代の遺跡と著しく違うところがあるようだ。前にも述べたが、城郭や掘など防御施設がない。人の殺傷を目的にする弓矢(通常鎧等を貫通させるため重い鏃になったりする)がない。人骨などの遺体に戦争等の爪痕がないからだそうだ。当然ながら、当時にも宗教はあり和解と平和の思想もあったに違いない。それはどんなものか?興味のあるところである。

 手がかりの一つは神話である。日本神話は文字が伝来してからのもので、後世に伝わるものは日本書紀と古事記で8世紀前半になったとされている。そして天地開闢の神話は含まれているものの、人間の祖先にまつわる神話が明確でないようだ。ニニギが降臨しているので人の祖と神は関係が深いことは確かなのだが・・・

 そして、メソポタミア・バビロニアの神話には、神の神性を引き継いで土から7組の男女が人間の祖先だという神話が残されている。それが最も古い残された神話・最古の宗教なのだろう。旧約聖書にもアダムとエバの話があるが、神にかたどって創ったとされていて、このメソポタミア・バビロニアの神話との関係も云われているようだ。

 5-6万年前には現世人類は一つの宗教だったと仮定すれば、その類似性もわかるし、今は伝わっていない縄文文化の人の起源も同じようなものだった可能性は高い。

 蛇足だが、神話ではないが、日本の閻魔信仰は昔からあるようだ。そして、この閻魔様は調べてみるとインドのリグベータにのっている人類初めの死んだ人間だそうだ。そして、Wikipediaを見ると、日本の閻魔様と違う、もっと肯定的なイメージだったようだ。奪衣婆と日本の仏教以前の宗教との結びつきは指摘する研究者もいるが、ひょっとしたら閻魔様も何かあるかもしれない。

縄文からの風③ 8/10

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