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親子 (過去の解釈が将来に影響する 9/10)

2016-08-07 | 第一章「意識と知覚」

 幼いころの親と子の関係。日本では実に密な関係があるように思う。そして、親離れをし子離れをして独立していく。一人で生まれ、一人で死んでいくのが人間の姿なので、独立するのは自然な姿なのだろう。

 さて、心の不思議な特性の中で、自他混合ということがあるようだ。甘えの構造が日本では有名で、それも悪いものではないと思う。しかし、度が過ぎてしまうと問題だ。自分を振り返ってみても、過剰に干渉してしまったり、あるいは過剰に干渉されたりという経験がある。

 自分のことすらなかなかろくに分からないのに、いくら他者が近い関係といっても所詮自他は別の存在であり、一線を越えてはならないところもあるようだ。特に親離れ、子離れの問題は、過去にとらわれるところがあるので難しいところがある。私と80歳代後半の母との関係も意外に50年前くらいのイメージが支配していたりする。

過去の解釈が将来に影響する 9/10

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