Kleider machen Leuteとはドイツ語のことわざである。「衣裳は人々をつくる」と直訳されるが、日本語にも「馬子にも衣裳」ということわざがある。
私のE大学での上司だった、A先生は三高、京大卒であって、三高のときのドイツ語の先生からKleider machen Leuteということわざを教わったという。
そして、彼のE大学での最終講義の終りの言葉がKleider machen Leuteであった。これは部下の私があまり服装に気に留めないことへのやんわりとした忠告であったかもしれない。
そうではあったとしてもほとんどネクタイをしたりしないとか、赤い色のシャツを着たりしている私を直接叱るというようなことはなさらなかった。しかし、上司のA先生としては気が気でなかったのであろう。
ところで、このKleiderであるが、一般の衣裳というような意味では使われるかもしれないが、なかなか使い方が難しい語である。Kleiderは複数で、単数はdas Kleidである。これは普通婦人服のワンピースのことであって、男性の衣裳には使わない言葉である。
昔はワンピースのことをドレスと言ったので、独和辞典にはドレスという訳語の方が先に来ていたりするが、私はドレスという語は現在ではあまり使われなくなっていると思っている。
そういえば、最近ではワンピースという漫画かアニメが好まれて読まれていたり、見られていたりする。海賊か何かが出てくるアニメなのであろうか。ときどき、お隣の小学生が妻のタブレットでこのワンピースを見ていたりするが、私自身は見たことがない。
マンガ本としては全88巻だとかお隣の小学生から聞いたことがある。そしてそれを全部もっているのだとか。最近の親御さんはそれを買うだけでも物いりである。
Kleiderに話を戻すと、Kleidungという語だと衣服だとか衣類だとかという意味になる。Kleidungは女性名詞であるから、die Kleidung である。