スポーツレガシー…、直訳すればスポーツの遺産ということになる。2020年に東京オリンピックには、単に東京だけが関わるのではなく、この機会に地方(北海道)も積極的に関わって地域の活性化を考えるというシンポジウムだった。私にとって興味深いところがあったので、二日間にわたってレポートしてみたい。
シンポジウムは北海道新聞社が主催し、「スポーツによる北海道の活性化を考える」と題して、10月14日(水)午後、ホテルポールスター札幌で開催され、参加してきた。
シンポジウムは、第一部基調講演、第二部パネルディスカッションの二部構成だった。

※ 東京2020ではすっかり話題となってしまった、オリンピックエンブレムのロンドンバージョンです。
基調講演は、(株)電通スポーツ局の有賀勝氏が「地方におけるスポーツレガシー構築戦略 ~2012年ロンドン大会における英国自治体の合宿誘致取り組み事例から~ 」と題して話された。
講演の中で、有賀氏はオリンピックの自国開催の際に、開催地以外の地域が関われることとして①聖火リレー、②文化・教育プログラム、③合宿誘致、があるとした。
その中でも、有賀氏は③の合宿誘致にフォーカスして英国五輪の例を紹介した。
たくさんの例を紹介していただいたが、ここではイギリス中央部に位置する工業都市バーミンガムの例について紹介する。

※ こちらは米国チームの合宿競技場となっ可能性の高いバーミンガムのアレキサンダースタジアムです。
バーミンガムは合宿誘致にあたり、World Class Sporting Cityをスローガンとして誘致活動を進めた。誘致にあたって、特に「陸上」チームの誘致に的を絞ったという。そして、陸上強国のジャマイカと米国の誘致を進めたそうだ。その結果、両国チームとも招聘することができ、「地球最速のチームがバーミンガムを選んだ!」と世界に発信したそうだ。そのことによるPR効果は38億円だったと関係者は弾き出したそうだ。
合宿誘致と観光施策と連動することによる経済効果は相当あったという。
こうしてバーミンガムはスポーツ都市としてワンランクアップの評価を得たそうだ。
有賀氏は合宿誘致のさまざまな例を挙げた後、そのことで地域の遺したもの(レガシー)について整理した。それは、
① 合宿した国との絆
② 地元への自信、誇りの向上
③ 市民のスポーツに対する意識の変化(スポーツ行事の参加率の向上)
④ スポーツインフラの充実
⑤ 国際大会の招聘等
⑥ 世界へのPR
⑦ 観光・経済への波及効果
とした。

※ ロンドン五輪でのジャマイカチームの活躍はご記憶のとおりです。
私は有賀氏のお話を聴きながら、2002FIFAワールドカップ日韓大会における大分県中津江村(現在は日田市)とカメルーンサッカーチームのことを思い出していた。カメルーンチームの合宿地となったことから中津江村がメディアの注目を浴び、何度も登場し、村民とサッカーチームとの交流の様子が伝えられた。
交流は大会後も両者の間で続いたという。これこそスポーツレガシーそのもののような気がする。
有賀氏は、ただ単にオリンピックの合宿誘致を図るのではなく、その後に何を地域に遺すのか、そのことを意識した誘致を進めてほしい、と締め括った。
実は、私にとって興味深かったのは、その後のパネルディスカッションだった。その様子をレポートしていると長くなるので、改めて明日レポートすることにする。
シンポジウムは北海道新聞社が主催し、「スポーツによる北海道の活性化を考える」と題して、10月14日(水)午後、ホテルポールスター札幌で開催され、参加してきた。
シンポジウムは、第一部基調講演、第二部パネルディスカッションの二部構成だった。

※ 東京2020ではすっかり話題となってしまった、オリンピックエンブレムのロンドンバージョンです。
基調講演は、(株)電通スポーツ局の有賀勝氏が「地方におけるスポーツレガシー構築戦略 ~2012年ロンドン大会における英国自治体の合宿誘致取り組み事例から~ 」と題して話された。
講演の中で、有賀氏はオリンピックの自国開催の際に、開催地以外の地域が関われることとして①聖火リレー、②文化・教育プログラム、③合宿誘致、があるとした。
その中でも、有賀氏は③の合宿誘致にフォーカスして英国五輪の例を紹介した。
たくさんの例を紹介していただいたが、ここではイギリス中央部に位置する工業都市バーミンガムの例について紹介する。

※ こちらは米国チームの合宿競技場となっ可能性の高いバーミンガムのアレキサンダースタジアムです。
バーミンガムは合宿誘致にあたり、World Class Sporting Cityをスローガンとして誘致活動を進めた。誘致にあたって、特に「陸上」チームの誘致に的を絞ったという。そして、陸上強国のジャマイカと米国の誘致を進めたそうだ。その結果、両国チームとも招聘することができ、「地球最速のチームがバーミンガムを選んだ!」と世界に発信したそうだ。そのことによるPR効果は38億円だったと関係者は弾き出したそうだ。
合宿誘致と観光施策と連動することによる経済効果は相当あったという。
こうしてバーミンガムはスポーツ都市としてワンランクアップの評価を得たそうだ。
有賀氏は合宿誘致のさまざまな例を挙げた後、そのことで地域の遺したもの(レガシー)について整理した。それは、
① 合宿した国との絆
② 地元への自信、誇りの向上
③ 市民のスポーツに対する意識の変化(スポーツ行事の参加率の向上)
④ スポーツインフラの充実
⑤ 国際大会の招聘等
⑥ 世界へのPR
⑦ 観光・経済への波及効果
とした。

※ ロンドン五輪でのジャマイカチームの活躍はご記憶のとおりです。
私は有賀氏のお話を聴きながら、2002FIFAワールドカップ日韓大会における大分県中津江村(現在は日田市)とカメルーンサッカーチームのことを思い出していた。カメルーンチームの合宿地となったことから中津江村がメディアの注目を浴び、何度も登場し、村民とサッカーチームとの交流の様子が伝えられた。
交流は大会後も両者の間で続いたという。これこそスポーツレガシーそのもののような気がする。
有賀氏は、ただ単にオリンピックの合宿誘致を図るのではなく、その後に何を地域に遺すのか、そのことを意識した誘致を進めてほしい、と締め括った。
実は、私にとって興味深かったのは、その後のパネルディスカッションだった。その様子をレポートしていると長くなるので、改めて明日レポートすることにする。