以前のベクトル関係の原稿を改訂し始めた。
最初に、ベクトル積の成分表示についてである。これは誰でもその成分がおかしいなと思うのだろうか、村上雅人さんの『なるほどベクトル解析』(海鳴社)でも訳が分からないとか書いてある。
それについてはすでにそういうことを疑問に思った先学の方がいわゆるLevi-Civitaの記号(Eddingtonのイプシロンともいう)という記号を使うということが知られており、多くのベクトル解析の書も大半はそれに従うようになって来ている。
大体は私もそれに沿った考えである。それでもその記法を知らない方も多いのだが。私自身が『数学散歩』という本を出版したのは2005.2だったろうか。この本は自費出版だったので、500部しか出版されていないので、あまり普及したとは思われない。
いまではLevi-Civitaの記号の縮約公式の導出を述べた本もないわけではないが、そのころはあまりなかった。
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