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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

秩父で巡礼をしてみる・・・(愛と親密性と孤立感 7/10)

2017-03-25 | 旅・雑記帳

 秩父は私にとって遠い世界であった。サラリーマンの悲しい性で勤めている会社方向(つまり都心)についてはいろいろ知っているし、頻繁に訪問したりした。しかし、八王子から都心とさほど変わらない距離の秩父には残念ながら行った記憶がない。

 そんな秩父に世界遺産が誕生し、秩父神社、秩父今宮神社、秩父34ケ所札所に訪れてみたくなった。そして、不思議によく知っている友人から誘われ行くことができた。武甲山がそびえる地に立つと、何か縄文の風というか多摩近辺では味わえない深いものを感じてしまう。

 さて、巡礼ということがある。若いころは関心がなかったが、年をとるにしたがい巡礼に興味が湧いてきた。秩父34ケ所は全行程100Kmであるが、地域的にまとまっていて2-3日かければまわることができる(車を使えばもっと早いだろう)。身近な知人からも秩父巡礼は良かったと聴いたりした。私はカトリックであり日本の教会巡りもをすべきなのだろうが、友人の多くはもっぱらキリスト教以外ということもあり、また祖先の宗教も大事にしたいという想いもあり、さらに比較宗教学にも強い関心をもっているので秩父34ケ所をめぐることにした。

 秩父神社や今宮神社、そして、近くの3つの礼所に行ったのだが、その中で一番感動したのは西光寺だった。今は紙の札が一般的なのだが、江戸時代などは木製で、堂にくぎで札を付けたようだ。今はその木製の札は殆ど取り外されていたが、くぎ跡がなまなましかった。そして、江戸時代のくぎなのだろう、四角のくぎ跡も多い。ぼろぼろにくぎ打ちされた柱を見ると、祖先たちの信仰や願いを垣間見ることができ、胸が熱くなる。

    

 (写真をクリックすると拡大します)

 ところで、巡礼をしてみると、エリクソンのいう愛と親密性と孤立感が不思議に一緒になって漂う気がした。それは思い過ごしであろうか。

愛と親密性と孤立感 7/10

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