すっかり鈍(なま)ってしまった自分の身体にムチを当てようと久しぶりにアウトドアに出ることにした。目指すは私にとってホームゲレンデともいえる「盤渓市民の森」である。さらにその先にある「三菱山」も目ざした。
このところすっかりアウトドアに出ることが減ってしまった。無意識のうちに身体の衰えを感じ取っているようだ…。それではならじと、自分にムチ打って戸外へ飛び出した。とは言っても衰えた身体で無理することはできない。手軽にアウトドアを楽しめる「盤渓市民の森」を目ざした。
一昨日降った雪は平地ではすでに姿を消していた。しかし、平地よりは標高が高い「盤渓市民の森」の入口では雪がしっかり残っていた。
私はトレッキングシューズではなく、スパイク付き長靴を装着して雪上トレックを開始した。
今さらながらに一つの発見があった。それは「盤渓市民の森」に自生する木々のほとんどは落葉樹(広葉樹)だということに改めて気が付いた。森のほとんどの木は葉を落としていた。私が生まれ育ったオホーツク地方の森はほとんどがトドマツやエゾマツなどの常緑樹(針葉樹)だったことを記憶している。それだけ気温差があるのだと思われる。
途中、コースに雪がまったくないところがあった。陽当たりが良いところでもないのに何故だろう?と思い上を見上げた。すると頭上を覆っていたのは緑色の葉を付けたトドマツの木があった。つまり先日の雪はトドマツの葉に受け止められ、その下には雪が降らなかったということのようだった。
「盤渓市民の森」のコースは、“市民の森” というくらいだから上りといっても緩やかな上りが大半である。しかし、ところによってはけっこうな急斜面もあり、背中に汗を感じるような箇所もあった。
やがて、市民の森のコースを外れて、さらに高みを目指してのトレッキングが続いた。すると「盤渓スキー場」のリフト最上部のところを通過した。スキー場は今年の少雪にヤキモキしていることだろう。もう少しの雪がほしいところだ。
三菱山の頂上部を巻くようにしてルートが作られており、最後は急な石段を上ると三菱山々頂だった。
※ 山頂から少し望遠を効かせると札幌の市街地が遠望できました。手前が盤渓スキー場です。
※ 閉鎖されたコバワールドスキー場の跡だと思われます。
今日は晴天だったので、山頂からの眺望は良かった。遠くに札幌市街地が望め、近くには閉鎖してしまったコバワールドスキー場の跡地が見えた。肝心の盤渓スキー場は足元に見えるはずなのだが、木々に遮られてゲレンデを見ることはできなかった。
三菱山の標高は482m、盤渓市民の森の入口の標高は250mくらい。標高差約230m。今の私にはちょうど良い刺激となった雪上トレックだった。
※ 「盤渓市民の森」は写真のように案内板が整備され、所々にはベンチも配されています。
記事の中の雪景色は軽ーく降った翌日の市民の森の様子です。その後ドカンと降って札幌もいよいよ冬本番という様相です。
これからそうした札幌の冬をレポートできたら、と思っています。これからもぜひ拙ブログにお立ち寄りくださいますようお願いします。