大人(中には還暦を過ぎた人も)のシンガーソングライターが紡ぐポップスミュージックはメロディーがどこか懐かしく、クラシックとは違った気安さも手伝い、楽しく耳を傾けた連夜の音楽祭だった。
ポップス系の音楽を聴くのは、昨年の9月末の「大通オータムコンサート」以来だった。
2月10日(金)、11日(土)の連夜にわたって、札幌市時計台ホールにおいて「EZO(蝦夷)音楽祭」が開催され参加してきた。「EZO音楽祭」はこの時期に毎年開催されているのだが、今回は17回目の開催ということだ。最近は参加していなかったが、私が札幌に転居した当時に2~3度参加した経験があった。
この音楽祭は、「浅井のぶ」という札幌を中心に活動しているミュージシャンが仲間に呼びかけて、毎回違った顔ぶれのミュージシャンたちが無償でステージに立ってくれている音楽祭である。(らしい。詳しいことは分からないが…)
今年のラインナップは10日(金)が「アウロラヤスコ&トラブルドウォーターズ」、「種市直樹(サポート:西岡俊明)」、「オーノキヨフミ」、「手風琴」の4組。
※ アウロラヤスコ&トラブルドウォーターズ
※ 種市直樹
※ オーノキヨフミ
※ 手風琴
11日(土)が「小石(Stones)」、「CARIN」、「濱谷一助」、「浅井のぶ」という4組の予定だったが「濱谷一助」さんが事情によって出演することができなくなり、3組の出演ということになった。
※ 小石(Stones)
※ CARIN
※ 浅井のぶ
各ミュージシャンはそれぞれ4~5曲を演奏するという形で進められた。
登場したミュージシャンたちはそれぞれの場で若い頃から活動されていた方ばかりで誰もが聴かせる技量を持った方ばかりだったが、この3年間のコロナ禍にあって演奏する場を失い、活動を休止していたミュージシャンも多く、久しぶりに観客の前で演奏するという方もいた。
それぞれが演奏した曲は、全てが自らの作詞・作曲によるオリジナル曲ばかりだったが、そんな中で還暦を過ぎた、あるいは間もなくといったベテランたちが紡ぎ出す曲にやはり私は共感を覚えた。それらベテランというと「手風琴」、「小石(Stones)」、「浅井のぶ」といったところだろうか?やはり私も歳なんですねぇ…。
特に「手風琴」のボーカルの鈴木あきらさんという方の高音が素晴らしかった。おそらく還暦を迎えられていると思うが、衰えない高音はふだんのボイストレーニングの成果なのだろうか?
その他のそれぞれの演奏に対する感想はここでは控えるが、若い年代に方たちは曲や歌い方に特色を出そうとしていることが窺えるステージだった。
主催する浅井のぶさんは「20回まではぜひとも開催し続けたい」と宣言されていたが、私もできればそこまで参加できればと思ってはいるが、はたしてどうなることか…。
※ 各ミュージシャンの写真は、ウェブ上から拝借しました。