1か月の自分に課した処分をまだ10日ほど時日を残して解禁する。
それはとても面白い構想を聞いたから、もう書かずにはおれなくなった。メルケルさんはもちろんドイツ連邦共和国の首相である。
今回のコロナウイルス対策でもその冷静で合理的な対処のしかたとかドイツ国民に対する措置でも声明でもEU各国の首脳の対策と声明の中でも特に高く評価された方である。
それまでともすれば、ドイツ国内でメルケルさんの人気というか支持率が落ちそうだったが、今回の新型コロナ対策の適切さで支持を大きく取り戻したと言われている。
メルケルさんは旧東ドイツの出身であるが、その父親は西ドイツから布教のために東ドイツへ移住した牧師の子であり、大学では物理学を修めて、その後、物理学の研究者として過ごしていたという。
旧東独と西ドイツの統合があり、いつのころか政治家となった。そして、日本での福島第一原発の事故の後で、国内の世論を背景として原発を廃止する政策を主導したことでも知られる。
彼女は日本のような科学・技術先進国でもこのような原発事故が起こるのならば、ドイツでも同じようなことが起こるとの見解をもっていたという。
日本が科学・技術の先進国であるかどうかは少なくとも原発についてはどうだろうかと「疑問符なし」とすることはできないが、それでも判断の確かさは定評のあるところだ。
それで、もしアメリカが民主党のバイデン候補が大統領になれば、副大統領としてメルケルさんに就任をしてもらったらという法外な構想をもつ人が現れているということだ。
実現はとうていするまいが、人類の理性とか知性にたいする希望と期待を抱かせる話である。
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