
30歳台のころ、父と話していた時に父から注意されたことがあった。もっと明るく物事を解釈すべきだということであった。
その時は、確かに暗い話ばかりしているよりは、明るい話題をするほうが家族団欒にはよいかなと思う程度であったが。こころのどこかに父の言葉が引っかかった。
今、父が私に話をしてくれた、同じ年頃になり、父が何故そんな話をしたのか、判るようになった。一番の理由は「生き甲斐の心理学」を学んだ為であるが、年をとり明るく生きる意味を実感できる年頃になったこともあると思う。
不安感は現実と理想のギャップに生じるが、殆どの場合、現実と理想の重なる達成できた部分も存在し、そこを明るく解釈することで、解決の一歩が始まるようである。
さらに、日々の小さな幸せを意識することで、人間大いに助けられるものである。
40歳台のとてつもなく不安が日々を覆っていた時期、何故乗り切ったかと思うと、こころの支えになってくれた方が居たことでもあるが、このことがあったように思える。
不安は、見えない領域を見続けると、さらに限りなく不安になるものである。疑惑感が嵐のようにやってきて、その中で思考し行動すれば、きっとさらに事態は悪化しただろう。
その反対に、うまくいっている部分にこころを集中し、感謝の気持ちを少しでも取り戻したため、事態が好転したように思う。
そして、毎週一回、決まった喫茶店で友人と朝食をとった、その小さな幸せも大きな励みになった。
梅雨の毎日、鬱陶しいが、植物にとっての恵みの雨と考えること、幸せな気分になれる。
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