人口減少時代において、大学は地域と連携し、学生を積極的に地域へ出すことで、地域に溶け込み、地域で育たねばならないという。地域で暮らすこと、地域で育つことの意味を考える講座だった。
5月19日(土)午前、札幌学院大学公開講座の第4講、第5講が開講された。
第4講は、「地域で育てソーシャルワーカー」と題して、学院大人文学部の中田雅美准教授が、第5講は「地域で学ぶということ、地域で暮らすということ -政治経済論の立場から-」と題して学院大経済学部の浅川雅己准教授がそれぞれ講座を担当した。
二つの講義を並べてみて、中田准教授の講義は実学的であり、論旨が明確で共感する部分が多々あったのに対して、浅川准教授の講義は観念的な話に終始し、何を言いたいのか私には最後まで明確にならない講義となってしまったことが残念だった。
中田氏の講義では、まず「ソーシャルワーカー」について次のように定義した。「社会に何かしらの生きにくさを抱えている人、生活課題がある人の話に耳を傾け、その課題の原因を分析し、緩和・解決するのを助ける福祉制度や専門職、機関や施設を紹介したり、それらを組み合わせて支援チームを提案したりする仕事をする人」であり、資格とか、職種ではないということだ。職種的には、社会福祉士、精神保健福祉士、ケアマネージャー、施設の相談員、病院のメディカルソーシャルワーカーなどが、ソーシャルワーカーと呼ばれているとのことだった。
つまり、ソーシャルワーカーとは、その語義のとおり「社会に働きかける人」ということができる。
したがって講義の趣旨は、社会に働きかける人(ソーシャルワーカー)を育てるには、地域に入り、地域の実情を把握し、理解する力を付けることがより実践的な学習となる。札幌学院大の中田氏の講座では積極的に大麻の街に出かけて地域を把握する学習を重ねているとの話があった。
国では2025(平成37)年を目途に全国に地域包括支援センターの整備を進めているという。ここには社会福祉士というソーシャルワーカーが必置となっている。
特に私たちシニア世代にとって地域包括支援センターはこれから頼らねばならない存在となってくる。そこに勤めるソーシャルワーカーが地域の実情を把握する目をもって赴任してくれることは何より心強い。そうしたソーシャルワーカーが増えていくことを望みたい。
さて、もう一方の浅川氏の講義だが、なんとかその趣旨だけでもレポしようと試みてみたのだが、私には難しかった。下手に曲解したレポをするよりは、ここは潔く断念することにした。
5月19日(土)午前、札幌学院大学公開講座の第4講、第5講が開講された。
第4講は、「地域で育てソーシャルワーカー」と題して、学院大人文学部の中田雅美准教授が、第5講は「地域で学ぶということ、地域で暮らすということ -政治経済論の立場から-」と題して学院大経済学部の浅川雅己准教授がそれぞれ講座を担当した。
二つの講義を並べてみて、中田准教授の講義は実学的であり、論旨が明確で共感する部分が多々あったのに対して、浅川准教授の講義は観念的な話に終始し、何を言いたいのか私には最後まで明確にならない講義となってしまったことが残念だった。
中田氏の講義では、まず「ソーシャルワーカー」について次のように定義した。「社会に何かしらの生きにくさを抱えている人、生活課題がある人の話に耳を傾け、その課題の原因を分析し、緩和・解決するのを助ける福祉制度や専門職、機関や施設を紹介したり、それらを組み合わせて支援チームを提案したりする仕事をする人」であり、資格とか、職種ではないということだ。職種的には、社会福祉士、精神保健福祉士、ケアマネージャー、施設の相談員、病院のメディカルソーシャルワーカーなどが、ソーシャルワーカーと呼ばれているとのことだった。
つまり、ソーシャルワーカーとは、その語義のとおり「社会に働きかける人」ということができる。
したがって講義の趣旨は、社会に働きかける人(ソーシャルワーカー)を育てるには、地域に入り、地域の実情を把握し、理解する力を付けることがより実践的な学習となる。札幌学院大の中田氏の講座では積極的に大麻の街に出かけて地域を把握する学習を重ねているとの話があった。
国では2025(平成37)年を目途に全国に地域包括支援センターの整備を進めているという。ここには社会福祉士というソーシャルワーカーが必置となっている。
特に私たちシニア世代にとって地域包括支援センターはこれから頼らねばならない存在となってくる。そこに勤めるソーシャルワーカーが地域の実情を把握する目をもって赴任してくれることは何より心強い。そうしたソーシャルワーカーが増えていくことを望みたい。
さて、もう一方の浅川氏の講義だが、なんとかその趣旨だけでもレポしようと試みてみたのだが、私には難しかった。下手に曲解したレポをするよりは、ここは潔く断念することにした。