大西先生はwillには二つの用法があり、その基本イメージは精神力のwillだという。未来のことは確定ではないから、じっと耐えるような精神力がいるという。それを基本にして(1)意志を表すwillと(2)予測のwillがあるという。
「ーーーだろう」という語が未来を表すと考えていたが、どうもwillは未来を表していないでむしろ現在の気持を表していたり、推測を表している。また、be going to は行為が行われようとしているか進行中であるので、とても近いがwillよりも前のことを示すという。
従来の文法でも意志未来と単純未来とに分けられていたと思うので,それほどの違いはないのだろうが、単純未来はむしろ予測だという。それは多分正しい。
ドイツ語でも未来の形を表す動詞werdenがあるが、これは未来を表す訳ではなくて、意志とか推測を表すとこの頃では教えられる。むしろ未来を表すのに現在形を使う。教え方が進んで来たのはやはり言語学の進歩のお陰なのだろうか。