三味線は中国の三弦(サンシェン)がその源であった。三味線の棹は三分割されていた。等々…、私にとっては知っているようで、正しい知識には乏しい日本の伝統楽器三味線について詳しいお話を聴くことができた。
連続受講している「かでる講座」の第8回講座が、10月21日(水)午後、かでる2・7で開催された。
今回は「日本の伝統楽器~三味線の歴史と楽しみ方~」と題して、和楽器奏者の沖田鈴軒氏(助手として中藤喜代氏)が講師を務めた。
沖田氏は尺八については師範格の免許を取得しているが、三味線については趣味の域を出ないと断りながらも真摯に丁寧に説明してくれた。

三味線のルーツは中国の三弦(サンシェン)にあり、それが1400年代に入り琉球に伝わり、琉球ではご存じのとおり三線(サンシン)と称されて広まった。そして1550年前後、琉球から大阪・堺に伝わり、三味線(シャミセン)となったという。
三弦や三線では表皮にニシキヘビの皮を使っていたが、本土に入ってニシキヘビの皮の入手が難しく、代わりに犬や猫の皮を使うようになったそうだ。
本土で広まった三味線の弾き手は盲人が担っていたというのも初めて聞いた。また、男性の楽器でもあったという。

三味線は江戸時代に入り、歌舞伎や文楽などの伴奏楽器として用いられ、明治以降は端唄・浪曲・寄席・大和楽・津軽三味線など、幅広く用いられるようになったそうだ。
続いて、三味線の構造についての話となったが、三味線は「太棹」・「中棹」・「細棹」と三種類があり、それぞれの用途によって使い分けるそうだ。例えば、義太夫は太棹、長唄は細棹というように…。
耳新しいこととして、高級な三味線は棹の部分が3分割されていることを初めて知った。
また、「胴皮」は交尾期に入っていない猫の皮が極上品だそうだが、最近は猫そのものの皮の入手が困難になりつつあり、カンガルーなどの皮も利用されているという。さらには、普及品として合成皮革の胴皮も増えつつあるという。
こうして三味線の歴史と構造についての講義を受けた後、講師の沖田氏と助手の中藤氏の尺八や三味線による演奏を数曲披露された。御年92歳になるという中藤喜代氏の矍鑠(かくしゃく)とした演奏の様子が印象的だった。

沖田氏は冒頭にも紹介したように、尺八は古くから愛好していたようだが、同じ和楽器ということで興味を持ち、カルチャーセンターなどで学んだ結果、講座を引き受けたり、ボランティア活動を続けたりしているという。
私のように八方美人的にあれもこれもと手を出し、雑学ばかりを身に付けようとしている(それも最近は、聴いた端から忘却しているが)者がいる一方、一つのことに集中して
人々のために役立っている人もいる…。人生いろいろ?
連続受講している「かでる講座」の第8回講座が、10月21日(水)午後、かでる2・7で開催された。
今回は「日本の伝統楽器~三味線の歴史と楽しみ方~」と題して、和楽器奏者の沖田鈴軒氏(助手として中藤喜代氏)が講師を務めた。
沖田氏は尺八については師範格の免許を取得しているが、三味線については趣味の域を出ないと断りながらも真摯に丁寧に説明してくれた。

三味線のルーツは中国の三弦(サンシェン)にあり、それが1400年代に入り琉球に伝わり、琉球ではご存じのとおり三線(サンシン)と称されて広まった。そして1550年前後、琉球から大阪・堺に伝わり、三味線(シャミセン)となったという。
三弦や三線では表皮にニシキヘビの皮を使っていたが、本土に入ってニシキヘビの皮の入手が難しく、代わりに犬や猫の皮を使うようになったそうだ。
本土で広まった三味線の弾き手は盲人が担っていたというのも初めて聞いた。また、男性の楽器でもあったという。

三味線は江戸時代に入り、歌舞伎や文楽などの伴奏楽器として用いられ、明治以降は端唄・浪曲・寄席・大和楽・津軽三味線など、幅広く用いられるようになったそうだ。
続いて、三味線の構造についての話となったが、三味線は「太棹」・「中棹」・「細棹」と三種類があり、それぞれの用途によって使い分けるそうだ。例えば、義太夫は太棹、長唄は細棹というように…。
耳新しいこととして、高級な三味線は棹の部分が3分割されていることを初めて知った。
また、「胴皮」は交尾期に入っていない猫の皮が極上品だそうだが、最近は猫そのものの皮の入手が困難になりつつあり、カンガルーなどの皮も利用されているという。さらには、普及品として合成皮革の胴皮も増えつつあるという。
こうして三味線の歴史と構造についての講義を受けた後、講師の沖田氏と助手の中藤氏の尺八や三味線による演奏を数曲披露された。御年92歳になるという中藤喜代氏の矍鑠(かくしゃく)とした演奏の様子が印象的だった。

沖田氏は冒頭にも紹介したように、尺八は古くから愛好していたようだが、同じ和楽器ということで興味を持ち、カルチャーセンターなどで学んだ結果、講座を引き受けたり、ボランティア活動を続けたりしているという。
私のように八方美人的にあれもこれもと手を出し、雑学ばかりを身に付けようとしている(それも最近は、聴いた端から忘却しているが)者がいる一方、一つのことに集中して
人々のために役立っている人もいる…。人生いろいろ?