新年も松の内が解けると、世の中は平時に戻り活気が出てくる。そして各企業や商店などで余ったカレンダーや手帳を福祉に役立てるためのカレンダー市が開催される。今年はコロナ禍の影響もあり取りやめるカレンダー市が相次いだが、私が知るかぎり唯一のカレンダー市に昨日行ってきた。
例年は札幌の各所で開催されるカレンダー市が、今年は軒並み中止となった。いわゆる“密”を避けるためのようだ。そんな中で唯一開催したのが「札幌市身体障害者福祉センター」(西区二十四軒2条6丁目)のカレンダー市だった。
※ 体育室も備えた大きな建物が札幌市身体障害者福祉センターだつた。
私は昨年、別なところで開催されたカレンダー市で二カ月が同時に表示される月めくりカレンダーを入手し、えらく使い勝手が良く気に入ってしまったので「今年もぜひ!」と思っていた。だから例年開催されているところが軒並み中止となりガッカリしていたのだが、幸い新聞で上記のところで開催されると知り、昨日勇んで福祉センターに向かった。
開催時刻は午前10時だったので、10時をやや回ったころに福祉センターに着いたのだが、福祉センターにはすでに長蛇の列が出来ていた。
※ “密”を避けるため、会場の前に長蛇の列ができていました。
センターに着くと、まず体温を検温され、氏名・連絡先を記入することを要請され、列に並ぶとビニール製の手袋を渡される徹底ぶりだった。そして長蛇の列の理由は、会場内が“密”になるのを避けるため、一定数以上を入れない措置がされていたからだった。
※ 会場内でお目当てのカレンダーを探す人たちです。
待つこと30分。ようやく会場内に入ることができた。会場内には各企業などから寄付されたカレンダーが山のように積まれていた。(一部手帳類も販売されていた)その中からお気に入りのカレンダーを探すのだから大変である。書店など売られているように壁に掛けられていれば多少選びやすいのだが、平置きだから大変だった。私のお気に入りの二カ月同時表示のカレンダーはなかなか見つからなかった。
※ 机上には溢れんばかりのカレンダーが!目移りします。
カレンダーの山と格闘すること20分。私が見つけたのは、なんと二カ月同時表示ではなく、三カ月同時表示のカレンダーだった。しかも同じ場所で二種類の三カ月同時表示の月めくりカレンダーを発見した。
我が家では居間やトイレ、あるいはキッチンにおくカレンダーは妻が年末に購入済みなので、私の部屋用のものだけ必要だったのだが、二種類の三カ月同時表示のカレンダーと予備のために普通の月めくりカレンダー、計3(?)冊を購入し、金300円也を主催者に渡しセンターを後にした。
二つの三カ月表示のカレンダーはその作りがまったく違っていた。
一方の方は使用している紙も上質で、三カ月表示と云っても毎月表示されている三か月分全てを切り離すタイプのものである。今月分には1月、2月、3月分が表示されているが、それらをすべて切り捨てると、今度は2月、3月、4月分が表示されたものが用意されているのだ。つまり、全面を毎月切り離すので用紙は12枚使用されている。
※ こちらが贅沢タイプ(?)の月毎に全面を切り離すタイプのカレンダーです。
もう一方の方は、使用している紙は薄かった。そのうえ、毎月切り離すのはその月分だけのタイプだった。だから 今月の表示は1月、2月、3月分が上から順番に表示されているが、今月が終わり1月分を切り離すと、その後ろから4月のカレンダーが現れ、上から4月、2月、3月の順に表示されるのだ。2月が終わっても切り離すのは2月分だけ、その下からは5月のカレンダーが現れるという仕組みである。だから表示される順番は上から4月、5月、3月の順となる。この仕組みだと、使用する用紙は3カ月分全てが表示されたものが3枚、2ヵ月分だけ表示されたものが1枚、1カ月分だけ表示されたものが1枚用意されているという省エネタイプである。
※ こちらはその月の分だけ切り離す省エネタイプのカレンダーです。
※ カレンダーには写真のような使用方法が載っていました。新案特許を取得したタイプのようです。
私は自分の部屋にこの省エネタイプを掲示し、贅沢タイプのものは寝室用に掲示した。
表示される月の順番は多少混乱するが、機能的には省エネタイプで十分ではないだろうか?
なお、会場には「身体障碍者のために資金を有効活用します」という表示がされていた。