田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

野外コンサートの魅力 松山千春考 Ⅳ

2006-08-19 16:55:19 | ステージ & エンターテイメント
 漆黒の闇の中で色とりどりの光線に彩られて浮かび上がるステージ。
 夜のとばりに包まれ、心地良い風と音を感じながらのステージ。

 今回の松山千春デビュー30周年コンサートツァー2006ファイナルは、午後5時30分スタートでした。なぜ夕刻スタートなのかと思いましたが、参加してみて「なるほど」と納得しました。
 8月中旬の午後5時30分というと、ちょうど夕陽が傾きかける時刻です。
 彼方に夕陽を見ながらコンサートはスタートしました。
 『君のために作った歌』で始まったコンサートは、その後も彼の生ギター一本による歌が三曲ほど続きました。(もちろん彼の語りも挟みながら)徐々に、徐々に辺りは暗さを増してゆき、気づいた頃には真っ暗になっていたというにくい演出でした。
 暗くなってからは、光の出番です。曲のイメージに合わせて、さまざまな色の光線を駆使します。時にはイメージフィルムも挿入しながら…。

 私たちの席からステージまでは7~80mあったでしょうか。ステージの松山千春さんは豆粒くらいの大きさにしか見えません。私はオペラグラスも用意したのですが、その必要はほとんどなく、ステージ奥に大写しされたプロジェクター画面を見ながら歌を聴き、表情を追いかけていました。
 なんだかせっかく生のコンサートに行きながら、間接体験をしているようにも思いましたが、あのように大きな野外会場ではいたしかたないことかもしれません。
 それより多くの観衆(聴衆)と共に、歌い手との一体感を感ずるのが野外コンサートの魅力なのだと思いました。
 私が感心したことは、あれだけ広い野外の会場であったにもかかわらず、音響が非常にしっかりしていたということです。私たちの測り知ることのできない素晴らしい技術が駆使されているのだろう、と思いました。

 野外コンサートというと私の本命は「吉田拓郎&かぐや姫 2006 つま恋」でした。チケット入手に何度か挑戦しましたが、残念ながらあきらめました。情報ではNHKのBS1で中継されるとのこと。今回の体験を重ね合わせながら、テレビの前で楽しもうと思います。