Nul n'a 'et'e prophete en son pays. (ナル ナ エテ プロフェート アン ソン ペイ) 「誰も自分の国では、予言者だったことはない」(注:アクサンは記入できないので省略してある)
というフランスのことわざを書いた本を昨日見かけた。物理学者の高林武彦さんの書いた本である。
高林さんはフランス語ができるので、フランス語のことわざを書いてあったのだった。
この場合にはナル(誰も)とは坂田昌一先生のことを意味する。
Nul n'est prophete en son pays.(ナル ネ プロフェート アン ソン ペイ)と現在形でいうのが普通らしい(注)。この意味は「身近な人に認められるのは難しい」という含意をもつらしい。このことはLe Dico(白水社)に出ていた。
(注)普通フランス語の否定は動詞をneとpasで挟んで使う。しかし、pasを伴わない語がいくつかある。有名なのはrienであるが、nulもそのうちにはいるのだろう。personneもそういう語だったと思う。
Il n'y a rien(何もない)だとか Il n' y a personne.(だれもいない)とかいう風な文句が思い浮かぶ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます