田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ビッグシンガーの条件 松山千春考 Ⅴ

2006-08-21 18:13:30 | ステージ & エンターテイメント
 カテゴリーにそぐわない内容も書き綴ってきた「松山千春考」ですが、これにて最終稿としたいと思います。

 松山千春、小田和正、井上陽水、さだまさし、南こうせつ・・・、私たちが若い頃に活躍していたシンガーの中で今なお第一線で活躍している人たちです。
 歌の傾向も、活躍の舞台もそれぞれですが、私はこの方々には共通していることがあるように思っています。
 それは「高音域の美しさと巧みな表現力」という共通項をもっているように思うのです。

 「高音域の美しさ」についてですが、一般の私たちが彼らの曲を原曲どおりコピーして歌おうとしても、高音域はかなりつらいものがあります、栄枯盛衰の激しい音楽界で生き残るには、一般人にはなかなかマネのできない高音域を美しく表現できる力、というのが一つの条件のように思います。

 「巧みな表現力」についてです。楽曲そのものは、洪水のごとく創られていると思います。玉石混交の中にあって、たとえ優れた曲であっても歌い手の表現力が稚拙であっては支持されません。(珍しさが効を奏したとしても表現力の稚拙な場合は、俗に言う一発屋で終わってしまう人がなんと多いことか…)
 ビッグシンガーと称される彼らは自ら創作した曲を巧みに表現する力に優れているといえるのではないでしょうか。

 さて、そんな彼らも年齢を重ねると共に、高音域を維持するのが大変になってきているようです。そのことが最も顕著なのがさだまさしさんのようです。
 今回のコンサートにおいて、松山千春さんは相当がんばり、彼のもつ高音域ギリギリのところまで張り上げていたように私には映りました。
 いつまであの高音域を維持できるのでしょうか?
 北海道人の一人として、彼ができるかぎり息長く活躍されることを願ってやみません。