未来の夢といった夢ではなくて本当の夢である。どういった夢を見ているのか眼が覚めれば覚えていないので、夢の内容について議論はできないのだが、どうもそのときそのときに関心のあることに関係した夢を見ているような気がする。
学者(このごろは研究者という方がよい)が一生懸命に何かに没頭しているとその息抜きと思ってほっと気を抜いたときにひょっといいアイディアが浮かぶといったことがあり、または夢でいいアイディアが浮かんだということもあるようだ。
私には「夢でいいアイディアが浮かんだ」ということはないが、しきりに何かを考えているという風な夢かうつつか幻かわからないような感覚をもつことはある。もちろんこれは寝ているときなので、意識がしっかりしている訳でない。
私は自分が数学だとか物理だとかがわからないので、世界の認識を大きく変えるような、たいそれた考えではないが、それについて考えているようだ。物分りが遅いので、普通の物理をやっている人や数学をやっている人がすぐに分かるようなことにこだわってしまう。
そういう性格なのだから、死ぬまでどうしようもない。でもそういった性格を活かして人のやらないようなことをしたいと思っている。