昨日午後、星置川水系から琴似発寒川水系に転進し、「平和の滝」、「布敷の滝」の氷瀑見物に向かった。ところが私の見通しは甘かった。「布敷の滝」へ至るルートはもう冬山登山そのもので、私にとっては悪戦苦闘の氷瀑巡りとなった。
昨日午前、札幌市手稲区の金山地区の「星置の滝」、「乙女の滝」を見た後、西区西野地区の奥地にある平和地区に向かい「平和の滝」、「布敷の滝」の二つの氷瀑見物に向かった。
平和の滝
「平和の滝」は、札幌の観光スポットの一つとなっており、滝の直前まで道路が造られており、そこには駐車場も備えられている。ところが冬季間は、駐車場は除雪されておらず閉鎖されていた。そのため「平和の滝」の近くの道路は大量の車が路上駐車していた。その数は4~50台あったのではないだろうか?
※ 駐車していた車はその先にもずーっと続いていました。
それらの車は「平和の滝」見物が目的ではなく、好天だったこともあり「手稲山」登山に向かった人たちが多かったようだ。
「平和の滝」は車を停めたところから2~300m歩いたところにある。そこを訪れる人はそう多くはないようで、微かに足跡が残っているだけで、ツボ足ではけっこう苦労をして滝に向かった。「平和の滝」は落差約10mの幅の広い滝であるが、全体に雪が被っていて残念ながらその全容を見ることはできなかった。そのことが訪れる人が少ない要因か?
布敷の滝
「布敷の滝」は手稲山登山の際の登山口「平和の滝口」から手稲山を目ざす際に、その途中に出合う滝である。登山口から2.5キロ登ったところにあるとなっている。この地点は手稲山登山の場合の中間点である。私がこの登山口から手稲山に上ったのは10年前の2011月7月であるが、「布敷の滝」については微かに記憶に残っていた。
※ 手稲山登山の「平和の滝口」の登山口です。
登山ルートは多くの登山者が通った後が幅広く残り、雪道も硬く固まっていた。登り始めは傾斜がわずかに付いたくらいのだらだらとした上りが続いた。時折上からスキーを付けた人が降りてきたが、彼らは手稲山を登山した人ではなく、途中まで登った後にスキーを楽しむ人たったようだ。
※ 登り始めは写真のような緩やかな幅広い道が続いていました。
登山口から1キロ、左手に滝のようなものが見えたが、よく見るとコンクリート製の砂防ダムが作った水の流れだった。
※ 砂防ダムによってせき止められた水が落ちていた場所です。
だらだらとした上りはその後も続いたが、徐々に斜度が強くなってきたようだった。高度が増したからだろうか?林間が疎らとなり、太陽が顔を出し背中に汗を感じ始めたので、ミドルを一枚脱いだ。
※ 登山ルートは徐々に、徐々に傾斜が増していきました。
そのころから手稲山登山を終えて下山する人たちと出会うことが多くなってきた。その方たちに「布敷の滝までどれくらいですか?」と問い続けた。そして「あと3~40分くらいですかねぇ」と言われた辺りから、ルートはグッと厳しくなった。基本的には沢コースなのだが、川筋を激しくアップダウンを繰り返すのである。もう完全な登山モードだった。何度アップダウンを繰り返しただろうか?ようやく眼前に「布敷の滝」が姿を現した。山道の2.5キロは遠かったぁ。その時、時計は登山口から1時間30分が経過していた。苦労して到達した「布敷の滝」だったが、ここもやはり雪に覆われていたためか落差10mあるということだったが規模は小さく見えた。
※ このようなきつい登りの箇所が何ヵ所もありました。
※ ようやく到達した「布敷の滝」です。雪に覆われていてちょっとガッカリ?
この日、私は脇道にそれたりしたことが何度かあったためだろうか?スマホの歩数計は、23,638歩、16.7キロを示していた。うーん。疲れたぁー。それでも好天の中、雪と戯れることができた一日に満足、満足の一日だった。