先週は、Lorentz変換の導出法を少し調べていた。
もちろん、正統的なメラーの『相対性理論』(みすず書房)から該当の箇所を読んで計算のフォローをした後で、小出昭一郎さんの『物理学』(裳華房)を読んで、ちょっとしたコツというか便法を知った。
この方法が実は小川修三『量子力学講義ノート』のところに出ていた。それを知らずにメラーの本を読んでチェックしたのだった。
そして、『量子力学講義ノート』の導出がどういう考えでこの式が出たのかなと、特に時間に関する式が何の説明もなして出ていたので誰かに聞いてみようと思っていたが、その前に私の持っている本の中にどう導出されているかと基礎教育課程程度の本の該当箇所を探してみた。説明はあるが、天下りで導出法は書かれていない本もあった。
Lorentz変換の導出法の概観する仕事は一度しておかなければならないだろう。ダランベルシァンを不変する変換からLorentz変換を導出する方法もある。
小林稔先生の『電気力学』(岩波全書)などはこの方法で導出してある。