札幌で活動する吹奏楽団7団体が奏でるレベルの高い演奏会はとても聴き応えがあった。さらに選抜メンバーによる合同演奏「オペラ座の怪人」は、その構成の素晴らしさも相まって聴衆を満足させるに十分な演奏だった。

4月29日(月・祝)午後、札幌コンサートホール(通称:キタラ)において、第39回の市民バンドフェスティバルがあることを知り、足を運んだ。
参加した7団体とは、①札幌ブラスバンド、②札幌ユース吹奏楽団、③札幌青少年吹奏楽団、④札幌市民交響吹奏楽団、⑤札幌シティバンド、⑥札幌吹奏楽団、⑦サッポロシンフォニックバンド、の7団体だった。(演奏順)
札幌の音楽事情に疎い私だが、札幌市内で活動する社会人バンドは数多いものと思われるが、その中でもおそらく札幌を代表する吹奏楽団が集まったフェスティバルなのでは、と思われた。
そう思わせてくれたのは、プログラムに各団体の常任指揮者のプロフィールが掲載されていたのだが、それらの方々の音楽歴を見ると、いずれもが錚々たる音楽歴を有する方々だったからである。
また、バンド名をよく見ると、すべてに「札幌」あるいは「サッポロ」の文字が入っていることも、素人の私にはそう思わせてくれるものがあった。
さて、演奏会は一つの団体が入れ替えを含めておよそ20分程度の演奏をそれぞれが披露した。各団体は毎年のように全日本吹奏楽コンクールに出場しているというから、専門家が聴くと、それぞれ優劣はあるのかもしれないが、素人の私が聴くとどの団体の演奏も素晴らしいものに聴こえた。
順に彼らの演奏曲を紹介する。※ 各吹奏楽団の写真はHPからの写真を引用させていただいた。
◆札幌ブラスバンド
◇美女と野獣 序曲/A. メンケン
◇「ノートルダムの鐘」より/A. メンケン
◆札幌ユース吹奏楽団
◇ウェスト・サイドストーリー・セレクション/L. バーンスタイン
◇サンバ・エキスプレス/真島俊夫

◆札幌青少年吹奏楽団
◇Get It On ~黒い炎~/B. チェイス
◇ストレンジャー・イン・パラダイス/R. ライト&G. フォレスト
◇ダイヤモンド・コンチェルト/P. スパーク

◆札幌市民交響吹奏楽団
◇鷲の舞うところ/S.ライニキー
◇管弦楽組曲「第六の幸福をもちらす宿」より/M. アーノルド
◆札幌シティバンド
◇コンサート・マーチ「虹色の未来へ」/郷間幹男
◇伝説の「長寿番組」メドレー/星出尚志編曲
◇魔法にかけられて/鈴木英史

◆札幌吹奏楽団
◇「さくらのうた」/福田洋介
◇吹奏楽のための「ワルツ」/島直博
◇ウェスト・サイド・ストーリー・メドレー/L. バーンスタイン

◆サッポロシンフォニックバンド
◇スペイン奇想曲より/N.R. コルサコフ
(1.アルボラーダ 4.情景とロマの歌 5.アストゥリア地方のファンタンゴ)
◇交響曲第9番第4楽章より/L.v. ベートーヴェン

◆合同演奏
◇オペラ座の怪人~吹奏楽、オルガンと怪人の独白による~/A.L. ウェバー
演奏曲目を眺めてみて、各吹奏楽団が本格的な楽曲に取り組んでいることがお判りいただけるだろう。これはプロ的な活動をしている道警音楽隊や消防音楽隊が演奏する曲目とは明らかな違いがある。
道警や消防の音楽隊が選曲の際にある種の規制があるのに対して、アマチュアであるこの日の吹奏楽団のような場合は、自らの音楽性、芸術性を純粋に追求できるところに大きな違いがあるのかもしれない。
どちらがどうということではないが、私にとっては面白い発見だった。
最後の合同演奏「オペラ座の怪人」はとても興味深かった。道内を中心に活動する俳優・金田一仁志さんがオペラ座の怪人に扮して独白する中、演奏が進行していった。さらにはそこにパイプオルガンの独特の音色が重なり、通常の演奏とは違った独特の世界が演出されて私たちを感動の世界に誘ってくれた。

※ 演奏会の総合司会、そしてオペラ座の怪人を演じた金田一仁志さんです。
市民バンドフェスティバルは、各吹奏楽団の演奏を聴き比べるという楽しみもあって興味深い。すでに来年の第30回の演奏会が2019年の4月28日(日)に新装開場が待たれる「札幌市民交流プラザ 文化芸術劇場」で開催することが告知された。
スケジュールが合えば、ぜひ聴きに駆け付けたいと思う。

