ウィーン・フィルの至宝だったヴァイオリン奏者のライナー・キュッヘルが札幌市役所でロビーコンサートを行った。担当者も記憶にないというほどの聴衆が詰めかけ、大盛況の中キュッヘルの円熟の演奏に酔った。
7月28日(金)午後、「市民ロビーコンサート」としてPMFアカデミーの指導で来日しているヴァイオリン奏者のライナー・キュッヘルのコンサートがあった。
PMF関連の数あるフリーコンサートの中で、「これだけは聴き逃すまい」と思い、札幌市役所に駆け付けた。
すると、開演50分前にもかかわらず用意された椅子は満席状態で、私はかろうじて最も後ろの席に座ることができた。その後も聴衆は次々と訪れ、多くの立見席の中でのコンサートとなった。
ライナー・キュッヘルは、オーストリアの名門オーケストラ、ウィーン・フィルのコンサートマスターを45年もの長きにわたって務め、昨年65歳の定年を迎えて退団した方である。
そして奥さまが日本人ということもあり、親日家としても知られ、PMFにはここ10年連続して来札し、若手演奏家を指導している。私は数年前から彼の存在を知り、できるだけ彼の演奏を聴くように心掛けてきた。
この日は、ピアノ伴奏に佐久間久子さんを従えて、次の二曲を披露してくれた。
◇サラサーテ/アンダルシア・セレナード 作品28
◇ヴュータン/バラードとポロネーズ
いずれも私にとっては耳慣れない曲だったが、私の想像ではロビーコンサートとあって、キュッヘル氏もリラックスされて、氏にとって比較的気軽な曲を選択されたのではないだろうか?
そう私が想像したのは、特に「バラードとポロネーズ」において、曲の途中に和音(コード)を壊したような部分があったり、奏法において左手で弦を爪弾きながら、同時に弓でも奏でたりと、ふだんはあまり出会えない曲であり、奏法だったからだ。
キュッヘル氏はいつも気難しい顔をして、近寄りがたい雰囲気を醸し出していたが、今年のPMFオープニングコンサートではコミカルな面も見せてくれ、新たなキュッヘル氏を発見した思いだったが、この日もリラックスした中で、キュッヘル氏独特の繊細な音で聴衆を虜にしてくれたひと時だった。
7月28日(金)午後、「市民ロビーコンサート」としてPMFアカデミーの指導で来日しているヴァイオリン奏者のライナー・キュッヘルのコンサートがあった。
PMF関連の数あるフリーコンサートの中で、「これだけは聴き逃すまい」と思い、札幌市役所に駆け付けた。
すると、開演50分前にもかかわらず用意された椅子は満席状態で、私はかろうじて最も後ろの席に座ることができた。その後も聴衆は次々と訪れ、多くの立見席の中でのコンサートとなった。
ライナー・キュッヘルは、オーストリアの名門オーケストラ、ウィーン・フィルのコンサートマスターを45年もの長きにわたって務め、昨年65歳の定年を迎えて退団した方である。
そして奥さまが日本人ということもあり、親日家としても知られ、PMFにはここ10年連続して来札し、若手演奏家を指導している。私は数年前から彼の存在を知り、できるだけ彼の演奏を聴くように心掛けてきた。
この日は、ピアノ伴奏に佐久間久子さんを従えて、次の二曲を披露してくれた。
◇サラサーテ/アンダルシア・セレナード 作品28
◇ヴュータン/バラードとポロネーズ
いずれも私にとっては耳慣れない曲だったが、私の想像ではロビーコンサートとあって、キュッヘル氏もリラックスされて、氏にとって比較的気軽な曲を選択されたのではないだろうか?
そう私が想像したのは、特に「バラードとポロネーズ」において、曲の途中に和音(コード)を壊したような部分があったり、奏法において左手で弦を爪弾きながら、同時に弓でも奏でたりと、ふだんはあまり出会えない曲であり、奏法だったからだ。
キュッヘル氏はいつも気難しい顔をして、近寄りがたい雰囲気を醸し出していたが、今年のPMFオープニングコンサートではコミカルな面も見せてくれ、新たなキュッヘル氏を発見した思いだったが、この日もリラックスした中で、キュッヘル氏独特の繊細な音で聴衆を虜にしてくれたひと時だった。