本来ならタイトルは「円山動物園と絵馬」とすべきだろう。しかし、私は敢えて反対に並べた。というのも、私の目的は円山動物園に赴いて絵馬をゲットすることにあったからである。首尾よく絵馬をゲットできたが、動物園もなかなか興味深かった。
年末に届いた札幌市広報紙に「お正月三が日に円山動物園で毎日先着300人に絵馬を配布する」という告知があり、興味を抱いた。そこで最終日の昨日3日、北海道神宮への初詣の前に円山動物園を訪れたということなのだ。
「絵馬」と聞いて「そんなものどこが面白いんじゃい?コロナ禍なんだから黙って家で寝てろ!」とどなたかから突っ込まれそうだが、動物園で動物を描いた絵馬をゲットするのは縁起が良いのではと考えたのだ。
※ 動物園の正面入口に着いた時には人影がほとんど見えなかった。
先着300人と聞いて、これは9時30分の開演前に動物園に着かなくてはと8時30分に家を出た。我が家から動物園までは約2.5キロあったが、開園15分前に動物園に着いた。かなり先着の人たちがいるのではと予想していたが、案に相違して入園を待っていた人は一人だけだった。
※ 開園前になると、それなりに人々の列ができていた。
結局、私は難なく今年の干支「丑(ウシ)」が描かれた絵馬を入手することができた。配布場所は動物園正面入り口から見たら最奥部のレストハウスというところだった。当初は絵馬を入手したら、すぐにその足で北海道神宮へと考えていたが、せっかくなので主な動物たちを見て帰ろうと予定を変更した。そして①ホックョクグマ館、②エゾヒグマ館、③熱帯鳥類館、④総合水鳥舎、⑤類人猿館、アジアゾーンの⑥熱帯雨林館、⑦高山館、⑧寒帯館、アフリカゾーンの⑨カバ・ライオン館、⑩キリン館と次々と回って歩いた。最後に⑪モンキーハウス、と⑫ゾウ舎を見て終了とした。
※ ホッキョクグマはやはり雪が背景となるほうが様になっていますね。
※ こちらはかなり体格の良いヒグマです。(ガラス越しに写す)
※ 熱帯鳥類館ののフラミンゴと名前を失念した嘴に特徴のある鳥です。
※ ライオンは狭い獣舎の中を絶えず歩き回っていました。
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※ 像の生態に最大限配慮した飼育舎として表彰を受けたゾウ舎だそうです。
駆け足ではあったが、私は円山動物園の施設のおよそ2/3程度は見て回ったことになるのではないか?訪れなかった主なところはエゾシカ・オオカミ舎、は虫類・両生類館、フクンロウとタカの森、カンガルー館、猛禽舎くらいのものか?
※ 小型動物で唯一写真の収めたミーアキャットです。
動物園は我々シニアには優しく入園料が免除となっている。そうしたこともあり、年に一度くらいは訪れていると思うが、近年の円山動物園の充実ぶりは目を見張らせるものがある。行くたびに新しい施設が出来ている感じである。今回訪れた中では、ホッキョクグマ館とモンキーハウスは初めて訪れた施設だった。
※ 円山動物園は写真のように緑濃い中に動物たちの飼育舎が点在しています。
飼育されている動物たちの居住性はずいぶん良くなってきたように感じられる。しかし、それでも自然の中に生きる動物たちにとっては不自然な環境で生きることを強いられていることには変わりはない。最近の動物園においては自然環境の保全とか、希少生物の保護とかいった掲示が目立ち、そうしたことへの啓もう活動も盛んにおこなわれているように見える。そのことと、動物たちを飼育展示するという動物園の本来業務との間の価値葛藤はないのだろうか?おそらくそうした論議は尽くされ、関係者間では了解済みのことと思われるが、そのあたりのことについて素人でも分かりやすいように説明していただく活動を是非展開していただきたいと思う。
もっとも、動物園という存在があるからこそ、私たちは息づいている動物たちを目の前で見ることができているのだが…。
※ 絵馬のことを話題にしながら、入手した絵馬の写真を掲載することを失念していました。改めて入手した丑が描かれた写真を載せることにします。