12月19日(水) 晴れ 極寒 午後には雪が舞う
水曜日でも月末ではなく月中、いつもの佐久病院へ出向いた。眼科の医者から左目の視野狭窄の進行が著しいので、詳しく検査をしたいということから予約日として今日の午後が指定された。
予約とは云え相変わらずの込みようで、眼科の待合で細かい本を読みながらというのは場違いの感が否めない。待ち時間を有り難く思うのは本を読める時間としてするのが精神衛生には一番と確信している。検査も終えて診察を待つときは両目の瞳孔を広げる薬を点眼されているので本を読むのは難しい。診察室ではいままでの画面に加え大型のディスプレイが備えられ、其処に映し出された俺の眼球を前に先生の講釈が始まった。要するに手術をしていない右目は白内障と緑内障が進行しており来春には手術をした方が良いということだ。2カ年間の経年変化を図で示されると思わず「先生にお任せします」と声を上げそうになり、慌てて ・ ・ ・ 年度末ですか・ ・ ・ などと云って俺のスケジュールもあるよと自己主張を見せた。結果は2ヶ月後の診察で検討しましょうということで話を終える。
帰りは夕方となり車はライトをつけて走る。所用で町中を走ると電飾で飾られた企業の前を通ったが、俺的には好みではない。人工的な灯りをつけて象った数万個の電気を灯す。今風のLEDで自家発電だから・・・と消費電力もたいした事はないと云うが、夜道が暗くて困っているところもあるだろう。そう言う所に毎年電飾分のLEDを灯した方がよほど企業の有効な社会貢献だと思うのは俺くらいだろうか。
昨日の話だが、ことあって昼飯は町内の食堂で摂った。ここで驚いたのはカネノナルキ(ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物(シノニム:C. portulacea)が満開に花を開いていた。我が家の同じ木は大きさも同じくらいだが、全く蕾すら見ない。夏は外に出し、水もほとんど与えない方がよいと聞き、そのように過ごした。カネノナルキ元金がなければ金も成らないと云うのがほんとのようだ。
数日前のこと、夢酔氏から町内にある県立高校で開いている公開講座で使われた資料をいただいた。それは俺の住まう地区を題材にした「横鳥八景」という本のコピーだった。前に人から聞いていたが原本がないと聞いていたので探すこともできないとあきらめていたが、コピーがあるなら原本は町の図書室にある?と尋ねたところ、図書室の持出禁止とされた書棚にあった。著者は俺の住む山裾集落の手塚氏、また、横鳥村村長も隣の集落で、我が家から浅間を眺めると必ず眼に入るところのお宅だ。
近い将来現在の地区と比較しながら読んでみたい。この本は明治の時代に書かれたものと思っていたが、巻末には昭和26年とある。この本が初版なのか?このときに改訂したものなのか? もう少し深く調べるのも楽しそうだ。