4月29日(月・祝)午後、札幌コンサートホール(通称:キタラ)において、第39回の市民バンドフェスティバルがあることを知り、足を運んだ。
参加した7団体とは、①札幌ブラスバンド、②札幌ユース吹奏楽団、③札幌青少年吹奏楽団、④札幌市民交響吹奏楽団、⑤札幌シティバンド、⑥札幌吹奏楽団、⑦サッポロシンフォニックバンド、の7団体だった。(演奏順)
札幌の音楽事情に疎い私だが、札幌市内で活動する社会人バンドは数多いものと思われるが、その中でもおそらく札幌を代表する吹奏楽団が集まったフェスティバルなのでは、と思われた。
そう思わせてくれたのは、プログラムに各団体の常任指揮者のプロフィールが掲載されていたのだが、それらの方々の音楽歴を見ると、いずれもが錚々たる音楽歴を有する方々だったからである。
また、バンド名をよく見ると、すべてに「札幌」あるいは「サッポロ」の文字が入っていることも、素人の私にはそう思わせてくれるものがあった。
さて、演奏会は一つの団体が入れ替えを含めておよそ20分程度の演奏をそれぞれが披露した。各団体は毎年のように全日本吹奏楽コンクールに出場しているというから、専門家が聴くと、それぞれ優劣はあるのかもしれないが、素人の私が聴くとどの団体の演奏も素晴らしいものに聴こえた。
順に彼らの演奏曲を紹介する。※ 各吹奏楽団の写真はHPからの写真を引用させていただいた。
◆札幌ブラスバンド
◇美女と野獣 序曲/A. メンケン
◇「ノートルダムの鐘」より/A. メンケン
◆札幌ユース吹奏楽団
◇ウェスト・サイドストーリー・セレクション/L. バーンスタイン
◇サンバ・エキスプレス/真島俊夫

◆札幌青少年吹奏楽団
◇Get It On ~黒い炎~/B. チェイス
◇ストレンジャー・イン・パラダイス/R. ライト&G. フォレスト
◇ダイヤモンド・コンチェルト/P. スパーク

◆札幌市民交響吹奏楽団
◇鷲の舞うところ/S.ライニキー
◇管弦楽組曲「第六の幸福をもちらす宿」より/M. アーノルド
◆札幌シティバンド
◇コンサート・マーチ「虹色の未来へ」/郷間幹男
◇伝説の「長寿番組」メドレー/星出尚志編曲
◇魔法にかけられて/鈴木英史

◆札幌吹奏楽団
◇「さくらのうた」/福田洋介
◇吹奏楽のための「ワルツ」/島直博
◇ウェスト・サイド・ストーリー・メドレー/L. バーンスタイン

◆サッポロシンフォニックバンド
◇スペイン奇想曲より/N.R. コルサコフ
(1.アルボラーダ 4.情景とロマの歌 5.アストゥリア地方のファンタンゴ)
◇交響曲第9番第4楽章より/L.v. ベートーヴェン

◆合同演奏
◇オペラ座の怪人~吹奏楽、オルガンと怪人の独白による~/A.L. ウェバー
演奏曲目を眺めてみて、各吹奏楽団が本格的な楽曲に取り組んでいることがお判りいただけるだろう。これはプロ的な活動をしている道警音楽隊や消防音楽隊が演奏する曲目とは明らかな違いがある。
道警や消防の音楽隊が選曲の際にある種の規制があるのに対して、アマチュアであるこの日の吹奏楽団のような場合は、自らの音楽性、芸術性を純粋に追求できるところに大きな違いがあるのかもしれない。
どちらがどうということではないが、私にとっては面白い発見だった。
最後の合同演奏「オペラ座の怪人」はとても興味深かった。道内を中心に活動する俳優・金田一仁志さんがオペラ座の怪人に扮して独白する中、演奏が進行していった。さらにはそこにパイプオルガンの独特の音色が重なり、通常の演奏とは違った独特の世界が演出されて私たちを感動の世界に誘ってくれた。

※ 演奏会の総合司会、そしてオペラ座の怪人を演じた金田一仁志さんです。
市民バンドフェスティバルは、各吹奏楽団の演奏を聴き比べるという楽しみもあって興味深い。すでに来年の第30回の演奏会が2019年の4月28日(日)に新装開場が待たれる「札幌市民交流プラザ 文化芸術劇場」で開催することが告知された。
スケジュールが合えば、ぜひ聴きに駆け付けたいと思う。