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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

青春時代に燃える・・新撰組の時代、縄文晩期、そして今の時代(4/10 自分の道が見えてくる)

2021-11-11 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

青春時代のことについて、「生き甲斐の心理学」で習った人格形成理論でいろいろ思索している。昨日は映画「燃えよ剣」を観たが、日本の歴史の変換点に登場する土方歳三にあらためて興味をもってしまった。年譜を調べたが、土方歳三は多摩の天然理心流に入門するときは22歳であり、忠誠心、アイデンティティの統合で自己混乱感はそのころ収まったのだろうか。バラガキ(ならず者?)は映画のキーワードであるが不良少年のころの記録は限られていた。ただ、生誕地の武州石田は幕府の直轄地であり、百姓でも幕府との関係で独特の文化があり、それが新撰組の中心となる人材を多く輩出したようで、その中の一人が土方歳三ということなのだろう。

私の住む旧由木村も新撰組の斉藤一諾斎の墓所があったりして、新撰組は身近である。基本的には豪農の息子が時代の流れの中で死をも恐れず志を決め(アイデンティティ)、混乱する時代の中で新撰組に忠誠心を滾らせ、日本では稀な精鋭の戦闘部隊を作り上げていく。そして、土方歳三27歳のときに池田屋事件で新撰組の名を轟かせるが、その後時代の流れの中で鳥羽・伏見、幕府の崩壊とつながり、土方歳三は東京を脱出し会津、仙台と戦いフランスの軍艦で北海道に転戦して戦い抜く。最後は函館の五稜郭で戦死する。享年は35歳であり、恐らく敵には恐れられ、部下や身内からは愛された存在だったようだ。この23-35歳の時期は愛、親密性、孤立感の時期であるが。部下や同僚(沖田総司など)と適度な間合いで孤立せず、深い親密性を確保したのだと思う。映画ではフィクションだそうだがお雪さんといった女性が登場する。フィクションではあるが土方歳三の年齢から考えると全く不自然ではなく好感が持てた。ところで、新撰組のイメージとしては新撰組の制服?であるだんだら模様の着物をイメージするのだが、実際は隊員には不評で土方歳三は少なくとも着なかったそうだ。日本では当時稀な精鋭部隊・新撰組は当然ながら忠誠心、強力な結束(親密性)がなければならず、それは強制されるより自由意志が大事だったように思う。このあたりは非常に面白いテーマだ。

 函館 五稜郭にて

さて、私は縄文時代に凝っているので、土方歳三も縄文遺跡と思い浮かべながらという病気?をもっている(笑)。浅川沿いの石田も縄文後期の南広間地遺跡(縄文後期前半)があり先日も日野市郷土資料館で縄文の遺物をいろいろ拝見したばかりだ。そして、今は江戸東京博物館で縄文2021が開催されているが、その中に石田からは少し離れているが多摩境駅の近くの田端遺跡の近くで発掘された中空土偶の頭部がある。これは3200年くらい前のものとされているが、なんと北海道唯一の国宝、函館から車で30分くらい?の著保内野遺跡の中空土偶とそっくりなのである。非常に珍しい土偶であと一つだったか千葉県で見つかっているそうだが、東京と海を隔てた北海道の地に深い関係があったというのはとても強烈な話である。土方歳三は東京から転戦して函館まで行ったが、縄文時代の祖先も(平均寿命は30歳程度と言われている)3200年前に海を渡って転戦ではなく平和な土偶で交流をしたようである。

最後に、自分の青年時代から35歳頃の時代を重ねてみるとどうだったのだろうか。そのころの時代で親しみをもって読んだ小説に庄司薫氏の一連の小説がある。土方歳三の時代、3200年前の時代、そして現在。大きな時代の変曲点のように感じるが、私の青春時代も何かの序章のような趣がある。かつては何となく読んだ本も愛と自己愛と言ったフィルターをつけて読むと全くちがった様相をしめすようだ。この週末いろいろ楽しみたい。

<なお、2021「燃えよ剣」制作委員会の映画パンフレットを参考にしました。>

4/10 自分の道が見えてくる

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