論争相手のAさんから「東海の科学史」10号を送ってもらった。
Aさんの私の論文の批判が載っており、2回にわたって私が書いたことにAさんが反論されている。
Aさんの論文は昨晩一通り目を通したが、すぐわかるところでもちょっといくつかの点で食い違いがある。また私が十分にわからないところもある。それらは少しづつ解明をしていきたい。
私とメールのやりとりがある、Nさんの「戦前の武谷三男 - 中間子論を中心に -」も載っている。
Nさんの論文は彼の原稿が出来上がったときにNさんから送ってもらったので、すでに意見を述べている。
Kさんの「科学の常識を疑う」というエッセイに狼に育てられた少女という話はまことしやかに語られているが、虚偽だという。
また、ブラウン運動は水の分子運動によって、花粉が運動するのではなく、花粉からしみ出した微粒子が動くということが本当だと書いてあった。
こういうことを科学者だからといって、誰でも知っているわけではない。
上の2点についてはきちんとした論文がでているのだというが、残念ながらその文献が示されていない。
その分野の専門家にとっては周知のことで当然であるかもしれないが、やはりきちんと文献を上げておいてほしかった。すべてのことを一人の人間が知ることはできないのだから。
コメント有難うございます。
「思い違いの科学史」という本の題名には見覚えがありますが、読んだことはありません。
あまり現在ブラウン運動に関心があるわけではありませんが、いつか読んで見たいと思います。
私は花粉が動くのではないことを知っている人はいいが、私のように知らない人も多いだろうなと思って、「科学者なら科学のことをなんでも知っているわけではない」と書いたのですが。
科学者はともかくとして、博学多才な科学史家の広重さんまでもがご存じなかったとすれば、しかたがないですね。