室蘭岳から尾根伝いにカムイヌプリを目ざした。室蘭岳より標高は161m低いのだが、室蘭岳登山口の駐車場に帰るため安全を期して室蘭岳に登り返したことで、私の体力はすっかり奪われてしまったのだった…。

※ 室蘭岳のガイド図の一つですが、帰路596m地点の分岐から水元沢コースを降りる選択もあったのですが…。
「カムイヌプリ」というと、道東での生活が長かった私には、摩周湖の外輪山である摩周岳を「カムイヌプリ」と呼んでアイヌの人たちが「神の山」と崇めていた山のイメージが強いのだが、今回室蘭にもその名の山があることを初めて知った。

※ 室蘭岳山頂直下からカムイヌプリへのルートが造られています。

※ その分岐からカムイヌプリを望んだところです。右から二つの最も高いピークがカムイヌプリと思われます。
その室蘭の「カムイヌプリ」は室蘭岳から峰続きにあることから、今回一緒に登ろうと計画したのだった。
室蘭岳の山頂で15ほど休んだ後、カムイヌプリに向かった。
室蘭岳の山頂直下からいきなり急激な下りが続いた。
ガイド図を見るとお分かりと思うが、911mの山頂から水元沢分岐596m地点に向かって急激に下りてゆく。
この下りを体験し、私はカムイヌプリ登頂の後、再び登り返すことに躊躇し始めた。というのも、ガイド図でお分かりのように水元沢分岐から南尾根コースに合流できるルートがあるからだ。
ところが私が持参したガイドブックでは、このルートは迷う可能性があることを示していたのだ。結論は帰路に出すことにしてカムイヌプリを目ざした。

※ 見た目ではそれほどでないように見えますが、ぐんぐんと下っていくコースでした。

※ 水元沢分岐の標識です。左手が水元沢コースへ、右手に行くとカムイヌプリです。
45分後、その水元沢分岐を通過して、カムイヌプリの上りにかかった。
水元沢分岐からカムイヌプリまでの標高差は154mとそれほど差はなかったが、登りもそれほどきついものではなかった。
それでも最初のピークの「奥カムイヌプリ」山頂が近づくとかなり急な上りとなった。やはり反対側の幌別ダムから登り始めるのが本来のルートなのだろう。
奥カムイヌプリからは尾根伝いにあまり苦労なく、室蘭岳山頂をスタートしてから1時間45分後にカムイヌプリ山頂に到達した。

※ カムイヌプリへの上りはご覧のようにそれほどきつい上りではありませんでした。

※ 途中、振り返ると室蘭岳の山頂部が見えました。

※ 奥カムイヌプリの手作りの山頂標識です。

※ 奥カムイヌプリから、カムイヌプリの山頂が望めました。

※ いかにも尾根道といった感じの登山路です。

※ カムイヌプリの山頂近くで、見事なダケカンバの林を見ることができました。

※ ようやくカムイヌプリ山頂に到達しました。山頂標識が逆光で見づらいですね。
カムイヌプリ山頂からの眺めも素晴らしかった。幌別ダムも良く見え、遠くには霞んではいたが、羊蹄山も望むことができた。

※ カムイヌプリ山頂から室蘭市内を望んだところです。

※ 山頂からは幌別ダムも望めました。本来はあのダム付近の登山口から登るコースがあるようです。

※ 霞んではいますが、正面にうっすらと羊蹄山が見えます。

※ 山頂で私にまとわりついた蝶ですが、何でも不案内な私は分かりませんが、もしかするとけっこう貴重な蝶かも?
問題は帰りだった。
カムイヌプリ山頂から、まずは水元沢分岐に向かっての下りである。上りに60分要したところを、帰りの下りに50分を要していた。これは明らかに疲労からスビートが落ちていることを示していた。
私は分岐から水元沢コースを行きたい誘惑にかられた。すると残りを上ることなく登山口まで行けそうだったのだ。ところが前述したように、私の持参したガイドブックではコースが一部不明瞭のような記述がなされていた。
迷った私だったが、ここは安全第一である。時間も、労力も有することになるが、再び室蘭岳の山頂を目ざすコースを選択した。
この選択が疲労していた私を大いに苦しめた。急激な上りの途中で、私は思わずコース上にへたり込んでしまうほどだった。
時間にして、室蘭岳から水元沢分岐まで下りたときには45分だったものが、反対に水元沢分岐から室蘭岳に向かった上りでは実に1時間15分も要してしまった。実に倍近くかかってしまった。

※ 確か私はこの辺りでへたり込んだように記憶しているのですが…。

※ 疲れ切った私にはとても魅力的に見えた山イチゴ(?)ですが、「もしか」を考え手を出しませんでした。
室蘭岳、カムイヌプリ、二つで一つのような山ではあるが、それでも好天に恵まれた中で、総計で7時間30分行動し、二つの山の登頂を果たせたことに満足し、帰路についたのだった。
【カムイヌプリ(縦走コース) 登山データ】
標 高 750.0m (標高差 154+315 = 469m)
駐車場 室蘭岳と同様(登山口の下に130台くらい駐車できる舗装の駐車場がある)
行 程 ※ グランドシニアの足とお考えください。
室蘭岳→(45分)→水元沢分岐→(40分)→奥カムイヌプリ→(20分)→カムイヌプリ山頂→(25分)→奥カムイヌプリ→(25分)→水元沢分岐→(75分)→室蘭岳
時 間 上り(1時間45分) 下り(2時間05分)
天 候 晴れ、微風
登山日 ‘17/07/06

