昨日は60回目の憲法記念日だった。小学校の2年生のときに憲法記念日ができてから、これで60回目を迎えたわけである。憲法集会では高橋哲哉さんの講演があった。その後市中をパレードして18時から市内某所で講師を囲んだ懇親会があった。
出席者が数分づつ感想を述べたが、大体あたりさわりのないものであった。私は高橋さんには失礼だったかもしれないが、国を守るということをどうするかをしっかり考えないと九条は廃止されるのではないかとの見解を述べた。一瞬騒然となった。高橋さんはそういう要望があったのなら、事前に言ってもらえればそれにあった話をしたのにと言われたが、そういう要望は少なくとも主催者からは出されていなかった。
国を守るとは何か。守るべきものがあるのか。北朝鮮の脅威はとか中国の脅威はとか産業界が軍事産業の需要を引き起こそうと躍起になっているのにどう対抗するか。そういうことに対してしっかりした対論がなくては九条は廃止されてしまう。またそういった産業界の体質をしっかりと批判しないといけないのではないか。
高橋さんの話のテーマは「日本はどこへいくのかー自衛軍、靖国、愛国心教育ー」というもので、憲法九条の廃止だけでは国民を戦争へと駆り立てることはできないということで、その舞台装置としての靖国神社、愛国心教育が行われるだろうということであった。それはそれでありそうな話ではあるが、しかし、やはり戦後61年の重みをしっかりと見つめなければならないのだろう。その評価というかそれへの信頼が根本になくてはならない。
ともかくもいろいろと考えさせられる懇親会であった。
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