原著が外国語、特に英語とかドイツ語とかフランス語であった時代は去った。
日本語が原著の本とかも出てきている。例えば、朝永振一郎『量子力学』I, IIはすでに英語に訳されているし、『スピンはめぐる』という本も英語に訳されている。
それに岩波書店で発行されている『数学辞典』も英語に訳されている。他に思いつく書としては久保亮吾・他著の『大学演習統計力学』も英語に訳されている。原著が日本語の本もあるという具合である。
どれだったかは覚えていないが、旧知の山本義隆さんの本も英語にもハングルにも訳されているらしい。そういえば、最近山本義隆さんの本『ボーアとアインシュタインに量子を読む』(みすず書房)を購入した。
金曜日だったかにジュンク堂へ行って購入した。彼の本はなかなか私にはわからない本が多いのだが、この本は一部しか読んではないが、私にも理解可能なようである。
ボーアとかボルンが意外に波動力学の貢献に肯定的であったということをしった。特にボルンはいわゆる行列力学の創始者の一人だが、波動力学の成果に肯定的であり、それが波動関数の確率的解釈を提唱した理由であると考えられるという。
もっともそこには新しい創意工夫もあってボルンが後でノーベル賞を受賞したのも頷けることであった。
自分のことを言ってわるいが、『四元数の発見』だって日本語が原著の英語の本になることは可能である。それくらいの自信はある。