※ 室蘭岳のガイド図の一つですが、帰路596m地点の分岐から水元沢コースを降りる選択もあったのですが…。
「カムイヌプリ」というと、道東での生活が長かった私には、摩周湖の外輪山である摩周岳を「カムイヌプリ」と呼んでアイヌの人たちが「神の山」と崇めていた山のイメージが強いのだが、今回室蘭にもその名の山があることを初めて知った。

※ 室蘭岳山頂直下からカムイヌプリへのルートが造られています。

※ その分岐からカムイヌプリを望んだところです。右から二つの最も高いピークがカムイヌプリと思われます。
その室蘭の「カムイヌプリ」は室蘭岳から峰続きにあることから、今回一緒に登ろうと計画したのだった。
室蘭岳の山頂で15ほど休んだ後、カムイヌプリに向かった。
室蘭岳の山頂直下からいきなり急激な下りが続いた。
ガイド図を見るとお分かりと思うが、911mの山頂から水元沢分岐596m地点に向かって急激に下りてゆく。
この下りを体験し、私はカムイヌプリ登頂の後、再び登り返すことに躊躇し始めた。というのも、ガイド図でお分かりのように水元沢分岐から南尾根コースに合流できるルートがあるからだ。
ところが私が持参したガイドブックでは、このルートは迷う可能性があることを示していたのだ。結論は帰路に出すことにしてカムイヌプリを目ざした。

※ 見た目ではそれほどでないように見えますが、ぐんぐんと下っていくコースでした。

※ 水元沢分岐の標識です。左手が水元沢コースへ、右手に行くとカムイヌプリです。
45分後、その水元沢分岐を通過して、カムイヌプリの上りにかかった。
水元沢分岐からカムイヌプリまでの標高差は154mとそれほど差はなかったが、登りもそれほどきついものではなかった。
それでも最初のピークの「奥カムイヌプリ」山頂が近づくとかなり急な上りとなった。やはり反対側の幌別ダムから登り始めるのが本来のルートなのだろう。
奥カムイヌプリからは尾根伝いにあまり苦労なく、室蘭岳山頂をスタートしてから1時間45分後にカムイヌプリ山頂に到達した。

※ カムイヌプリへの上りはご覧のようにそれほどきつい上りではありませんでした。

※ 途中、振り返ると室蘭岳の山頂部が見えました。

※ 奥カムイヌプリの手作りの山頂標識です。

※ 奥カムイヌプリから、カムイヌプリの山頂が望めました。

※ いかにも尾根道といった感じの登山路です。

※ カムイヌプリの山頂近くで、見事なダケカンバの林を見ることができました。

※ ようやくカムイヌプリ山頂に到達しました。山頂標識が逆光で見づらいですね。
カムイヌプリ山頂からの眺めも素晴らしかった。幌別ダムも良く見え、遠くには霞んではいたが、羊蹄山も望むことができた。

※ カムイヌプリ山頂から室蘭市内を望んだところです。

※ 山頂からは幌別ダムも望めました。本来はあのダム付近の登山口から登るコースがあるようです。

※ 霞んではいますが、正面にうっすらと羊蹄山が見えます。

※ 山頂で私にまとわりついた蝶ですが、何でも不案内な私は分かりませんが、もしかするとけっこう貴重な蝶かも?
問題は帰りだった。
カムイヌプリ山頂から、まずは水元沢分岐に向かっての下りである。上りに60分要したところを、帰りの下りに50分を要していた。これは明らかに疲労からスビートが落ちていることを示していた。
私は分岐から水元沢コースを行きたい誘惑にかられた。すると残りを上ることなく登山口まで行けそうだったのだ。ところが前述したように、私の持参したガイドブックではコースが一部不明瞭のような記述がなされていた。
迷った私だったが、ここは安全第一である。時間も、労力も有することになるが、再び室蘭岳の山頂を目ざすコースを選択した。
この選択が疲労していた私を大いに苦しめた。急激な上りの途中で、私は思わずコース上にへたり込んでしまうほどだった。
時間にして、室蘭岳から水元沢分岐まで下りたときには45分だったものが、反対に水元沢分岐から室蘭岳に向かった上りでは実に1時間15分も要してしまった。実に倍近くかかってしまった。

※ 確か私はこの辺りでへたり込んだように記憶しているのですが…。

※ 疲れ切った私にはとても魅力的に見えた山イチゴ(?)ですが、「もしか」を考え手を出しませんでした。
室蘭岳、カムイヌプリ、二つで一つのような山ではあるが、それでも好天に恵まれた中で、総計で7時間30分行動し、二つの山の登頂を果たせたことに満足し、帰路についたのだった。
【カムイヌプリ(縦走コース) 登山データ】
標 高 750.0m (標高差 154+315 = 469m)
駐車場 室蘭岳と同様(登山口の下に130台くらい駐車できる舗装の駐車場がある)
行 程 ※ グランドシニアの足とお考えください。
室蘭岳→(45分)→水元沢分岐→(40分)→奥カムイヌプリ→(20分)→カムイヌプリ山頂→(25分)→奥カムイヌプリ→(25分)→水元沢分岐→(75分)→室蘭岳
時 間 上り(1時間45分) 下り(2時間05分)
天 候 晴れ、微風
登山日 ‘17/07/06