物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

仕事の意外な展開

2008-02-21 12:02:29 | 物理学

一昨日、昨日と全然思ってもみなかった方に仕事が展開している。もちろんある意味ではそれを志向してはいたのだが,それよりも広がりをもった。そして元の課題はまだ残っている。

武谷三男が台北高校の学生だったときにカタツムリの化石を採集して、台湾での種類と中国大陸での種類を比べることによって中国大陸と台湾とが陸続きであったかどうかを考察しようとしたらしい。それを論文に書いてそれは台北大学の地質学の教授早坂先生が英語に訳してくれて学会誌に載ったという。これは多分29年か30年に学会誌に載っているだろう。

それを地質学会の雑誌から探そうとしているのだが、インターネットではまだうまく見つけられていない。そういうことをやっているうちに物理関係でまだ私が収録していないものがあることがわかった。

このうちの一つは湯川さんが多分ネーチャーに投稿して掲載を断られて未発表となった論文草稿が85年の中間子論50年の会議のプロシーディングの付録に載っていることがわかった。

多分この論文自体はこのプロシーディングをもっているので知っていたと思うが,失念をしていた。そういう副産物があるが、武谷の地質学の処女論文はまだみつかっていない。知り合いのT先生の頼んで探してもらおうと思いながら,果たしていない。

(2012.1.24付記) 上に書いた武谷三男の地質学の論文はすでに見つけて、彼の業績リスト(第2版)の第一番目に載せてある。これは「素粒子論研究」第116巻第5号(2008.12)159-168である。このごろはciniiで簡単にダウンロードできる。