武谷三男関係の資料をどう保存するかという議論がされている。
ところが少しでも関係があったと思われるところにもあまり武谷関係資料を保存するという意志がないらしい。まず、立教大学は唯一武谷三男が教授として16年間勤めたところであるが、勤務年数が少ないこと等から、彼の資料を保管するということはほとんど望めないらしい。これは立教大学に関係者が問い合わせたことがあるのかどうかはわからないが、多分そうなのであろう。
つぎに、武谷の著作を多数発行している勁草書房であるが、ここも編集者が代替わりしていて、資金を支出してまで武谷の資料を保存しておくだけの財政的なメリットがなさそうである。
それに古い資料は国会図書館ではデジタル資料として保管がされているということもあって、武谷三男が残した段ボール箱にして30箱以上におよぶ資料を保管する機関がない。
それで、すべての資料をスキャンしてデジタル化をして、インターネットのサイトに保管するという計画が上がっている。それも目録データとしてインターネットのサイトに掲載しておき、それを見た有志の人が担当の機関に請求するというシステムが考えられている。
これはそういう資料保存計画委員会が発足して、その組織がことにあたることになるのであろう。いま、たまたま非公式には法政大学の物理学のある教授がその任にあたってくれるかもしれないとのことである。
私の持っている武谷三男関係の資料は著作が主だが、どうしたらいいのか。そろそろ考えておかなければならない。