
小学生の頃、クッキーの缶を利用して兄弟や友達とタイムカプセルを作り庭に埋めたことがあった。その後、何処に埋めたのかも忘れ、その土地も他人のものとなった今、あのタイムカプセルは完全に行方不明だ。
ある時の自分を記念して、どこかに記録するという意味では、こうしたタイムカプセルでなくても、写真やビデオ、日記などが替わりの役目をする。そして、それは貴重な宝になることがある。
私の大切なタイムカプセルは、33年前の大学4年生の時に、工学部の仲間7-8人で作った文集に寄稿した短編小説である。
未熟でるあるが、当時好きだったカフカ風で、他人には極めて判りにくいが、自分の心情や謎が正直に保存されていた。
この短編小説は、丁度10年前に偶然見つけ出し、10年前の自分が33年前の自分と対面した。その時のメモがあったが、これも10年前の自分を知る上で大変興味深い。
そして今、33年前の自分の心情や謎はかなり解明され、当時の不安は平安に変わった。
身近にある、昔のタイムカプセル、懐かしい思い出と共に、自分を知る上の重要な宝になることがある。
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