作家・大江健三郎氏の小説の原稿が東京大学文学部に寄託されたとニュースで見た。
新聞にもその原稿の写真の一部が出ていたが、すごい推敲の跡が見られた。これでは昔の植字工は泣かされたであろう。
というようなことを妻に言ったら、その方が推敲の跡が残っていいとか返答があった。
最近はパソコンのワープロ機能を使う作家が多くなっているのだと思うので、だんだんこういうすごい推敲の跡をたどるのは難しくなるのであろう。
私自身も文章を書くのが普通の仕事であるので、文章を書くのにはいつも苦労している。ある程度できてからの推敲というか書き換えは何回するかわからない。たぶん7,8回はしているのではなかろうか。
ワープロ機能を使えば、ほとんど推敲の跡は消えてしまうが、一度プリントして読まないとなかなか推敲できない。
これは以前に技術評論家の星野芳郎さんがパソコンのワープロ機能が普及しても紙の消費量は少なくならないと予言していたのはある程度は事実であろう。
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