これ以上は望めないと思われる北国の春を凝縮したような爽やかな空の下、真駒内から定山渓までの20キロウォークを楽しんだ。しかし、今の私にとっては20キロもかなりの距離…。友人と語らいながらのウォークは楽しくもあり、辛くもあり…。
※ スタート地点の真駒内中学校のグランドでスタートを待つ参加者たちです。
本日(5月27日)、さっぽろスポーツ財団などが主催する「北海道を歩こう」(とてもオーバーなネーミングですが)に参加した。
私はこれまで3度ほど支笏湖を目ざす33キロコースに参加していたが、今年にかぎり「北海道命名150年記念」ということで定山渓コース(20キロ)が特設されたので、そちらに参加を申し込んだ。
これまではいつも単独での参加だったが、友人で最近ウォーキングを楽しんでいるというO氏を誘い、二人で参加した。(彼とは先日の東札幌~北広島ウォークも一緒した)
※ 私のゼッケンには「楽しく!ファンウオーク」と記しました。
朝、スタート地点の真駒内はどんよりとした曇り空に覆われていた。
33キロ、10キロコースが先にスタートした後、8時25分定山渓20キロコースがスタートした。
定山渓コースは、北海道の「名付けの親」ともいわれている松浦武四郎が歩いたところも含まれていることから、記念の今年にかぎりコースが特設されたということだ。
※ スタートゲートをくぐって、いざスタートです。
コースは真駒内の住宅街を抜け、藻南公園の脇を通り、豊平川河畔を往く、というようにできるだけ交通量の少ないところを巧みにコース取りして設定されたコースだった。
豊平川河畔を歩きながら遠くにまだ残雪を残す無意根山が見えて来たころだった。曇天の空が青空に変わってきたことに気づいた。
※ スタート直後、空は曇っていたのですが…。
※ 向こうに無意根山が見えてきたころから空が青く晴れ上がってきました。
コースはやむを得ず国道脇を通ることもあったが、巧みなコース取りで豊平川の対岸を走る市道へと導かれた。私も何度かウォーキングを楽しんだ道である。
道中、ずーっとO氏と会話を楽しみながら進んだ。O氏は同業者であり、昔たったの1年間だったが職場を共にしたことがあり、共通の話題も多く話が弾んだ。
※ 給水所ではスポーツドリンク1本が支給されました。
途中、9キロ地点に給水所があり、気温も上がってきたので小休止を取った。
コースの中で八剣山トンネルを通ったときは、トンネル内の冷気が心地よかった。歩いてトンネルを通過することはあまり気持ちの良いものではないのだが、ここのトンネルの場合は歩道の幅も広くむしろ快適だった。
※ 今回のコース中、最も素晴らしいシチュエーションに思えた水田のあぜ道を往くコースです。
※ 八剣山トンネル内を往く参加者たちです。
私は左膝に不安を抱えていた。最近、自転車に乗った後に左膝が痛むことが多かった。そこで左膝にサポーターを装着して臨んだのだが、心配していたような事態にはならなかった。
※ 延々と参加者の列が続きます。
※ 振り返ると、特徴のある八剣山の稜線が見えました。
市道から国道に移り変わるところに、先日訪れた「小金湯さくらの森」がある。そこを訪れた際に、センターハウスの中に絶好の給食ポイントがあると睨んでいた。コースから少し外れているせいか、大会参加のウォーカーは誰もいず、椅子とテーブルを確保し、ゆっくりと弁当を食べ、休むことができた。
※ 小金湯さくらの森の入口ですが、向こうのセンターハウスで昼食を摂りました。
残り4キロ、あとはひたすらゴールの定山渓神社を目ざすだけである。
この頃になると、疲れてスピードが落ちてくる人もいた。前半の私たちは若い人にどんどん追い抜かれることが多かったのだが、この頃になると私たちが先行者を抜くようなケースも出てきた。
※ 定山渓が近づいて車と並走しながらのウォーキングが続きました。
※ 定山渓のトンネルです。ここを過ぎるとゴールはもう直ぐ。
けっして快調だったというわけではなかったが、まあまあのペースで歩き切ることができたのではないか?
それでも、もし今回33キロコースに出ていたとしたら?相当に苦戦したのではないだろうか、と思った。鍛え方も足りないが、加齢による体力の衰えも自覚させられた20キロだった。
13時20分、無事にゴールの定山渓神社に到達した。昼食・休憩時間を除くと、約4時間、時速5キロというところか。
ゴール後に缶ビールで完歩を祝った二人だった…。
※ ゴールの20キロ地点で完歩証を抱えてのの記念撮影です。