急角度の123段の階段を登り切った眼前には、まるでそこが別天地であるかのような見事な花園が広がっていた!それはカタクリとエゾエンゴサクが一面に広がる大群落だった。自宅から2時間、67キロを走って辿り着いたかいがあった天空の花園だった…。
4月16日、私が「エゾエンゴサクに会いに野幌森林公園に行ってきた」というブログを投稿したところ、知人のFさんから「浦臼神社のエゾエンゴサクとカタクリの群生地が素晴らしいですよ」というコメントをいただいた。
ネットで検索してみると、確かに素晴らしそうだ。私は即座に浦臼行きを決めた。ただ、群生地を愛でるだけではと思い、併せて「浦臼山登山」をセットとして計画した。
今朝、私にしては朝早く6時30分に家を出た。登山の時間を確保するためである。
およそ2時間かかって、浦臼神社のある鶴沼公園に着いた。そこにある道の駅の駐車場に車を停めた。駐車場の直ぐ西側に浦臼神社の社務所があり、その傍に空に突き出るがごとくコンクリート製の急階段が伸びていた。
※ 国道沿いに建っている浦臼神社の鳥居です。
※ 先日廃線となったJR札沼線の踏切を越えると急峻な階段が待っていました。
※ その数123段の階段です。斜度は30度くらいあったのではと思われます。
※ 階段を登りきると正面に浦臼神社の本殿が現れます。花園は右手です。
息せき切って階段を登りきると、そこには素晴らしい大群落が広がっていた!!
エゾエンゴサクが主とするところ、カタクリが主だったところ、二つの花が交わっているところ、それは自然が図らずも創り出した造形だった。辺り全体が青く、あるいは紫色に染まっていた。
朝8時、今朝は冷え込んだ。そのためもあったのだろうか?カタクリの花弁は全て閉じられていたのがちょっと残念だった。
見ると朝早いためか観光客らしい姿は皆無だったが、高価そうな望遠レンズを抱えたマニアたちが7~8人ほどが花園を狙っていた。聞くと朝5時からやってきているという。なぜそんなに早くからシャッターチャンスを狙っているのかお聞きしたが要領を得た答えは返ってこなかった。素人考えでは、夜明けの陽が上るころに幻想的な写真が撮れるのかもしれない。
寒さもあって、私は一応全体の写真を撮り終えて満足し、花園を後にして浦臼山に向かった。ところが浦臼山は鬼門だった。詳しくは明日のブログにアップするが、私は山麓で右往左往するばかりで登山口に辿り着けなかった。そうしたこともあり、私はもう一度花園に戻り、カタクリの花弁が開いていないかと戻ってみた。すると全体的には閉じているのが多かったが、一部開いた花弁も見ることができ、カメラに収めた。
それでは大満足だった浦臼町のカタクリ&エゾエンゴサクをたっぷりとご覧あれ!
とはいっても、素人の写真であるから出来はそれなりのものですが…。
※ カタクリの花弁が開いていることを期待して10時30分に再び訪れた結果です。